日々のことを徒然に

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原発に一層の不信感

2019年10月13日 | エッセイサロン
2019年10月13日 中国新聞「広場」掲載

 1970年に開催された大阪万博の開会式で日本原子刀発電の敦賀1号機から送られた電気で明かりがともった。日本人の多くが未
来への夢を持った瞬間だったと思う。
 米国のスリーマイル島やウクライナのチェルノブイリの原発事故もあったが、日本の原発は安全神話に守られ伸び続けた。しかし、東日本大震災でその神話が崩れた。首相経験者も、神話を信じすぎたとして震災以降は反原発を訴え、行動されている。
 そして今回の関西電力の不祥事は原発不信を募らせる。民間企業ではあるが公共・公益性の強い電気事業ということで、多くの施策で保護されている。
 不祥事の原因はこれからの解明を待つ。しかし、報道されている内容からは企業のガバナンスに大きな疑問を抱く。そうした企業の唱える安全神話は信じ難く不安になる。あの万博の明かりに歓喜した人々を失望させる。関電はどう応えるか注視したい。
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