二宮尊徳 2
尊徳が手にしている本には次の文字が刻印されている。
「一家仁一國興仁一家譲一國興譲一人貧戻一國作乱其機如此」。
調べてみると、どの像も同じ文章という。これは、儒教の経典『大学』の一節と載っている。 この26文字人ついて、ネットではいろいろな解釈が載っているが、一番わかりやすかったものを拝借した。
一家仁 一国興仁(いっかじんなれば いっこくじんにおこり)
長を務める人に思いやりがあれば 国中に思いやりができる。
一家譲 一国興譲(いっかじょうなれば いっこくじょうにおこり)
長を務める人に譲り合う気持ちがあれば 国中に譲り合う心が起こる)
一人貧戻 一国作乱 其機如此(いちにんたんれいなれば いっこくらんをなすそのきかくのごとし)
一家が思いやりの心を持てば、国全体にも思いやりの心が興り、 一家が譲り合う気持ちを持てば、国全体も同じようにな
る(一家が貧欲になれば、その国は乱れることになる)。
解釈からは、家庭であれ地方であれ国であれ、長たるもののあるべき姿の理想がくみ取れる。背負子を背負いながら、こうした書を自らのものにしていったその人生については、二宮金次郎の唱歌から厳しかった生活は想像できる。生涯についてもう少し調べてみよう。
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