日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

抱竹桜

2010年10月24日 | 町かど
           

錦帯橋上流には日本三大美竹林と呼ばれる竹林が何キロも続いている。今、河川改修と護岸工事などで、竹林の一部は姿を消し、あるいは大きく姿を変えるなど、うっそうとした情緒ある日本の美が失われている。

かっての藩主は護岸のためにこの竹林を造ったと伝えられている。その竹林を同じ護岸の名目で人と重機がその姿を一変させている。住民の安全第一は判るが、あれほどに取り除くのか、共存させる策はなかったのか、と素人目には不思議に見える。

この地域には美竹林以外にも通りや山裾などにはそこここに竹が生えている。青々として葉のささやきはちょっと騒がしい。新しい葉の出るころ、ひらひら舞いながら落ちる枯れた葉、見る目にはいいがその掃除には苦労されている。

吉野桜の古木は幹の中心部が空洞になる。接木で苗を育てる宿命だと聞いたことがある。その空洞から竹が姿を見せている。ちょっと見た目には桜と竹の合体のようだ。これを見つけて4年くらいになる。それからしばらくして「抱竹桜」と命名されたらしい。

竹の根は浅い地中をどこまでもどこまでも延びていく。古木の空洞を見つけた竹の子は人に見つかることもなくやがて青空を見る。住み心地はよさそうだ。春には桜とのコラボが見られる。

(写真:桜の空洞を伸びてきた兄弟竹)
コメント (2)
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