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☆モンゴメリー「赤毛のアン」感想

2006年07月16日 03時06分31秒 | 文学
赤毛のアンモンゴメリー著「完訳クラシック赤毛のアン1 赤毛のアン」(講談社)を図書館で借りて読んだ。
この本は文庫にもなっているが、単行本のほうがカバーがきれいだと思う。布っぽい感じの生地でできている。しかし二段組であるのが残念。

少し前に外国でも九九は勉強しているのかどうかを疑問に思ったことがあったが、この本の「32 合格者リスト、発表される」の章に試験前に不安になった子が九九を繰り返している場面があって、とりあえずカナダには九九があることがわかった。
マシューはともかくとして、マリラはずっと恋愛をしないままだったのだろうかということが疑問だったが、「37 死の手、おそいかかる」の章でギルバート・ブライスの父、ジョン・ブライスと昔は仲がよくて周りから恋人と呼ばれたということが出てきて安心した。
特に発見だったのはこの二点だろうか。

マシューが死んでしまったのはとっても悲しかった。自分の預けていた銀行が破産したという新聞記事を見て心臓発作を起こしたため。
マリラがだんだん歳をとって、いままではアンのことを愛しているという感情を表に出さなかったのに出してしまうあたりも、本当を言うと悲しい。素直に言えてよかったねというものでもない。
親が年を取って弱くなっているのを見るのはなかなか悲しいものだと思う。
モンゴメリーはとっても上手い。

それにしてもギルバート・ブライスはちょっとからかっただけで一体何年間赦してもらえなかったのだろうか。ちょっと厳しすぎるぞ、アン。
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