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丸山、村上、カント

2010年06月16日 22時17分33秒 | 文学
会社を休んで一日寝ていたら大分調子が良くなった気がする。しかし汗をかいて気持ちが悪い。風呂に入って着替えよう。

『丸山眞男座談7』(岩波書店)を読んでいたら、「普遍的原理の立場」と題された鶴見俊輔との対談で、吉本隆明の丸山眞男批判にこたえる形で、
《過去のなにかを理念化するのがいけないというのなら、いっさいの思想形成自体が不可能になっちゃう。手品師じゃあるまいし、そんな何もないところからパッととり出すオリジナリティなんてものは、にせものにきまってますよ。そういう意味で、わたしがヨーロッパ思想史や文化史からわたしなりに最大に学んできたことをすこしも否定しません。》(112頁)
ということを丸山眞男が言っていて気にいったのでメモしておく。
この本には加藤周一との対談「歴史意識と文化のパターン」も載っている。この対談は「歴史意識の「古層」」の解説として読めて、良い本だ。
よくわからない思想家の本を少しずつ読んで、少しずつ理解していくということも時には大切なことだと思う。

今日は寝すぎて眠れなくなり、しかしテレビもつまらない。しかし丸山眞男を読むほどの体力もないので、村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』を読んでいた。
村上春樹って立派だ。
自分で決めて何かを続けるということが僕にはなかなかできない。
そういうことができるひとを見ると立派だと思う。
NHKの「ハーバード白熱教室」を見ていたらマイケル・サンデルがカントについて語っていて、渇きに従って炭酸飲料を飲むことは、カント的な意味では自律とは言えない。自律とは自分で決めた規則に従って生きることだと言っていた。少し私はカントの自律を学ぶべきなんじゃないかと思う。
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