気象情報が面白い。気象概要に続けて晴れだ雲りだ、これからは雪の声も聞こえるだろう。その後が面白くなる。快晴の予報だと、布団を干しましょう、洗濯はよく乾きます、行楽の服装など様々なことを付け加えてくれる。雨予報だといつまでなら傘は要らない、折りたたみ傘でよい、遅くお帰りの時とは大きな傘を、と親切丁寧に教えてくれる。
子どものころ、雲の流れと風の感じで「今日は傘を持っていけ」と教えてくれた祖父の声を覚えている。今どきは核家族化で体験できなくなったろう。祖父のような声かけをしたら「科学的根拠は」と質問されそうだ。正確な予報のため全国に30万人もの情報人を抱えている民間の気象予報会社もあるとか。携帯電話のお陰だ。
ひと固まりの雲が比較的低く流れて来る。頭上を通過するとき周囲をしばらく薄暗くし、去っていった。ただそれだけだが、周囲の晴れた域に不似合いな雲の通過に何かを期待したがそれだけで終わった。
この時期、どんよりとした冬空はまだ少ない。空の色も雲はまだ秋の姿をしていることが多い。今週後半から冷え込むという予報を流した予報士が「灯油の買い置きなどは暖かい日に済ませておきましょう」「冬用タイヤへの付け替え」などと付け加える。何もかも、言われて教えられて成していていくのでは先々が不安になる。しっかりしよう。
(写真:何かを期待したが何も起きなかった雲の塊)