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車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂 』

2018年10月08日 22時07分53秒 | 文学
車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』(文春文庫)を読む。
鴨長明の『発心集』を少し読んで、発心というものに興味を持ち、現代文学で発心とはどのように描かれるものであろうかという興味を持ち、思いついたのがこの小説と森敦の『月山』だったので迷って車谷長吉の『赤目四十八瀧心中未遂』を読んでみた。
見当は少し外れて、そんなに発心が描かれた小説ではなかった。
でも、熱中させられる小説だった。
描かれる人がとても具体的に存在感のある感じで、彫眉さんの感じとかほんとうにいたんだろうなと思わせるものがあった。彫眉さんに彫眉さんと言って、「あんたいつから彫眉さんなんて言うようになった?」みたいに言われるところはとても印象に残った。
とてもおもしろかったが、車谷長吉を続けて読むと胃もたれを起こしそうなので続けては読めない。
やはり森敦の『月山』でも読んでみようかなと考える。
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