ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

ロバート・B・パーカー『失投』

2015年03月19日 23時14分26秒 | 文学
ロバート・B・パーカー『失投』(ハヤカワ文庫)読了。
スペンサーシリーズを読むのは二作目。
前回『初秋』を読んだときも思ったが、これは探偵小説なのだろうか。まるで謎を解くという気配がない。しかも殺人事件も起きない。起きるのだが、これも『初秋』と同じで起きるのではなく、主人公が起こす。
まだちょっと戸惑い気味なのだが、読みやすいので引き続き読んでいくことになると思う。しかし文庫の表紙が新装版のものを買いたいのだが、まだあまり出ていない。どんどん新装版で出してほしいものだ。
今回は野球の八百長がテーマで、原の『さらば長き眠り』を少し思い出した。原はおもしろかったな。いま何しているんだろう。
またスペンサーが自分を作家と偽って球団の内部を探るという設定がおもしろかった。アメリカ球団の内部事情ということで、この前読んだマイケル・ルイスの『マネー・ボール』を思い出した。
これだけひねりのない小説であれば英語で読むことも可能なのではないかと思っている。
コメント    この記事についてブログを書く
« ドナルド・キーン『ドナルド... | トップ | アラン『芸術論20講』 »

コメントを投稿

文学」カテゴリの最新記事