日々のことを徒然に

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年号と使用文字

2010年10月04日 | しっちょる岩国
           

今年の春のころ。岩国検定の自習で「年号」について調べているとき面白いレポートに出合った。制作は「熊本国府高等学校パソコン同好会」となっている。タイトルは「年号(元号)で使用の漢字」。

年号に使用されている漢字は似ているものが多い。そこで漢字の種類を数えた、という書き出しで始まっている。そして飛鳥時代の大化(645年)から明治(1912年)までの年号247について使用されている漢字を整理した。

使用されている漢字の総数は504。ところが面白い発見をしている。それは使用された漢字の種類はなんと「72」。意外なほど少ない。使用頻度の最多は「永」で29回、ついで「元」と「天」が27回となっている。「冶」「応」がそれに続く。

レポートは続く。平成の「平」は12回使用だが「成」は1回。「平」が多いのは昔から平和を願う気持ちが強かった。最高の「永」に似た意味の「長」が19回、「延」が16回、「久」も9回と、限りないものへの憧れはいつの世も。漢字の変遷を調べればその時代背景を推測できる、と分析。

レポートの247の年号に大正・昭和・平成を加えると年号250、漢字総数510となる。年号は2文字と思っていたら、奈良時代(715~806年)に4文字の元号が5回あり、漢字総数が510となる。

使用1回という漢字は28、2回は4、3回は7、4回は2、5回は1となっている。72種類のうち42種類は5回以下の使用となっている。

岩国検定に仲間入りしなかったらクリックすることはなかったろう高校生のレポート。何でも興味を持って見ると面白い、と改めて感じた。

(写真:飛鳥時代に創建されたといわれる法隆寺)
コメント (4)
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