日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

松飾り

2011年12月24日 | 町かど
           

クリスマスイヴ。日本ではイベントとしてとらえられいるようで、ここが商機と楽しいプランが編み出されている。そして「イヴ、イヴ」と祭りのように楽しませる。子どもの夢をかなえるサンタクロースがやってくるから早く寝ようなんて時代は昔話になったようだ。

最近は「家族の団欒をはかる日」としてイヴが定着しつつあるという。そういえば店頭に並ぶ料理は家族パーティー用の綺麗な盛り付けがされている。ツリーなどの部屋飾りの種類も済々で、核家族化の影響もあるように思う。今年は震災の影響だろうか、個人住宅のイルミネーションを見かけない。

そんな中で歴史を感じる木の門につけられたひと枝の松を見つけた。それは小さな熨斗飾りがつけられ、対に飾られている。そこは吉川英治が「宮本武蔵」の著作のため留まったといわれる割烹「深川」。剪定された庭木は板塀越しに見えるが、今は商いをされていない。門松のように目を見張る豪華さや派手さは感じないが、落ち着いた雰囲気に旅行者も写真に収めていた。

松は常緑樹として冬の寒さの中でも緑の葉を保っている。庭師の方から「松は若さと不老長寿の両方を表す木だ。特別の思いを持って剪定する」と聞かされたことを思いだす。木の門と松のひと枝の組み合わせ、宮本武蔵の強さの秘密を知ったような気分になった。

(写真:ひと枝の松が飾られている深川の門)
コメント (2)
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