外出先で「雪を冠った石鎚山が見える」、と瀬戸内海沿いの国道から7㌔あまり、数十を超えるヘアピンを上り銭坪山(540㍍)山頂に案内された。足下の瀬戸内海の「穏やかな海面は見えるが、四国方面はもやっとして目的の石鎚は定かでない」。自慢のコンパクトデジカメを構えて待つうち、はるか彼方に石鎚の姿がかすかに見える。急いで、手振れを起こさないように気を回しながら撮る。液晶モニターでチェック、なんとか写っている。
パソコン処理しようとしたとき目に入ったニュース。富士山(3776㍍)が見える北限とされる福島県の花塚山(918㍍ 川俣町と飯館村)から、会社員らのグループが初めて富士山山頂の姿をとらえたという。富士山から308㌔離れ、計算上の北限とされると日本地図センターが発表したと報道、60回近く通い詰め撮影に成功したというから喜びは格別だろう。今後も挑戦を続けさらに鮮明な撮影に挑むという。楽しみだ。
ニュースに促されるように、銭壷山から石鎚山までの距離を地図上で測ると直線でおよそ90㌔、富士山の北限には遠く及ばないが、小型のデジカメで素人が手持ちでこれだけ撮れるとは驚き、カメラを褒めてやりたい。登山経験者から聞いた、大山とは異なる面白さが石鎚にある、そんな話を思い出すが説明できない。
この山頂からは広島・呉方面も望め、夜の灯りに賑わいをうかがえるという。また、銭壷山付近は航空路のポイントらしく行きかう旅客機の情報がスマホで確認できる。わずかな時間だったがスマホからの情報で頭上を飛行する北九州や羽田へ向かう機体が目視できた。スマホにカメラがあれば、場所や距離をものともせず楽しめる。ガラケイ族仲間では楽しみは半減か。今、ある方のスマホ情報を愉しみに学んでこれからに備えようとしている。