ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

☆こころ惹かれるもの

2009年12月04日 00時33分22秒 | 文学
大江健三郎の「「雨の木」を聴く女たち」(新潮文庫)を読んでいるけれど、昔読んだときほどの感動はない。この連作短編集の、ひとつ前の短編を取り込みつつ少し変形させながら次の短編が書かれるやり方にものすごく感動したものだけれど、同じやり方の「取り替え子」以後の長編をこの間読んだのでそれほどの感動はない。
この短編集がおもしろければ、大江健三郎後期短編特集を予定していたのだがやめる。

正宗白鳥の「新編作家論」(岩波文庫)も読んでいるが、こっちはめちゃくちゃ面白い。小林秀雄の師匠っぽいひと、という印象しかなかったけれど、やはりすばらしい。明治文学がとてもよく理解できた気になる。

NHKで井上陽水の歌を聴いたら彼の歌が聴きたくなった。
「海へ来なさい」という曲に、
魚に触(さわ)れる様なしなやかな指を持ちなさい
というところがあるのだけれど、これが素晴らしいと思った。「魚に触れる様なしなやかな指」って!
サブカルチャーのなかに詩の真髄を見出すという吉本隆明的な気分になり、井上陽水の歌に興味を持つ。

あとは、Wiiのゲームソフト「NewスーパーマリオブラザーズWii」にも興味を持っている。日々買おうか買うまいか迷っている。
Wiiで見ることのできる「ゲームセンターCX」の特別版のような番組で、よゐこの有野が「スーパーマリオブラザーズ3」に苦戦する姿を見て、「やっぱマリオは難しいよなあ、いらんわ」と思ったり、嵐のニノ(二宮和也)のCMを見てやっぱり欲しくなったり、揺れている。
コメント    この記事についてブログを書く
« ☆ヘレン・マクロイ「幽霊の2... | トップ | ☆続・こころ惹かれるもの »

コメントを投稿

文学」カテゴリの最新記事