18年前にすでに「戦場のピアニスト」は映画館で見たのですが、再びNHKBSで鑑賞することにしました。ショパンは何度でも聞きたいからです。実在のポーランドのピアニスト・シュビルマンの自叙伝のドラマ化。母国ボーランドでなかなか映画化が実現しなかったのは何か言えない事情があったのでしょうか。
ユダヤ人のゲットーからよくぞ生き延びたと感動的です。ドイツはヒトラーを自国ながら追及し、このような映画も許可していますが、米国は原爆を美化しようとして、国際法違反であることを認めません。この点ドイツより卑怯です。ドイツ軍将校は、廃墟の中でショパンを弾くシュピルマンに感動し、内緒で食料を届けます。でも後に敗戦となり、将校はシベリア送りとなり短命に終わりました。シュピルマンの方はラジオでもその後活躍し、2000年まで生き延びます。88歳で死去。
徹底的なユダヤ人狩りで生き延びられたのは、天才ピアニストと知る人が、きわどいところで救済したからでした。アウシュビッツに行く列車に乗る前、さりげなく行列から外されます。残されたユダヤ人には肉体労働が待っていました。それは続かず軽作業に回され何とか生き延びました。廃墟のビルに潜んでいたところを将校に見つけられたのですが、そのドイツ人将校がパンをこっそり届けたおかげで助かりました。
最後の字幕も目が離せません。ずっとショパンの大ポロネーズが演奏されたからです。
白いサルスベリ