日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

まあるい

2011年12月29日 | 生活・ニュース
           

薄い冬日のさす縁台に猫が1匹。目を閉じてまあるくふくらんで気持ちよさそうにしている。
なんという種類の猫だろうか。

 「名前は」とを聞いたら「通称公園のシロ」と答えた。
 「何をしているの」と聞いたら「どんなに見える」と問い返された。
 「何か考えているように見える」と答えたら「分かる」と返してきた。
 「何を考えていたの」と聞くと「年末だもの、いろいろと」と、また返された。

それに促がされ思い返してみる。東日本を襲った大地震と黒く山のような大津波、それに破壊され流されていく街、多くの人の尊い命を奪った。いまだに不明の人が数千人近い。津波に続いて起きた日本で初めての原発事故。それらの収まりへの小さな小さな歩みがようやく始まった。

初めて経験した入院生活。痛みとともに知った絆、人の優しさや親切、健康でいられることの喜び、3度の食事が食べれる楽しさなど、それほど意識しないで生活してきた事のひとつひとつに大きな意味を感じた。何でもない、あたりまえのことのありがたさを思い知った。気づきが遅すぎるかもしれないが、健康だった証として許してもらおう。

昨年の暮れにパソコンでお地蔵様を描い時、「まあるい心で生きたい」と書いたことを思いだした。小さな何事にも感謝する気持ちを持てば、私の四角い顔がまあるく見えるようになるかもしれない。シロの顔を見ながらそう感じた。

(写真:擬人化させてもらったまあるい猫)


コメント (2)
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