歴代誌第一 26章1−19節
ソロモンが建てようとする神殿で主に仕える人々の務めを次々に定めていくダビデ。ここでは主の宮の門衛の務めにつく人々のことが記されています。
コラ人のアサフ族のメシェレムヤ、オベデ・エドム、そしてメラリ族のホサが門衛の番をする者たちの主要人物となります。さらに、メシェレムヤ一族が18人、オベデ・エドムの一族が62人、ホサの一族が13人であっていずれも勇士たちだったとあります。23章5節には、「四千人は門衛となり」とありますので、ここに記されている93人は門衛を束ねる務めを担ったのではないかと考えられています。
門衛というと入口に立って神殿を守る者のことです。考えてみますと、神は門衛によって守られるお方ではもちろんありません。詩篇121篇3、4節では「主はあなたの足をよろけさせず、あなたを守る方は、まどろむこともない。見よ。イスラエルを守る方は、まどろむこともなく、眠ることもない」と歌われています。むしろ、主がそれこそ24時間ご自分の民を守っておられるのです。
門衛は何を守るのでしょうか。神の宮が悪しき者によって荒らされることから守るということなのでしょうが、それは神への礼拝が滞りなく行われるように守るということだと考えます。礼拝をじゃまする者、させない力から礼拝を守るのが門衛だといってもよいでしょう。
神殿での門衛の務めというのは今で言うならば何でしょうか。礼拝を妨げる力とは、礼拝させないものとはどのようなものなのかと、考えてみる時をもつのはいかがでしょう。