他人に対して影響力の人、知名度の高い人、何かの代表的な人などを「何々の顔です」とか「日本の顔だ」とか呼ぶ。それは誰にも素晴らしい人物だと思わせる不思議さがある。
今、日本の顔は誰だろう。政治・経済・スポーツ・芸能などなど、情報過多で選択肢が多すぎる。時にはマスコミの片思い報道で日本の顔と錯覚させられることもある。
江戸時代に「夏の景物」として栽培が盛んになり、それを売り歩いて繁盛したという花、それは朝顔。夏の顔のひとつだろう。
朝、5時過ぎカーテンを開くと、咲き始めたころほどの感動はなくなったが、競うように咲いた朝顔が目に入る。夜露をのせているときはよりすがすがしい。「暑い一日になりそうだが今日も元気で過ごそう」と思わせるから不思議だ。
あちこちの庭先などに夏休みの観察用だろうか、4本の支柱をあしらった四角い花鉢に朝顔が咲いている。花の数はそれぞれだが、子どもから水をもらうのを待っているように見えるが、花はパッチリと開いている。
朝顔には「朝、起きたままの顔」「寝起きの顔」という意味もある。こちらは咲いた花の朝顔と比べてはいけないだろう。寝苦しくても朝顔に負けない寝起き顔でカーテンを開けよう。
(写真:今朝も元気をくれる朝顔)