日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

影絵

2011年03月19日 | 生活・ニュース
           

梅の花は見ごろを過ぎ訪れる人もない。日を浴びている一枝ひとえだが、花を支えていたころの疲れを休めているように見える。梅はゆっくり咲いてゆっくり散る。桜はパット咲いてパット散る。それだから梅の枝には疲れがたまっているかもしれない。

「桃栗3年、柿8年、梅はすいすい16年」。これは種を植えてから実を収穫できるまでの期間を言い表すことは良く知られている。「事はそう簡単になせるものではない、一人前になるには地道な努力と忍耐が必要」という教えだ。

我が家で梅の木を植えたとき実の採取までこれほど経っていたかどうか記憶にない。桜と違い梅は枝を切るべき、教えられたとおり毎年枝を落とした。結構な収量があったように思う。手間暇のかからないなり木だった。

日を浴びる梅の枝、その大小が墨絵のように白壁に映っている。梅は桜に比べ幹がごつごつしているがその武骨さはない。それはひと仕事した後の穏やかさだろうか。今度はどんな花を見せてくれるのか。

(写真:白壁に映る墨絵のような梅の枝)


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