日々のことを徒然に

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大きいことは

2015年11月29日 | 生活・ニュース


 「大きいことはいいことだ」、こんなチョコレートのCMが流れて40年以上になるという。資料によるとこのチョコの値段は50円ほどたった。それまでは「小さな幸せ、つつましやかな幸せ」がなんとなく日本の美徳のようにされていた。しかし、このころから日本経済の発展は世界に向かって歩み始め、日本発の技術も世界に広まっていった。

 勤めていた会社では新鋭のプラントが建つ、それも自社技術によるもので生産効率の高い装置へと変わる。いわゆるスクラップアンドビルドで急成長を遂げた。中にはそれまでに無かった型破りな装置も出現するなど、第一次オイルショックまでは急勾配な右上がりの日本経済、いい時代を経験した。

 大きくなって好調な次に来るのは決まって苦境、いくつかの世界的な不況の波が吹き荒れた。「失われた20年」という言葉が表す生産性の低い時代が続いた。それから抜けだせたのはつい最近のように思う。国内では少子高齢化が進み、国内消費の増大は先細りという。これがために企業の継続を掛けた大型化がまたぞろ出始めている。

 銀行に石油元売り、コンビニやファストフード、ドラッグストアなどの統合や合併に吸収などの経済ニュースが賑わう。農業もTPPの影響対策の一つのアイテムとして集約や大型化が計画される。好きなカレー店も大型企業の傘下に入る。経営の安定化は喜ばしいが、味も質も変わらないことを願っている。わずかな外食の楽しみのために。
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