日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

国境に想う

2022年10月21日 | 社会 政治

 前回ここ、山口と広島の県境を流れる一級河川のダム湖に架かる弥栄大橋に来たのは10年以上も前になる。ダム湖を囲む冬枯れした樹木とそれを映す湖面を撮った同じ場所から見下ろすと、樹木が伸びただけ見える湖面が狭くなっている。ここは岸根栗で有名な岩国市美和町、旬の栗が店頭に並んでいる。

 橋の中央は県境(けんざかい)で向こう側は広島県。ここから10㌔下ったあたりに四境戦争といって第2次長州征伐のときの芸州口の戦いの地がある。幕府軍と長州軍のこの戦争は明治維新という新しい歴史を開いた回天の戦いであった。藩政のころは国境(くにざかい)と呼んだ。

 橋の中央から静かな湖面を眺めていると、遠くの地で攻め込んできたロシア軍と戦うウクライナの人々が浮かんできた。武力をもって陸続きの国境(こっきょう)を越えてきた侵略から8カ月、汚らしい戦術でウクライナ国民を苦しめている。これに関連し世界は様々な思惑と駆け引きで明るさが見いだせない。

 今、人は国境も県境も容易に行き来できる。同じように戦争も簡単に越境する。ミサイルやロッケット弾、戦闘機に無人機など人を殺める武器の進歩に嫌悪する。核兵器を含むあらゆる軍事用武器の廃絶はならないものかと思っていたら、突然起きた、橋下のグランドゴルフ場からの歓声で我に返る。戦のない平和な日本が、平和な世界構築に大きく寄与して欲しい、そんなことを願いながら運転席に戻った。

 (今日の575) 戦場は人の命を奪い去る
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欽明路道路

2022年10月20日 | エッセイサロン
2022年10月20日 中国新聞セレクト「ひといき」掲載

 岩国市の欽明路道路(山口県道15号岩国玖珂線)は、国道2号のバイパス。錦見から川西を経て玖珂に至る。私もよく利用させてもらう。
 散歩の途中、欽明路道路と並行して走るJR岩徳線の川西駅に立ち寄った。急な階段を上ってホームに行くと、この道路を中心にした両側の風景が遠くまで一望できた。
 はるか昔を思い出す。私が子どもの時分は、ここから眼下に稲田が広がった。二つの小川が流れた。どの稲田もそのどちらかの川に接していた。              
 川は子どもの遊び場でもあった。私は唱歌にあるごとく、フナやメダ力を追った。秋になる、こうべを垂れた黄金色の稲穂が揺れていた。やがて道路工事が始まり、田も川も消えた。道路の両側には幾つもの商業施設や新築の住宅が立ち並び、新しい街ができていった。軒を接する昔の道筋にはない、新しい息吹を感じたものだ。           
 当初は有料道路だった。値上げもあったが、予定より早く無料になった。開通する前からある岩徳線と川西駅は、蒸気機関車ではなく、ディーゼル車が走るようになった。
 そうしたこと、ああしたことを考えるのは、心のどこかで古里の原風景を望んでいるのだろ私の頭の中だけ、時が止まっているようでもある。
 流れゆく膨大な車の量を見ていると、いや応なく県東部の重要な幹線道路と分かる。
 ちょうど、上りのディーゼル車が止まったご乗車はI人、降車する人はいなかった。

 (今日の575) 道一つ通れば里はプチ都会
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3か月振り

2022年10月19日 | 陶芸

 諸用が重ねって月2回の陶芸教室の欠席が続いた。先月、会長に欠席を連絡するとき「欠席が続きますが、退会ではありませんので宜しく」という内容を送った。コロナ禍ではあるが、教室は万全の態勢がとられていてマスク着用で創作はできている。

 3か月振りの出席だったが、急用が入り午前中だけの参加となり、送迎バスは利用せずマイカーで施設に。海抜500㍍にある施設までは国道と別れて6㌔ほどのくねくね道を上る。県道は拡幅と急カーブの改修の進んでいることが、何年振りかの運転でその様子がよく分かった。工事の早い進展を願いながら慎重に運転した。

 この日は全員出席のなか私一人だけ早退だった。教室の日以外は粘土に触ることはないので妙に新鮮な感じがした。しかし、ひと昔以上参加しているが、作品つくりは思うようにはならないのはこれまでと変わらないが、楽しく過ごせることも参加する意義と慰める。

 楽しみの一つに快晴の日は遠く四国も望める食堂。この日はかすかに四国が望める秋の空だったが、眼下の瀬戸内海の島々の姿にほっとする。昼食はウドンにムスビとコーヒー付。うどんには肉、てんぷら、アゲなどが程よく乗せてある。軽めの昼食というところだが高齢者向きだろう。電気炉が故障してるが古い機種で修理に時間がかかっているということで、職員さんは申し訳なさそう。

 (今日の575) 粘土にも機嫌いい日と悪い日が
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アユを放流するわけ

2022年10月18日 | 自然 季節

 錦川に架かる名勝・錦帯橋から国道2号線を上流へ向かうと山陽道の岩国IC手前に下多田という地区がある。ここで国道を離れ松尾峠に向かうのは県道111号線。峠は海抜334㍍で急峻でヘアピンがくねくね続く難所となっている。峠に着くとこの時期には雲海がみられる絶景の地だ。隣町までは長いトンネルを出て急な坂道を下る。

 訪ねた家の庭の前を幅が十数㍍はありそうな川があり清流が流れている。錦川の支流と思い「アユはいるのか」と聞くと「いますよ」という。錦川から上がってくるのかと聞くと、「残念だがこの川は錦川本流に流れずダムに流れ込む」、ダム経由で水は錦川に届くという。「と、いうことでこの川のアユは気の毒だが小さい」という。

 「ダムで生まれたアユは流れ込んでくる同じ川では大きくならない」という。「琵琶湖で生まれたアユの稚魚は琵琶湖では大きく育たない。だから毎年のように取れた稚魚を全国の河川に放流しているのだ。ダムも似たようなもの」と教わった。琵琶湖やダムなど環境変化の少ない方が生育にはいいと思うがそうではないという。

 「餌に関係あるようだが、詳しくは知らない」と土地の人の話。この川のアユは大きくても十数㌢と小さい、獲る人も人はいないそうだ。毎年アユが放流される訳を知った。峠を超えればそこには知らなかった違った不思議な環境がある。清流の瀬音が何か秘密めいて聞こえる。

 (今日の575) よその地で旬をふるまう鮎の稚魚
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足を失ったカマキリ 

2022年10月17日 | 生活・ニュース

 昨夕だった。「く」の字のような虫の足らしきものが軒下にある。観察したことはないがカマキリの足によく似ているなと思った。何かと戦って落ちたのかと推察しながら、アリなどがやってこないうちにと捨てた。ところが、驚いたことが起きた。

 今日の昼前に、足とおぼしき「く」のカマキリの足らしきものがあったあたりに1匹のカマキリがじっとしている。見ると右の前と左の後ろの長い足がない。そうか、あれはこのカマキリの足だったのかと確信しながら、不明が1本あることが分かった。今になってはどうしようもない。スマホラメラを向けると頭を持ち上げた。やはり野生の生き物だと思わせる。

 ここからは推測。このカマキリが2本の足を失った、それはいつか不明だが、カマキリは思い当たるところを懸命に探し訪ねてここに来たのかもしれない。そう思うと痛々しい姿をいじらしく感じる。軒下のコンクリート上では鳥からは丸見え、庭の木影に移した。

 カマキリのオスは10月一杯、メスは11月中旬頃まで野生として生きられるという。足を失ったカマキリそのどちらか分からないが、いづれにしてもそう長い間、野生として生を享受することはない終焉に来ている。せめて取れた足に出会えていたら、野生とはいえ懸命に生きてきたであろう一生に悔いが残るかも。

 (今日の575) 足2本失いしまま死す野生
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中継機に満足

2022年10月16日 | 生活・ニュース

 Wi-Fiを使っているがパソコンに届く電波の調子がよくない、何とかならないかと思案していた。タイミングよく知人のブログに「中継機」の使用でいらいら解消という記事を見つけた。私のパソコンはモデムから少し離れた部屋に置いており、中継ぎする物の力を借りることにした。

 中継機の記事と一緒に「Wi-Fiミレル」というソフトの紹介が載っていた。試してみるとモデム傍に比べるとパソコンの場所では電波強度が半分以下になっている。パソコン買い換えの初期設定時にプロの手を借り中継機を設置した。

 中継機の操作は簡単で手のかかることはない。早速ミレルで電波強度を測る。予想以上でモデムの傍とほぼ同等の電波強度を示す結果に満足した。パソコンも新しいこともあり相乗効果があるかもしれないが、快適に楽しんでいる。コンパクトな中継機に万歳だ。

 弱者を助けるスーパーマン物語は世界中にある。メカに弱い者は悩まずにプロの知恵を借りれば苦悩を快適に変えれる世界になっている。だから安心してパソコンを相棒にして楽しんでいられるんだ。
 
 (今日の575) 目に見えぬ波を中継ぎ喜ばす
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集積場 美しく保つ策

2022年10月15日 | エッセイサロン
2022年10月15日 中国新聞「広場」掲載

 私が住む岩国市では地区ごとに家庭ごみを置く集積の場所があり、分別したごみを指定の袋で指定された日に出すよう決まっている。先日、ごみ袋がブロックを並べたようにきちんと積み上げられていた集積場を見て、知人宅近くの集積場のことを思い出した。
 そこには、集積場と知らせるために1㍍四方の黒地の樹脂シートに白字で大きく「護美捨てーション」と目立つように書いてあった。「ごみ」に「護美」と漢字を当て、きれいに置いてもらうため「捨てーション」と呼びかけているように思った。面白いアイデアだった。やはり、きれいに保たれていた。
 海がプラチックごみで汚染されているなど、環境問題は深刻だ。ごみはきちんと分別することはもちろん、ポイ捨てなどは厳禁だ。
 きれいに保たれている集積場を見ると、その地区に住む皆さんの意識の高さを感じる。収集する方も気持ちよく仕事ができるのではないかと思う。

 (今日の575) 断捨離の勧め聞くたび腹立たし
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珍妙な誘い文

2022年10月14日 | 社会 政治

 タイトルの緊急連絡を見て、初めての詐欺メールだがその内容はと開く。それは、とんでもない人からのメール。送信者は「私は国際通貨基金(IMF)専務理事(長い名前記入)の夫人」という自己紹介で書き出し、読みながら失笑した。最近のこと政府、NGO、金融会社、銀行、警備会社、外交官が私に接触したという。

 その後の文言は何度読んでも理解できない。推測するに、私に接触した人らが私と取引をしないよう、どこからか不明だが指示が出ている。だからどうしろということを伝えたいらしいが、日本文になっていないのでわからないが、金銭の相談はわが方に、と推測させる文面。IMFを当社と呼ぶに至っては大笑いだ。その後、英文でも送ってきた。

 ただ、氏名、年齢、住所、電話番号などの連絡を求めていて、個人情報を答えると詳細な情報を提供するとしている。個人情報を入手しようとするところは既存の詐欺手口と同じだ。あて先名は無し、発信者名の自分の名前に敬称をつけている。読んで意味の通じない文章で騙される人はいないだろう。

 これまでにも何度か外国からの詐欺メールが届いたが、これほどまずい文章は初めて。オーストラリア発信の同じ文面らしい問い合わせが何件も問い合わせに載っているがアンサーなどれも無視しなさい。

 (今日の575) 詐欺メールいつになったら終わるのか
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雲一つない空から

2022年10月13日 | 生活・ニュース

 出かけた先の駐車場で見上げた秋の空。見渡せる360度の空には雲一つなく真っ青な空。秋の雲はいろいろと変化があって面白い、そんな写真を送って、と呼びかけるTV番組もあるが今日の空ではだめだ。

 芸術家ならずとも絵心のある人、作曲を嗜む人、詩歌で指折る人などそれぞれ創作意欲が湧くのではと見上げる青空。思い出すのは早稲田大学第一応援歌の出だし「紺碧の空に」がある。高校3年間の運動会でのわがチームの応援歌は早稲田応援歌の曲、出だしの紺碧の空は同じで今も口ずさめる。

 政府は外国為替の相場が今朝は一気に147円台の円安に迫りその対応に追われている。日銀のばらまき策が功をなさずに今日の状態になっている。古くから青天井という言葉がある。その一つの意味は「物の値段や取引相場などが、天井知らずに長期間にわたって上がり続ける状態」とある。為替は逆方向に進み国の経済に影を落としているがインバウンドで挽回との声も聞くがどうだろう。

 政治の世界も透明な青天井になってほしい。国会答弁の嘘、公文書の破棄や改ざん、説明すると言いながらそれをしない、国権の最高機関を無視、関係する団体との関係の透明性などいくつも思い浮かぶ。透明な政治になれば支持率は上昇する、国民は正直な政治を望んでいるだけだ。

 (今日の575) 雲のない政治の世界見てみたい
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表彰状届く

2022年10月12日 | 生活・ニュース

 先月の中頃に「折り句佳作入選」というタイトルで、初応募で入選の喜びを書いた。その表彰式が先日行われた。丁寧な表彰式への参加案内が届いたが参加できなかった。表彰式場は東京ドームシティーを見下ろす東京ドームホテル、真下にはあの東京ドームの丸い屋根が見える。

 知人から何枚もの式の様子をとらえた写真が届き、ひと時、式場にいる気分を味わった。表彰式に参加しななかったので表彰状と副賞が送られてきた。立派な表彰状と家内も喜んだ。表彰状を手にするのは何年ぶりのことだろう。年を重ねていても気持ちに張りが出るのを感じる。

 課題はありがとう。「高齢になりマイペースで生きていると 今はこういう時世です、と聞かされる そうかそうかと自分に言い聞かせ、前を向いて歩いて行こう 教えてくれて『ありがとう』そう思っています」、こんな今の自分を表せたらな、と応募した。

 「書いて自分を発信しよう」と短い文を書いて投稿する同好会に入会の日に教わった。何を書けばいいのか、そんな堅苦しいことでなく、見たこと感じたことを書けばいいということだった。飾らず見栄を張らず自分の言葉で続けて17年になった。投稿の数も没稿の数も山ほどになった。たまに没稿を読み返しているがこれがまた面白い。いつの日か陽の目を見せてやりたい、そんな親心に苦笑する。

 (今日の575) パソコンがなけりゃ書くことできないね
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