みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

はじけ飛ぶように

2016年06月10日 | 使徒の働き

使徒の働き 8章1−13節

 きのうはさわやかな一日。いっしょに礼拝している方のお宅を訪ね手作りの苺大福をごちそうになりました。時々無性にまんじゅうとか羊羹とかを食べたくなりますので、嬉しいおもてなしでした。

 「みことばの光」は、きょうからしばらく使徒の働きを読みます。きょうの箇所はステパノの殉教の後にどのようなことが起こったか、です。

 まず、7章58節と8章1節に目が留まりました。サウロ(のちのパウロ)についての言及です。これから、イエスと弟子たちに強硬に反対しているサウロに何かが起こるというのを暗示しているように思えます。

 しかし、8章はステパノの殉教を機に、エルサレムから追い出された使徒たち以外のイエスの弟子たちがどのようになり、また何をしたのかが、特にピリポという弟子の一人にに焦点を当てて描きます。彼らは迫害によってエルサレムにいられなくなったのですが、そのことが福音の宣教の拡大につながっていきます。主イエスが天に上って行く前に弟子たちに約束したことばを思います。

 「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、及び地の果てにまで、私の証人となります。」(1章8節)

 この約束は、使徒たちや弟子たちがこの約束の実現のために何をなすべきかと戦略を立てて…ということではありませんでした。迫害によって、イエスの弟子たちがまるで種がはじけ飛ぶようにとエルサレムから散らされて行ったということが、福音の拡大のきっかけになりました。はじけ飛ばされても、そこでみことばを宣べ伝えよ、と問われ、励まされます。


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