日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

初ツバメ

2018年03月30日 | 自然 季節

 「ツバメを見た」という書き込みを読むと、そろそろ我が家の勝手口近くにも姿を見せる、と耳を澄まし始める。そう思い始めてしばらく経った今朝5時、鳴き声が聞こえる。そっと出てみると1羽が電線に止まりきょろきょろしている。鳴き声は近くからも聞こえ、何羽かいる様子に季節の大きな変わり目を思う。

 カメラを向けたが夜明け前の薄明かりでは無理、1時間ほど経ってカメラを構える。2羽並んでおりいい構図と狙ったが撮る寸前に飛び立つ。何年も見ておりすぐに戻ってくることは経験済、ほどなく1羽だけ戻ってほぼ飛び立つ前のあたたりに止まる。それを初撮りする。近くから聞こえる鳴き声からかなりの数がいるように感じる。

 「燕」を使った言葉は幾つもある。その中で岩国として忘れてならないのは「燕返し」。これは、吉川英治作の小説「宮本武蔵」の中で佐々木小次郎が編み出した剣術の一つの手。編み出した所は国の名勝・錦帯橋の袂にある柳の木のそば、そこには由来が記されている。その剣法は、ある方向に振った刀の刃先を急激に反転させて斬る方法という。人が急激に身を反転する時にも用いる。

 ツバメは雨の日などには低空飛翔で餌となる虫を捕らえる。その飛翔姿を撮りたいと何度も試みるがいつも地面が写っている。そんなから撮りを見ると思い出す童謡がある。京の五条の橋の上で大の男の弁慶を謝らせたのは、欄干の上で「燕のような早業」で弁慶に立ち向かった「牛若丸」の歌。ツバメのDNAは昔のまま引き継がれている。今年も地面すれすれを飛ぶツバメに挑んでみよう。
コメント
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