、黒の学生服姿の数人連れが楽しそうに話しながら通り過ぎる。そんな何組かを見て「今日は高校の合格発表日だ」と思い出した。わが家もだが親戚を含めてひとりもこの日を待つ者がいないこともありすっかり忘れていた。というより、加齢現象かもしれないと苦笑い。孫の中学卒業の喜びを綴っていた知人も「よう頑張った」と喜んでいることだろうと思う。
入学試験から1週間、この間の緊張は親子ともども多彩な思いだっただろう。60数年前経験した合格発表の日、私は発表を見に行っていない。それは、自信があったわけではない。父が職場を抜け出しいち早く見に行き合格したことを知らせてくれたから。もし落ちたときはどうしようかとくらいは、いくらなんでも思ったか気にしただろうと思う。
昨日も今日も多用で車であちこちと動き回った。気付いたのは自動車学校の教習車がやたらと多い。これは春の光景。検定車とも何台かすれ違う。今朝も、同じ進行方向に教習車が2台走っている。渋滞から発進する慎重さに、いつまでもその心づもりを忘れるなと応援しながら、路上教習制度のない半世紀も前の試験、一発合格で免許取得出来たときはやはりうれしかった。
昨年の春には孫の合格発表の日を待ち、その日は朝から結果の電話を落着かずに待った。あっという間の1年が過ぎ、留年しなくて済むようなので何よりと安堵している。高校でも大学でも合格は努力した結果ではあるがこれから先の入り口、出口に向かって能力や性質などを養い育てるとこ。今日の喜びを忘れず努力して欲しい。