周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

腕相撲

2006年12月31日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_14 左、走野(ソウヤ・21歳)VS父(48歳)。父の完勝。まだまだ修行が足りんのう。高1年の頃、僕は「お父さんに勝ったら1万円やる」と言われ、必死で挑戦したら、あっけなく勝ってしまった。約束通り1万円は手に入れたが、同時に心にポッカリと穴が開いたような気分になった。父親にはいつまでも強くいて欲しかったのかも知れない。


12月24―30日

2006年12月31日 | 日記・エッセイ・コラム

12/24(日) 朝から分刻みのスケジュールで行事が進んでいった。とくに周防でも大島でも予想以上の出席者があり、聖餐式のパンやブドウジュースをあわてて足す始末。まるで飯が切れた大衆食堂やな。でも予想を上回るってのはええ気分やねえ。満員御礼の垂れ幕でも下げたいクリスマス。

25(月) サンタが来たと早朝から大騒ぎ。普段はまだ寝てる時間やのに。子供もドーパミンが放出するんやな。ところで今年のサンタはハイテクに疎かったみたいで、携帯に着信すると光って音楽が流れる置物が、かなりの旧式で使えんという失態を演じてしまった。「リサイクルショップで手に入れたのがいけんかったんやろか」サンタ。

26(火) 帆波(ホナ)の通信簿を見た。おお!2学期77日中、なんと出席が33日も付いているではないか!1学期は0日やったのに。放課後、ほんの10分ほど登校したのが出席とみなされたらしい。でも…これは「えこひいき」ちゃうか?漢字で書くと難しいぞ「依怙贔屓」。ところで残りの44日は「病欠」扱い。不登校は病気らしいな。

27(水) 天語(テンゴ)が冬休みの宿題にあえいでいる。ドッサリ出されている上、31日までに終わらせなければ大阪に連れて帰ってもらえないというペナルティーを背負わされているのである。こいつのペースじゃ、まず終わらんやろ。しかし、負け戦とわかっていて、なお挑ませるべきか?旧日本軍じゃあるまいし。

28(木) ついに天の一声を授ける時がきた!「天語よ。まよわず答えを写すのだ!」。不思議な(幸せな?)ことに、宿題と同時に解答までが配られているのである。しかし天語はそれを丸写しにするという勇気が無い。ここで父の威厳を揮(フル)わずしてどこで揮うのだ!「天語よ!勇気をもってズルしなさい!」

29(金) やっと寒波がおとずれ、昨日は雪合戦ができるほどの積雪となり、あわててスタッドレスタイヤを装着した。このタイヤを取り付けると無性にスキーに行きたくなったのは以前のことで、今はどちらかというと無性に雪見露天のある温泉に行きたくなる。思いたくはないが、これって…寄る年波ってやつか?

30(土) 年に一度の車磨き。単なる洗車ではなく、研磨剤入りワックスをかけるのである。これがまた労力のいる作業で、実は昨日から手がけているが腕が痛くなり作業は2日に及んでいる。日頃から小まめに洗車をしときゃ、こんな苦労をせぬものを。今さらのように気付いた。天語よ!お前は確かに父さんの子や。


12月10―16日

2006年12月17日 | 日記・エッセイ・コラム

12/10(日) その昔、父にボーナスが入った日にスキヤキを食べた記憶がある。僕はスキヤキの後、鍋にご飯を入れて食べるのが好きやった。だからみんなが食べ終わるのをいつも待っていた。今夜はスキヤキ。ふと、そういう幼いころの思い出がよみがえる。ところで…みんな早よ食べ終わってくれんかなあ。

11(月) ついにETC装置を取り付けたが肝心のカードが無い。「カードが無けりゃただの箱ですよ」と車屋にも皮肉られた。ほっといてくれ。大きなお世話や。しかし、腹が立つのはエンジンをかけるたびに「カードが挿入されていません」としゃべる装置。うるさいのなんの、器械のくせに大きなお世話じゃい!人の気も知らんで。

12(火) 観たい映画が2~3本あるんやが時間が合わなくて行けん。どうせいずれビデオやDVDになるんやから…と自分に言い聞かせるが、レンタルビデオなんてここ数年借りたことがないで。やっぱ映画は大きなスクリーンで観なきゃ!(註:大画面のテレビが無い「やっかみ」も含まれています)

13(水) 植木さんのお見舞いに行くため広島に向かった。しかし途中で渋滞に巻き込まれてしまい久しぶりにイライラを味わう。年末に故郷へ帰省する一家を描いた『渋滞』という映画がある。狭い日本と、都会で働く労働者の実情をみごとにとらえた作品や。いずれにせよ、僕はやっぱ…田舎がええわ。

14(木) 今夜は双子座流星群の極大日(もっとも多く観測できるであろう日)やが、あいにく曇り空。中山湖ダムにでも行って寝袋にすっぽり入り、のんびり流れ星でも数えようと思っていただけに、まことに残念や。今頃あの雲の上を星が流れているのかな。今年最後の天体ショーやったのにな。

15(金) 改正教育基本法という名の恐ろしい法律が可決された。愛国心が盛り込まれた怖い法律。防衛庁も防衛省になる。戦争が憲法で是認されてしまうのだ。坂道を転がるようにこの国の右傾化は加速する。何よりもこの法律を作った者のほとんどが「優等生」であったという怖さ。

16(土) ハードコンタクトを無くしてから安いソフトを付けているんやが、夜になると視力がガタッと落ちる。特に雨の夜などは最悪。そして今日まさにその雨の夜。諸用を終えて命からがら帰宅。これじゃまるで初心者か高齢者や。そんな僕は今30年間無事故無違反。ほんまかいな?

Photo_11 土下座する帆波(ホナ)。洗いものをしていて、妻のお気に入りの茶碗を欠いてしまったらしい。かまわんかまわん。許してあげる。ただし!もしもこれが、僕が吉野家百周年記念の抽選で当たった「丼&湯呑セット」やったら、帆波の運命は大きく変わっていたに違いない。


12月3―9日

2006年12月10日 | 日記・エッセイ・コラム

12/3(日) 彩七(サイナ)が美容院で「最近あちこちでハデなイルミネーションが多いから教会のシンプルなのを見たいわ。いつ点けるの?」と言われたらしい。それって、教会のしょぼい飾りを慰めるためのリップサービスとちゃうか?でもそのリクエストにお応えして今夜点灯しました。シンプル・イズ・ベスト!ってか。

4(月) いよいよ玖珂に氷点下の季節がやって来た。暖冬ということやが、さすがに0度は冷え込む。冷え込むのは気温だけではない。灯油の値段の高さにサイフの中身も大いに冷え込む。子供らはホットカーペットの上で固まるようにして寝ている。その姿は、まるで野生動物の子。でもこれは究極の省エネとも言えるな。

5(火) 冷え込む夜空に浮かぶ満月。まさに「月冴える」という表現がピッタリの光景が頭上に現れている。ところで地上では違う現実。ここ2~3日の寒さゆえか、どうやら妻と子供らが風邪を引いてしまったらしい。灯油代をケチって風邪引いて薬代に費やすとは!これはまさに「小市民」たる証の何ものでもない。とにかくお大事に。

6(水) なんと僕も風邪を引いてしまった。夜中に悪寒にみまわれ、熱を測りゃ38度。この時期に寝込むわけにゃいかん。そこで飲んだ薬にこう書いてあった「風邪で休めない人に」と。でもよく考えてみりゃ「風邪くらいで休ませんぞ!」って意味にもとれるで。血も涙もない薬や。

Photo_10 7(木) 放課後登校を続けている帆波(ホナ)が言う「みんな帰って誰もいない学校の階段を一人で教室に向かう時が好き」って。「雨が降っていたらよりいい」って。お前はトイレの花子さんか!でも、たしかに人のいない学校は独特の空間やった記憶は僕にもあるぞ。それにしても変わったガキやな。いったい誰に似たんやろ?

8(金) 携帯電話のアドレス変更をした。みんなに知らせたら色んなメールが返ってきた。彩七は「おとんがアド変なんかするはずがない!あんたは誰だ?」と言って、なかなか信じてくれんかった。オッサンらからは「再登録が面倒臭い」という内容の返信が何通か来たが、圧巻は僕の親父や。「大阪に帰って来てお前がやれ」

9(土) 山田洋次の時代劇三部作最終章の『武士の一分』を観た。時代劇好きの僕にとって、藤沢周平原作だけでもたまらんが、山田監督の忠実な時代描写が最高やった。結末がわかっているのに感涙にむせぶ始末。こういういい映画を観たら、礼拝で聴く牧師の説教なんか屁みたいなもんやで。いやほんま。