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☆半藤一利の勝海舟と丸山眞男の福沢諭吉

2008年12月22日 00時05分07秒 | 文学
半藤一利の「それからの海舟」(ちくま文庫)を読んでいる。半藤一利のものを読むのは初めて。
文章がかなりおっさん臭くて、好みじゃないなと思いながら読んでいたが慣れると気にならなくなる。
NHK大河ドラマの「篤姫」ではあまり描かれなかった勝海舟のことが詳しく書かれている。僕は司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んで以来の勝海舟好きなのだけれど、「篤姫」の北大路欣也はあまり好きになれなかった。北大路欣也の勝海舟が間違っているのかと言うとそんなこともなく、たぶん実際にいたらあんな感じで「するってェと」とか「こりゃあいい」とか膝を叩いて砕けた口調でしゃべりだすイメージなのだ、確かに。
それがなんだか鼻についた。
だから実は僕はそんなに勝海舟が好きじゃないのかもしれないと思いはじめていたのだが、半藤一利の「それからの海舟」を読んで再び好きになりつつある。
読んでいて、潰れる会社に自分がいたときに勝海舟のように働けるだろうかと考える。
おそらくできない。すぐに別の会社を探すだろう。
で、自分は駄目だとかそのようなことは特に思わなかったのだが、なんというか所属している団体との関係がまったく変わってしまっているのだろうな。金の切れ目が縁の切れ目という傾向が強くなっているように思う。
いや、そうじゃなくて時代は関係なくて、勝海舟がやっぱりすごいのかもしれない。そうとも思う。

福沢諭吉について知りたくて、図書館で「丸山眞男集」(岩波書店)の第十三巻と第十四巻を借りる。岩波新書になっている「「文明論之概略」を読む」。
丸山眞男の本も初めて読むので、まずは図書館で借りて味見。
予想外に読みやすくておもしろい。
この本だけ読んで済ませようと思っていたのだが、「まえがき」で福沢諭吉の「文明論之概略」を必ず目の前に置いて読め、自分の本だけ読んで福沢を分かった気になるな、と釘をさされて仕方なく「文明論之概略」(岩波文庫)を購入。
しかも出来れば「文明論之概略」は声を出して読めと書かれてある。
さすがに大きな声で音読はしないが、ぶつぶつと呟きながら読んで、丸山眞男の本の該当箇所を読んでいる。
なんて素直なわたし。
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