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イーストウッド監督『ヒアアフター』

2011年02月19日 23時27分37秒 | 映画
クリント・イーストウッド監督の新作『ヒアアフター』を映画館で見た。
泣いた。
最近泣かない映画はないというくらい泣いてしまう。
霊能力者にはものすごく興味を持っているので、この映画も興味を持ってみた。しかし霊能力者の描き方がもっと深く突っ込んだものであればよかったなと思う。しかし面白い映画だった。
アメリカとイギリスとフランスを舞台に描かれるのだけれど、「へえ」と思ったのは、フランスでは心霊現象を扱った本は馬鹿にされるので出版を敬遠されるということが意外だった。「そんな本は英語で書いてイギリスかアメリカで売れよ」と本の著者は出版関係者に言われる。ふうん。そんなものか。
マット・デイモンがディケンズの朗読を毎晩聴いているのだが、僕もいまちょうどディケンズを読んでいるので偶然だなあと思った。しかしディケンズのなにを聴いているのかはわからなかった。『荒涼館』ではなさそうだった。ボタンを拾ってどうこうという話だった。『大いなる遺産』ってあんな感じだったかなあと思いながら聴いていた(いや正確には、字幕を読んでいた)。
ブックフェアーみたいなところでディケンズの朗読で有名な老人らしいひとの朗読を実際に聴く場面は、あまり映画のストーリーとしては必要ないような場面だったが、ずっと聴いていたひとが目の前で朗読するという感動を描いたいい場面だと思った。たぶん、出演していたのはほんとうにそれで有名な人なのだろうなと思った。日本ではあまり小説を朗読で聴くということはないから、有名な朗読者というひとは知らない。だからあのひとだったら、という例が思い浮かばない。綾小路きみまろの漫談カセットテープをずっと聴き続けていた人が本物を目の当たりにしたときの感動、くらいしか例が思い浮かばない。
双子の兄を亡くした少年がマット・デイモンに兄の言葉を聞かされるところで泣いてしまった。その前から、マット・デイモンの霊視は感動的な場面だった。
愛するひとに会いたいという強い思いを描いた良い映画でした。
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ディケンズ『荒涼館2』

2011年02月19日 10時45分04秒 | 文学
ディケンズの『荒涼館2』(ちくま文庫)を読んだ。
登場人物がたくさん出てくるが、少しずつ読んでいるので、あまり把握できていないと思う。
ガッピーとかスナグズビーとかデッドロックとかタルキングホーンとか特徴的な名前なので、わりと覚えているけれど、それにしても多い。
エスタが病気を看病して、その病気がうつって目が見えなくなったらしい。
あと、酒を飲みすぎてアルコールが身体に溜まって身体が自然発火して死んだ人がいた。そんなふうに当時のイギリスでは考えられていたらしい。時代時代でそういうことはあると思うけれど、そんなふうな現象があると思われていたとは驚いた。
僕が子供のころ、ドラマではよく女の子が気絶をしていたが、そういうものかもしれない。気絶というのは結構頻繁に起きる現象なのだろうと子供のころ思っていたが、いまだに自分が気絶したことも、気絶した人を見たことも、気絶したことがあるというひとに出会ったこともない。
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