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☆夏目漱石「野分」

2008年11月19日 00時12分37秒 | 文学
録画していたNHKの番組「トップランナー」を見ていたらゲストの宮崎あおいが、演じるときに役の人物の心理を考えて、こうなんじゃないかと考えながら演じると言っていた。
しばらく前に見た、これまたNHKの番組で、俳優が「ここで私はこんなふうにはしないだろうと思います」と言うのに対して演出家の蜷川幸雄が「自分には理解できないことでも本に書かれたまま演じるべきだ」というように説得していた。
役を演じるときに自分を出すか消すかってなかなか興味深い問題だ。
最近カフカの「君と世界の戦いでは、世界に支援せよ」という言葉が身に沁みる。

なにかと話題の「定額給付金」だが、もらったら何を買おうかといまから皮算用している。
いまのところ最も有力なのは歯抜けになっている「小林秀雄全作品」を全部揃えること。

二百十日・野分 (新潮文庫)夏目漱石の「野分」を読み終えた。
とてもおもしろかった。
なんだかいろいろなところで、自分のことを言われているような気分になり、身につまされる読書だった。自分のことを高柳君のようだったと思うひとは多いんじゃなかろうか。
道也先生は高柳君にとっては立派な先生だが、彼の細君や兄にとってはそうではない。
道也先生の演説はあまりに長くて驚いた。
最後にほんとにきちんとしたオチが用意されていて、そのせいで印象がすこし悪くなる。
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