日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

「残影」に平和考える

2011年12月05日 | エッセイサロン
2011年12月05日 中国新聞「広場」掲載

ことしは太平洋戦争開戦から70年目。

 真珠湾攻撃を命ずる「新高山登レ一二〇八」の暗号電文が、連合艦隊旗艦の戦艦長門から発信されたのは、岩国市の沖合にある柱島周辺だったという。

 それを知ったのは、中国新聞文化面の企画「残影 第4部 群島の記憶」。柱島周辺は戦時中、多くの艦船が停泊し柱島泊地と呼ばれた、とある。

 静かな瀬戸内の小さな島々の周辺から発信された電文が、開戦の起点になったことを知り、複雑な気持ちにさせられた。

 戦時中、柱島周辺の島も空襲で島民が犠牲になっている。小さな島になぜ空襲を、と思っていたが、停泊や出撃の重要海域であったため、戦火に巻き込まれたことを知った。

 「残影」のような身近な情報を知ることで、戦争への道を再び歩まないためにはどうしたらいいか、考える基になる。

 太平洋戦争開戦の起点となった柱島泊地。そこは広島も宮島も近い。次は世界平和構築へ向けた集いの泊地になってと願う。


        <参考> 柱島泊地(中国新聞より)  
           
コメント (4)
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