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昨夏の異常な暑さに温暖化をひしひしと感じ、冬の例年にない寒さはそれを忘れさせるようだった。猛暑の乾いた風景と豪雪の白い風景が長い列島をおりなした。
3月はじめは寒の戻りという日も、風の強い日もあるという予報だが、日ざしはあきらかに春を偲ばせる色に変わって来た。桜の開花予測もはじまった。今日から弥生、春3月、高校の卒業式、値上げの3月、いくつも言葉が並びそうだ。
「昔は春が待ちどうしかった」と高齢の方の話し。雨戸を抜けて障子の隙間から入る風は冷たく、今のような暖房の方法は無かった。暖房のゆきとどかない人の春を待つ思いは切実だったことが容易にわかる。
3月は弥生。弥生の意味は、草木がいよいよ生い茂る、いよいよ生い出る、という。異常な少雨量がダムの湖底をさらけ出し、かっての村の姿に日があったている。草木に十分いきわたる水があるといいのだが。
川の水は日ざしを喜ぶかのように水面を光らせながら流れていく。中州の茂みから飛び出す小鳥の声もいい響きがする。枯れ残ったススキの根元にも新しい芽が息づいているだろう。
(写真:川面の輝きも温かく見え始めた)