日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

懐かしい車帰省

2021年08月01日 | 回想

 一昨年のこのころ、いま流行りの「人流」を促す言葉があふれていたのではなかろうか。夏休みも中盤になり、帰省や旅行を促す文言に踊らされていた、そんな気がする。新型コロナの感染が始まってぴたりと止まったのは昨年。この夏は止めていた足取りが戻りつつあり、感染ストップの呼びかけは空を飛んでいる。

 初めてのひい孫の帰りを待っていた同年配の知人と立ち話になった。人流抑制で初対面は先送りになり残念がる。彼は私と同じで、生まれ育ったこの地から離れたことがなく、帰省の経験はない。それだけに子や孫らの帰省を喜ぶ顔を見るのが嬉しい、私と同じ思いを話す。車から新幹線、最近はひょいと飛行機でひととび、今か今かと到着を待った車での帰省の頃が懐かしいと笑う。我が家の息子らも自粛で帰省しない。

 知人の話す車での帰省、自家用車の普及が進むにつれ「民族の大移動」とニュースになった。この地では高速道が未開通の時代、勤務先から自宅まで約10㌔の片側1車線の国道を最長2時間要した経験がある。会社出口の交差点で、国道へ左折できないこともあった。高速が開通すると大渋滞は解消しインフラの威力と新幹線の輸送力に驚いたのは昔の話。そんな人流も今は難問のひとつ。

 物的流通を物流という、すると人流は「人的流通」で物も人も一緒ということになるのだろうか。何がなんでも経済、それが人流と呼ぶことに連なる。そんな理屈はさて置いて、感染数の増加は全国的に高まっている。宣言地域はもとより都県境を越える移動はやめて、抑制のきかない人流映像を見ながら思う。
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