新聞に真長寺もみじまつり最終日という記事が出ていたので、一昨日はバザーもそこそこにして、午後から出かけました。もうこのお寺の凄さは、8年も前に友人から聞いていたのです。思っていたよりずっと素晴らしく、歴史的にも見逃せないお寺でした。創建は8世紀とも言われています。正倉院文書にも登場し、釈迦如来のお顔は、定朝作の鳳凰堂の阿弥陀如来とよく似ています。銘がないため断定できないようですが、後日何か決定的なものが発見されれば国宝になると思います。今は重要文化財。岐阜県を代表する藤原彫刻。同時に藤原期の丈六釈迦像としては日本を代表とする佳品。枯山水の庭もみごとです。雨が降らなかったら、もっともみじが映えていたことでしょう。お抹茶も美味しくいただきました。
展示されていた涅槃図は、歴史的な価値があり、他の寺の特別展にも貸し出されました。涅槃図の中に猫が描かれるのは珍しいそうです。十二天図も鎌倉時代の作が四点あります。後は、室町と江戸時代のもの。長い間、桐の箱に入れて長持ちの中に保存してあったのですが、東京芸大出で岐阜大教授の先生に見せたことより、日の目をみることになりました。芸大で鑑定され近年指定されたので、古い重要文化財図録には掲載されていません。修復に要するお金も半端ではありません。百万単位を地元の十六銀行が負担しました。
奈良の三輪神社の二番目の末寺。代々三輪氏がご住職。地名も岐阜市三輪。1000年も同じ場所に健在しています。我が家の菩提寺も1200年前のものですが、木曽川洪水で移転しています。
昨日の夕方、長男が名古屋出張のついでに母を見舞ってくれました。私がいてもすぐうつらうつらと寝てしまうのに、ずっと起きていました。孫の見舞いはうれしそうでした。昨日は、転院一週間ということで、お世話になっている6人との面談がありました。主治医、体のリハビリ担当、言語聴覚士、薬剤師、看護婦などです。よく見て頂いているみたいで恐縮しました。
釈迦如来像
釈迦涅槃像
枯山水
11/27付け 中日新聞