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☆香山リカ「テレビゲームと癒し」感想

2006年05月13日 01時10分42秒 | 文学
テレビゲームと癒し「ゲーム脳」についてのウィキペディアの項目を読んで、この理論が批判されていることを知った。ふむふむといろいろと調べているうちに、香山リカの「テレビゲームと癒し」という本がおもしろそうだと思って、図書館で借りてきた。(この本は現在絶版のようです)
彼女のテレビゲームの歴史のようなことも書いてあり、「オホーツクに消ゆ」とか懐かしかった。僕もMSXでやりました。(MSXというのは平たく言えばパソコン風ゲーム機です)
MSX版「オホーツクに消ゆ」は所謂ゲームカセットではなく、音楽用カセットテープのような状態で売られていたソフトで、それを音楽用カセットテープ再生機でゲーム機に読み込んで遊ぶものでした。殺人事件を解決する推理ものです。ゲームの途中でパスワードがあって、そのなかに「霧の摩周湖」とかあったのを今でも憶えているのってすごい。子供の頃の記憶は消えないなあ。ニポポ人形とかマリモの存在もこのゲームで知った。

テレビの政治評論家の言っていることには願望が9割含まれているんじゃないか。それは巨人軍出身のプロ野球解説者が巨人贔屓の解説をするのと同じなんじゃないか。それは解説じゃなくて応援じゃないか。だったらまともに聞いちゃいられない、って感じ出したのはいつからだろう。
テレビゲーム否定派の論理にも同じことが言える、と思う。はじめに結論がある。
しかしこんなことは、ゲームを(あまり)しない僕が今さら言わなくても誰だって言っている。
そんな理屈抜きにこの本はわりと感動的だった。
こどもたちがテレビゲームを通じて香山リカと話すことができた瞬間の描写は感動的だ。うまく書けてる。
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