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堀江敏幸『雪沼とその周辺』

2021年05月04日 15時18分20秒 | 文学
堀江敏幸『雪沼とその周辺』(新潮文庫)を読んだ。
いつも秋田のなまはげのようにおもしろい本はないかと探しているのだが、この本は雑誌「&Premium」に出てきたと思う。誰の推薦かは忘れてしまった。
『雪沼とその周辺』は連作短篇集で、それぞれの短篇で誠実にきちんと仕事をする人が登場する。そこがいいのだろう。どれがもっともおもしろいということはなかった。全体的にきちんとよく出来ている。
が、どれも終わり方が僕には「短篇小説ってこういうふうに終わるものだったっけ?」と思わせるものだった。もう少し長く続くものじゃないかなと思った。しかし外国のお洒落な短篇小説はこのように終わるのかもしれない。
ちょっと最近の外国のお洒落な短篇小説を確認のために読んでみたくなった。
堀江敏幸のものは、続けて読んでみても良いと思った。興味がある。
何に特に興味があるかと言えばこのひとが性(はっきりと言ってしまえばセックス)をどのように描くのか興味がある。
どこかで追いつめられてセックスを描くようなことがあれば読んでみたい。
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