日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

自然さ

2007年06月11日 | 生活・ニュース



仲間で撮った「子供や動物」の写真を、高齢者施設へ持参し展示するグループがある。写真は勿論素人写真。モデルは子供に孫、家のペットとさまざまだ。
施設の利用者からは喜ばれている、ひ孫をあやすように子供の写真をさすり、ゆっくり話しかける方もある、と人づてに聞いた。その方は「なんだか治癒効果が感じられる」そんな感想も話されたという。

初夏でなく真夏の日照を思わせる日、噴水のしぶきが気持ちよい、と立ち止まり涼んでいた。そこへ小学低学年の子、2列に並びが賑やかに話しながらやって来た。一目で遠足と分かる。初めてやって来たのか、「ウヮー、すごい」と目の前の噴水に驚いたようす。続いて「出初式みたい」と表現した。

城郭風に積み上げられた石組み、その基から角度を違えた噴水が数条、周囲の新緑へ向けて白い放物線を描く。その先端は霧状となり、風にのったしぶきは周りへ涼を与える。子供が直感で表現した「出初式」、思わず「うまい」と同感した。これまで噴水以外の言い回しなど気づいたことはなく、子供の新鮮な感覚を改めてしらされた。

どんな名優も「子供と動物には勝てない」、よく使われる比喩のひとつだ。
「才能を発揮した」「才能に恵まれる」といったものではなく、ごく自然な振る舞いがそう言わせるのだと思う。この自然さをどこまで保ち続けられるのか、親と社会にその責任がある。

下校途中の小学生、先に「今日は」と元気な挨拶をくれた。飾り気など少しもない。子育てという務めを果たした、そう思う気楽さはあるが、声をかけてくれる小さな子達、見守ってやろう。
(写真は出初式みたい、と言い表された噴水)
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