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☆「失われた時を求めて」メモ41

2008年04月20日 13時25分57秒 | 文学
昨日、本屋で雑誌「考える人」を立ち読みする。
加藤典洋が青山南と豊崎由美とともに海外の長編小説について語っていた。
ちょうど「失われた時を求めて」の話になって、全部は読んでいないという豊崎由美に対して加藤典洋が、大学の時に読んだけど、読んだら死体になって浜辺に打ち上げられたような気分(だったかな?)といういつかどこかで読んだ比喩を使って説明していた。
しかも結末を少しばらしていた。がーん!
読まなきゃよかった、と思ったがもう遅い。
忘れよう。
加藤典洋のばか!

プルースト「失われた時を求めて」7巻392ページまで。
・「ソドムとゴモラ」のⅠ-Ⅱの第一章が終わる。
・「心の間歇」と題されたところは語り手が二度目のバルベック滞在で、死んだ祖母を思い出す。
・夢で祖母のことを思い出し、目が覚めるとそこにかつて隣の部屋の祖母と叩きあって知らせあった壁がある。わりと感動的に書いてる。
・語り手の母親は、祖母(つまり自分の母親)が死んだことで彼女に似てくる。
生きているうちは個性があったのだが、死んだことで対祖母の個性がなくなる。祖母に対することで形作られていた母親の個性が祖母がいなくなったので失われる。
個性とか無意識とかそういうものって意識すればその面が強くなるけど、別に実体としてあるものではないので、変わっていくものなのだ。
・語り手は泣いているのだが、フランソワーズに気づかれないようにする。読者にもあまり気づかれないようにしている。
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