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新海誠監督『君の名は。』

2017年12月03日 01時23分24秒 | 映画
そろそろ見ておかないと噂話だけですべての内容が分かってしまいそうで、新海誠監督『君の名は。』を見た。
評判通りとってもおもしろかった。
近年見た映画の中でも、そしてアニメ映画という限定をつけなくても、すごくおもしろい部類に入る。
この映画を語るときにいろいろなところで『シン・ゴジラ』(庵野秀明監督)と比較されるのがなぜなのかよくわかっていなかったのだが、どちらも東日本大震災のときの原発事故を想起させるからなのだということがよくわかった。
女子学生と男子学生の入れ替わりという『転校生』(大林宣彦監督)を思わせる話がなんで『シン・ゴジラ』かと思っていたが、一つの町の崩壊ということが原発事故を思わせる。
それにしても、『西郷どん』のナレーションが市原悦子から西田敏行に変わったのはほんとうに残念だ。やはり市原悦子はいいなあとこの映画を見て改めて思った。
昔、藤井フミヤが携帯電話が出来てこれからは「すれちがい」だか「待ちぼうけ」だか、そういう言葉が無くなるではないかと語っていたことがあったが、この映画は携帯電話の時代に上手に「すれちがい」を実現できている。
趣味としては、そのまますれちがったままでいて欲しかったという気がしないでもない。
そんなふうに出会ったところで、思いが強すぎて、上手くいきはしないだろうと冷めた目で思ってしまわないでもない。
どうせなら死者のままで、死者への思いを強く持ち続けるというほうがテーマとしてはいいかなとも思ってしまう。
が、そんなふうに思うのも、とてもいい映画だったからだと思う。
起きたら夢の記憶がなくなる感じもとっても良かった。

たったの二時間でRADWIMPSのものすごいファンになってしまった気がする。
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