沖縄に続いて奄美地方も気象庁から「梅雨が明けたとおもわれる」とする発表があった。予報士は九州から本州が本格的な梅雨になるという。雨と猛暑と熱帯夜の3点セットに注意が必要と繰り返し予報士は声高に伝える。合わせるように熱中症の搬送数が伝えられる。
夜明け、けたたましいアラームと一緒に当地に強い雨の知らせがスマホに届く。戸を開けてみたが静かな雨でほっとした。岩国城のある城山の山頂部には濃い霧が掛かっている。小雨のなか陶芸教室に出かける。海面は穏やかだが、重そうな雲が低く連なっている。
海抜500㍍にある施設まで県道をバスで登る。登り口くらいから霧が掛かっている。道なかほどからはバスの前方は視程30㍍くらいの濃霧になった。バスはいつもより低速で走る。窓外はほとんど見えず、眼下の瀬戸内海は真っ白な布で覆われた広場のようだ。
施設の食堂で、真っ白な瀬戸内海を見ながら昼食の弁当を食べる。なにかがすまないと思ったのか白い霧は流れるように薄くなりやがて見慣れた島影が見え始める。少々オーバーだが、あまり経験できない自然の移り変わりに遭遇した気分、何か儲かった気がする。
(今日の575) 霧の海あっという間に晴れ渡り