周防教会・牧会ジャーナル

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5月3―9日

2020年05月10日 | 日記・エッセイ・コラム

鬱憤ではち切れそうな孫娘たちを連れて出かけた。山間部を走っていたらフジ棚を見つけ、その下で弁当を広げる。5歳の長女が言う。「オニはフジがきらいなんよ」。『鬼滅の刃』というアニメのことや。鬼の首をぶった斬る残酷極まりないアニメやが、何故か幼児にも大人気。なのにクマバチに怯え、アマガエルを見て叫ぶ。どないやねん。

 

5/3(日) 疑いと軽蔑の視線で僕を見るティーチャー矢野の前で鰻を水洗いする。活きた鰻ではなく普通にスーパーで売っている調理済みの鰻。ポイントはタレを水で丁寧に洗い落とすこと。濡れたままの鰻をトースターで焼き直し、新しいタレをかけ、温かい飯にのせて食べると中国産鰻がなんと天然鰻に変わる。大層驚いたティーチャー矢野は、ますます村田教信者になるのでした。

 

4(月)『ドラクエⅤ』は今から30年近く前にスーパーファミコン用のゲームとして発売された作品やが、2004年にPS2でリメイクされた。昔の僕はTVゲームに夢中になり、その結果徹夜もしばしば。おかげで近所の子供らから「達人」とまで称されたこともある。今は体力も気力も衰えてしまい、たとえ「ベホマ」や「ケアルガ」をかけられても、完全回復しない歳となった。

 

5(火) カミュの『ペスト』を読み終えた。やや哲学的な内容で、気を抜くと何を書いているのか分からなくなる。その最後に興味深い言葉がある。「ペストによって深刻な懐疑主義を植え付けられ・・・彼らは相変わらずペストの基準に従って暮らしていた」。今、正義と疑いとが合体してモンスターが現れている。それらが今後の基準になったら・・・。73年前の架空小説は警告する。

 

6(水) 以前からしきりと礼拝中止を訴え続けていた帆波が夜遅く突然顔を出した。「こら!よそもんは(山口県に)来るな!」と迎え入れたが、すぐにその理由が判明。彼氏を連れてきたのである。紹介するだけして、そそくさと広島へと帰って行った。妻や娘たちはイケメン風な容貌にポーッとしとる。わしゃ騙されんぞ。イケメンどころか、イケ好かん小泉進次郎に似とった。

 

7(木) 休校中で自宅待機している生徒に家庭学習の課題を出すため聖光高校へ。課題ねえ。そこで考えたのが『新世紀エヴァンゲリヲンのストーリーを映画・本・ネット等で調べ、できる範囲で内容を理解してきてください』。このことを教区事務所のカナちゃんに言うと「マニアを侮ったらいけませんよ」と警告された。しかし、そのマニアに授業をしてもらうという魂胆もある。

 

8(金) 自分の母のことであったのをすっかり忘れていた。明後日は母の日やが、贈り物は娘たちがするのであろうとばかり思っていたんやが、妻に「何を贈るのか?」と聞かれてハッと気がつく。「そうか!わしのおかんやがな」。あわてて花屋に行って、紫陽花の鉢植えを買って郵送手続きをする。危うく忘れてしまうとこやった。ちなみに親父はもうおらんから父の日は安心や。

 

9(土) 近所に『入野の滝』という所がある。昔一度行ったが、新しい道路が横切った後、道が消えてしまい「滝まで100m」の看板があるにもかかわらず場所が分からん。そこで先日再度挑戦してみたがやはり途中で道が途絶えていた。魔物こそ襲っては来んかったが、気分はダンジョンをさ迷うドラクエの勇者。次回はレベルを上げて再チャレンジや。旅の仲間も募らにゃ。


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