秋の空は晴れて高く見える空で、秋天、天高し、空高し、秋晴、秋日和など出会いの場面によって表現を受ける幸せな空である。秋の晴れた空をもたらすのは大陸育ちの移動性高気圧で、空気が乾燥しており、青や紫など波長が短い光を強く散乱する分子が多いので、夏の空よりも青々と見え、高く感じるという。
秋晴れの空を見ながら運転、頭上を覆った雑木の茂ったトンネルの坂道を登ったところで真っ青な秋空が広がることを期待してカーブを曲がった。目に入ったのは期待に反し全面が白い雲を敷き詰めた空だった。何とかと秋の空というが、まあこうゆうこともあるから、面白いのかもしれない。
「10月、空は澄み紅葉は色をつくす」とある。それは、日々の生活が忙しく、生活以外に気を配る余裕のなかった人々をも、自然界に振り向かせる力があるという意味らしい。秋の空を映えさせる紅葉前線のスタートは北海道の大雪山という、どこまで南下したのだろう。
「夏だけじゃあなく秋の日焼けも怖い」ということかと畑法面で除草作業している婦人の装いを見て思い出した。それは顔をすっぽり覆ってある。秋の日差しは太陽の高度が夏より低いから、秋の日焼け対策は顔が第一、そんな広告を思い出した。秋の日差しに向かっての深呼吸は気をつけよう。
(今日の575) 食欲の気持ち抑える物価高