日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

敗戦の記録

2015年08月09日 | 回想


 太平洋戦争の終結から70年、節目の年として幾多の行動がある。そんな中、1945(昭和20)年に昭和天皇がラジオで終戦の詔書を読み上げられた「玉音放送」について、原盤レコードの音声が公開された。これまで放送された音声はいずれも複製だったと知った。玉音放送とは「天皇の声で行われる放送。1945年8月15日正午に流された昭和天皇の読み上げるラジオ放送を指すのが一般的とされる。

 この放送阻止を図る一部の陸軍青年将校が、録音原盤を奪取すべく行動したことは「日本のいちばん長い日」の読後感として、仮に奪取されていたら今の日本の安定はない、そう思ったことを記憶している。玉音放送の時は4才10カ月、放送がどうだったかは全く記憶にない。そのころ我が家のラジオは、子どもの手の届かない高い場所に置いてあった。それでも「堪ヘ難キヲ堪へ忍ビ難キヲ忍ビ」の個所はなぜか覚えている。

 玉音放送の冒頭。「朕深ク世界ノ大勢ト帝国ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク」とある。これを現代語訳すると「私は深く世界の情勢とわが国の現状を考え、非常の手だてをもって事態を収拾しようとして、私の忠義で善良な国民に告げる(購読紙より)」。

 報道では、今回の玉音放送の原盤公開は宮内庁が独自に判断されたサプライズだが、両陛下の許しを得て昨年の暮れから準備されたという。今年も暑い夏になると幾多の戦争関係の史料料が掘り起こされ公開される。報道の中味には戦争を支持する資料は見当たらない。今日も、戦争に行きたくない、という若者の声が聞こえる。
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