ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

『フラナリー・オコナー全短編』読み始めました。

2011年09月04日 10時18分00秒 | 文学
モームの短編集を読んだので、短編集つながりでここ何年も気になり続けていた『フラナリー・オコナー全短編』(ちくま文庫)を購入する。書店から少しずつ消えているような気がするのでこの辺で買っておかないと手に入らなくなるでは、と危惧したのも理由のひとつ。
フラナリー・オコナーは短編「善人はなかなかいない」を読んで「すごい」と思ったのがきっかけでもう十年くらい気になっている。長編『賢い血』は読んだけれどピンとこなかった。エッセイ集『秘義と習俗』はとてもおもしろかった。

『全短編』は最初の三つを読んだ。
・「善人はなかなかいない」
昔読んだときほどの衝撃はない。最後の放り出される感じが新鮮だったのだと思う。
・「河」
結末は何が起きているのかよく分からない。
・「生きのこるために」
これは何が行われているかはわかりやすいが、何が言いたいのかはわからない。

フラナリー・オコナーの短編は後ろに作家がいて、作家の言いたいことはこれだ、と読者に感じさせないところがすごいのではないかと思う。作家の姿がまるで見えない。
コメント