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今年も午前11時15分、サイレンの音を合図に1分間の黙とうをささげる。76年前のこの時刻、岩国駅周辺がB29による猛爆撃を受けた。「攻撃は第3波まで続き11時45分に終わった。投下された爆弾は500ポンド弾で1446個。あたかも夕立のごとくであり、地上に直径15㍍ほどの大穴がハチの巣のようにあいた」と記録にある。爆撃45分後の様子を描かれた絵のコピーを持っているが、悲惨極まりない。
「攻撃機数は60機、死者517人、負傷者859人、行方不明者30人、家屋全壊543戸、同半壊343戸、罹災者5911人」と記事が残っている。父はこの爆撃後に救援隊のひとりとして加わった。しかし、詳しい話は聞かせてくれなかった。いいずらかったのだろうと思う。ハチの巣のような穴は昭和30年代半ばくらいまで目にしていた。
静かに祈りたい日ではあるが、大暴れの秋雨前線の影響でゆっくりはしておれない。これほどの警報・注意報に接したのは初めてかもしれない。市内には土砂災害警戒情報、大雨警報、洪水警報、錦川水系錦川下流部氾濫危険情報、雷注意報、強風注意報が出ている。近くの定常水位局の記録は夜半に氾濫危険水位を超えた。溢水までには少し余裕はある。
仲間うちのラインに、昼前に錦帯橋上流から見た増水に洗われる錦帯橋の動画がアップされた。写真下方の中土手にはすでに濁水が洗っている。氾濫危険水位を超えたのはこの錦帯橋から400㍍下流に架かる臥龍橋。上流にも危険水位を超えた水位局があり、気の抜けない夜を迎えることになる。「明日の午前2時ころ雨はやむ」とはスマホの予測。