周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

6月19―25日

2011年06月26日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 巣立ちにチョット失敗したキジバトの子。ガッカリするなよ。チャンスが潰えたわけじゃない。めかりにではなく、僕に拾われたことがお前の人生最大のラッキーや。それから、飛び切りの美人になって恩返しに来てくれたとしても、僕にはもう長年連れ添った古女房がいるから「どうしてもお礼を」って思うなら、できれば小判か米俵にしてくれい。

6/19(日) 誕生日や記念日などとは違うから、別に待ち遠しくもないし、期待しているのでもない。母の日とは違ってなんとなく地味な気もする。僕は酒を飲まんし、ハンカチも持たん。ネクタイもせんし、肩も凝らんので、たぶん子供らにとっては「プレゼントしにくい難儀なオヤジ」なんやろな…と思う今日は父の日。

20(月) 夜中に下痢住…もとい!有住君から電話。今、狂団…もとい!教団の新任教師リハビリテーション…もとい!オリエンテーションで伊豆は天城山荘に来ていて、全館禁酒禁煙ゆえ玄関を出たところで祈祷会…もとい!宴会をしとるだと?ああ、罪深き若手牧師たちよ。くれぐれも天使に魂を売るんじゃねえぞ。

21(火) 頭上4mのイチョウの枝にキジバトの巣を見つけた。2羽のヒナは巣立ちも間際。そうとは知らず、木の真下で薪を割ったり、チェーンソーをブン回したりで、ヒナも親もパニックに違いない。古巣を利用することも多いキジバト。来年も来るかなあ。え?毎週聞かされるヘタな讃美歌よりゃ騒音の方がマシってか?

22(水) 取り外した古いデッキ(二百本以上の角材)を割ると三千本以上の薪になる計算。腐りにくいカナダヒバは堅くて割りにくいし、次第に腕も痛くなってくる。でも割れば割るほど快楽物質が脳内をかけ巡り、出かけた小便のように止まらなくなる。人には破壊行動が必要なんやなということが分かる一撃。

23(木) 薪割りに使いなさいと言って棟梁が斧をくださった。しかし最初の一撃で柄がポッキリ。なんとか修理をしてもらった後、再びポッキリ。さすがに棟梁には言えず、こっそり隠れながら悪戦苦闘して修理した。直った斧は調子よく、堅い木が面白いように割れる。あかん。棟梁!ドーパミンが大噴出します。

24(金) 気温が32℃を超える中、ついに亀の里のデッキ工事が完了。ちょうど開かれていた亀の里委員会のメンバーにも披露することができた。震災の影響で思うように材料が入らず、延べ1ヶ月もの期間を要したが、ありがとう棟梁!本当にご苦労さま。ところで短くなった斧のこと…気付かれたかなあ。

25(土) デッキは完成したが薪割りはまだまだ続く。昨日を上回る猛暑を避けて斧を振った。竹を割ったよう…という言葉があるが、薪に節が雑ざっていると手に負えん。その堅さたるや時には道具まで壊れるし、仮に割れたとしてもイビツやし…。ま、そういう意味で言うと節でしか出来ていない人間が牧師になる。


6月12―18日

2011年06月19日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo モリアオガエルの卵塊。この蛙は水の中ではなく、木の枝に卵を産みつけるという日本固有の珍種で県によっては天然記念物に指定されている。これを見つけた時は興奮した。世界遺産の場所柄、立入禁止のロープが張ってあったので誰もいなくなるまで待って、座って入って撮った。だって立ち入りはいけんのでしょ?一休さんかいな。

6/12(日) 子供の頃から遠足や旅行前夜は興奮して眠れない。特に明日は運転手なので寝不足を避けねば。そこで、昨夜から睡眠時間を減らし、運動して体を疲れさせた。だがあまり早く布団に入っちゃいけん。夜中に目が覚めてしまうからや。0時過ぎに寝るのがコツ。遊びのためなら努力を惜しまん自分がいとおしい。

13(月) 牧師会旅行。12名で皆生温泉へ。夜の街が凄かった。「買っちゃいかん」と諭す大人のオモチャ屋のおっさん。母親レベルの年齢層のホステスしかいないスナック。「警察の人じゃないよね?」と言いながら中に入れてくれた怪しげな射的屋のおばはん。水木しげるロードが近いだけに妖気が蔓延している皆生の夜。

14(火) 二日目は2007年に世界遺産となった石見銀山へ。ガイドツアーに申し込んで歩き始めたが、正直なところ歴史遺産の説明よりも、モリアオガエルの卵塊や、キツツキが掘った穴、群生していたカタバミの花の方がずっと僕の興奮を誘った。帰り道をぶっ飛ばし、返車時間の10秒前に返したマイクロバスにも大興奮。

15(水) 亀の里アパートの古いデッキを取り外す作業を再開。ところである業者は取り外し工事だけで10万円の見積もりを出しとる。ちゅうことは、この作業は10万の値打ちがあるということか。結婚式のバイトが無くなり小遣いの収入源が途絶えて早や2年。頭の中で「10万円10万円…」と念仏のように唱えつつ作業する。

16(木) 中学生の時、美術の時間で自分の好きな歌を抽象画で描きなさいという授業があった。僕はS&Gの『早く家に帰りたい』が好きで描いた。先日母が物置でその絵を見つけたらしく「ほんまは中学校に行くのが辛かったんやなあ」と心を痛めたという。もし『バイバイラブ』なら「失恋したんやなあ」と思ったんやろか?

17(金) 亀の里ニュースの最終校正が終わって、フセイン夫婦とランチることになり、ベムベラにも声をかけ、サンドイッチ食べ放題(40分650円)の店へ行く。フセインって誰?ベムベラって誰?その店どこ?って質問したいでしょ?どうしても知りたい方は、7/17(日)午後に開催される『亀の里フェスティバル』で教えます。

18(土) 教会のコピー機の調子が悪くなっている。コピー屋が骨董品とまで言う代物や。この教会に来た頃は謄写版印刷。週報を作るのにロウ原紙をガリ版の上に置いて鉄筆で切っていた。コピー機が入ってワープロからパソコンになりハード面は急成長を遂げた。ただ週報の内容は年々低下していると、もっぱらの噂。


6月5―11日

2011年06月12日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 修学旅行が終わった後、勢いで登校し始めた帆波。「今の心境を後姿で表してみろ」と言ったらこのポーズや。おう、なかなかよく表れているぞ。でも、行きたくなかったら無理に行かんでもええからな。遅れた勉強のことや、来年の高校入試のことなんかどうでもええことや。ただ、親として一番気になるのは…給食費のことだけやからな。

6/5(日) いつの間にか某幼稚園の理事にされていた。ただ手当ても何も出んらしいから、時々横領とか、利権争いとか、談合問題などで検挙されて世の中を騒がせるような理事とは全然質の違う理事や。でも母親に「理事になったよ」と言えば、きっと勘違いして喜びよるかもしれんぞ。親孝行と割り切って電話してやるか。

6(月) コトキレ倶楽部で運動を始める前にしなければならないのはネズミの糞掃除。大きさからしてたぶんハツカネズミに違いない。今んところ実害は糞だけやし、数も十個程度で大したことないから、しばらくは静観することにしてやろう。ただし、もしこれが50個以上に増えると覚悟せえよ。ネズミだけにチュー告しておく。

7(火) なぜか最近クセ毛になってきている。抜け毛や白髪なら分かるが、何で今ごろ毛が巻き始めるねん? これも老化の一種か?中高生時代は直毛でタワシのような髪が嫌やった。クセ毛のことを色んな人に話すと、思っていた通りの解答が寄せられたから感動するわい。「そりゃ性格と同じようにひねくれてきたんじゃろ」 やと。

8(水) 亀の里アパートの腐り始めたデッキの取替え工事が始まった。何社かに入札させた時点で最高150万などという見積もりが出た工事。そこを30万前後でやりましょうという大工さんが現れた。まるでキツネにつままれたような値段や。こうなりゃキツネであろうがタヌキであろうが、稲荷大権現様のお助けとばかり

9(木) その大工さんにお願いした。そのかわり「僕が手伝いますので」と言ったものの、これが結構な重労働。古いデッキを取り外すだけでドリルを握る右腕がパンパンに張る。しかしなんやこの充実感は。道を間違ったかなあ。イエスも大工やったし。久しぶりにええ汗をかいた。牧師やってても出るのは冷や汗くらいやからなあ。

10(金) ついにドクターからの呼び出しを受ける。思っていた通り2月に採った血液の数値が悪かった。ずっと隠していた答案用紙を親に見つかってしまった時の思い出がよみがえる。その時は隠していたわけやない。次にええ点取った時に一緒に見せようと思ってただけ。今回も同じ。ええ数値になった時に受診するつもりやった。

11(土) 徳山の映画館へ『六ヶ所村ラプソディー』を観に行く。結構混んどる。でも前から2列目だけがいっぱい空いとったのでこれ幸いと座った。が!ほとんどの席に張り紙。「背もたれが壊れています」やと!幸い僕の座席は大丈夫らしいが、何かギコギコいうとるで。それが気になって気になって疲れ果てて寝てしもうた。


5月29日―6月4日

2011年06月05日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo これが出てきた時、僕は何年かぶりに興奮していた。中のチキンライスが透けて見える卵。理想的なケチャップの色。添えられた福神漬け。これぞまさに子供のころ食べたオムライスその姿や。一口ほおばった。………。ああ惜しいなあ。ちょっと違う。この味ではない。こうして昔のオムライスを追い求める僕の旅はまだまだ続くのであった。

5/29(日) ええ!同じやて!今の今までシナモンとニッキは別モンやと思っていた。それが同じ代物やと知って驚く。どおりで限りなく似とったはずや。ちゅうことは…今まで色んな人に「シナモンとニッキが苦手なんですよ」と言ってきた僕は何やねん?それに「ああそうなんですか」とうなづいていたお前らも、いったい何やねん!

30(月) 研修会場の下見に出かける。温泉目当ての彩七もついてきた。宿というよりはまるでゲゲゲの森やがな。だが狐狸妖怪でも出そうな雰囲気が気に入った。おお!露天に信楽焼きの大ダヌキ。研修自体が狐狸妖怪の研究のような内容やし、狸牧師らが集まるんやから、あらゆる点においてもここは最適な会場やな。

31(火) ホタル情報が入って子供らを連れて出かける。例年よりもやや早いが、中西さん宅の前の小川に無数のゲンジボタルが舞う。平家を倒せずに没した源頼政の無念の魂が光と化したという由来から命名されたらしいが、この優雅に夜空を舞う姿を怨念と評した奴は、きっと根性がねじくれとったに違いないぞ。

1(水) 大阪の実家に帰った途端、待っていたのは階段の手すり取り付け作業。それはええが、何やこの中途半端な手すりは?「安かったから買うたねん」と涼しげな顔で言う母。出た!安けりゃ買うという関西人気質。長さの違う2本の手すりを無理やり取り付けた。これは手すりと言うよりもジャングルジムやで。

2(木) たまたまスーパーで見つけた鯨のベーコンが198円。下関で買う半額以下や。しかも結構な量が入っとる。残り2パック。これしかないの?もっと欲しかったなあ~♪とレジに出したら「1196円です」やと。ええ!よく見りゃ1パック598円と書いとるがな。安けりゃ買うという関西人気質が目を曇らせてしまったようや。

3(金) 夜、竹馬の友たちが久しぶりに居酒屋に集まった。お互いに多少ズレている記憶を修正し合いながら語る昔話。今では間違いなく警察沙汰,新聞ネタになるような恐ろしい内容ばっかりや。でも何でも処罰の対象となる現在よりも、親父や先生に怒鳴られ、どつかれて済んだ時代の方が健全やった気もするが。

4(土) 走野の結婚相手の母親と対面。緊張の中、ふと思う。「もしかしてお見合いってこんな感じやろか?」。約3時間の歓談で果たしてどんな印象を持って頂いたやろ?後で妻が言うには、お母さんは僕のことを「髪の毛が多い方ですね」と言っておられたとか。どう捉えるべきや?見合いやったら「お断り」ちゅうことか。