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隣の広島には線状降水帯が発生するなどして、一時「大雨特別警報」が出た。九州各地も降り続く雨で河川を中心に大きな被害が出ている。九州地区は毎年のように大きな水害に見舞われている。「数十年に一度という基準の大雨情報が出されるが、九州には毎年やって来る、何とかして」と若い男性がマイクに答えていたが、九州は温暖化の異常気象をもろに受けている感じだ。
清流で知られる名勝・錦帯橋の架かる錦川。その源は中国山脈の麓、そこから蛇行しながら110㌔流れて波静かな瀬戸内海に注ぐ。古くから川沿いの集落や地域産業をはぐくみ、下流域では製紙や繊維、石油化学など瀬戸内工業地帯の一角を築き上げた。市民の命を預かる上水として重要な役目を担っている。
さすがの錦川もこの雨で増水、濁流が勢いを増しているが被害の報はまだ聞かない。そんな錦川の途中に「沈下橋(ちんかばし)」がある。水量が少ないと水面をはうような姿で両岸を繋ぐ。増水したとき橋が流されないように欄干が造られておらず、水中に沈むように工夫されているところから「沈下橋」と呼ぶ、と聞いている。
以前はドラム缶の上に板を渡した時代もあったそうだが、今はコンクリート製で幅は約3㍍ほど、車の通行は可能だが対向車とはすれ違い出来ない。1度渡ったことがあるが、肩に力が入り速度は自然に下がる。写真の左は平常時で左上に橋が見える。右の写真は今日の午後で、増水して橋が水中に沈んだ様子。場所は錦川清流線「守内(しゅうち)かさ神」駅下車、徒歩5分。いい所です。