周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

2月19―25日

2017年02月26日 | 日記・エッセイ・コラム

当初、教会には3本の銀杏があり、1本は台風で倒れ、1本は新築時の邪魔になるので切り倒してまな板を作り、ご近所に配った。そしてこの木だけ残すことにした。がや、ジャックと豆の木かよ!と思うくらい伸びるわ伸びる。根も張ってアスファルトを盛り上げ、コンクリートを割る。でも、鳥が巣をかけるし、夏場に作ってくれる木陰は最高の愛すべき銀杏。

 

2/19(日) 分区年度協議会の前に牧師会が開けなかったので、「根回し」をする時間が無かった。根回しとは「次期分区委員長を誰にするか?」という、現在、教団のあらゆる選挙で行なわれる恥ずべき行為で、「お前らそれでもキリスト者か!」と罵声を浴びせたくなる悪行やが、我が分区内で行なうと、実に平和的、かつ合理的な選出方法なのである。

 

20(月) 免許の交付講習へ。講師の署員が「高齢ドライバーの事故が急増している」ということを、一方的な上、偏ったデータだけで説明する。携帯電話のこと、飲酒運転のこと、質問すらできぬまま30分の講習が終わる。負けるな高齢者!携帯よりもカーナビやカーステの操作の方が危ないやろ!それに飲酒の取り締まりを出勤時にせんのはなんでや!

 

21(火) 明日で彩七の実家での産後療養が終わるので、今夜はお別れ?の外食に出かける。先週食べ過ぎて頭痛まで体験し「もう焼肉はごめんや!」と心に誓ったのに、会場は柳井の焼肉屋。要するに、二日酔いの人が「もう酒はこりごりや」と言った尻から、また飲むのと同じことなんやな。人間は飲み過ぎ食い過ぎに関する限り、学習能力を持たんようや。

 

22(水) 先月の19日から同居していた彩七が徳山の自宅に帰って行った。ここに居る間は誰かが子供の面倒を見てくれていたが、今日から彩七夫婦だけでの子育てや。思えば当時の流行語にまでなった「家付き・カー付き・ババ抜き」に始まった核家族化は半世紀以上前のこと。待機児童問題まで起きる現代。果たしてこれは人類の進化か?はたまた退化か?

 

23(木) ブチ切れるくらい頭に来ていたが、うどんを食って腹がふくれたら、潮が引くように気分が穏やかになった。「物言わぬは腹ふくるるのわざなり」か。え?それは意味が違う?ま、腹が減っては戦ができぬとも言うし、ストレスが溜まったり、頭に来た時は、腹を満たすと大抵のことはうまくいく。悩み事は牧師に相談するよりも、何か食った方がよろしい。

 

24(金)「このままじゃ事故ってしまいますだあ~」と院長に直訴をした。ちなみに水戸黄門をはじめ、多くの時代劇では「直訴は死罪」に扱われるが、時代考証からするとそれは間違い。その証拠に僕は山吹色の菓子折りを用意することなく、当初600番待ちやった白内障の手術日を二ヶ月も早めてもらって、無事に眼科から生還した。え?証拠になってない?

 

25(土) 昔、テレビのチャンネルは手で回した。その後、プッシュ式が出て、驚く間もなくリモコンになった。携帯とテレビのリモコンとを間違えたことは何度かあるが、今日、帆波が自分のスマホでTV画面を操作しとった。ところで余談やが、その昔、友達んちのウルトラマンに色が付いていたのを見て、子供ながらに腰が抜けるほど驚いたのを覚えている。


2月12―18日

2017年02月19日 | 日記・エッセイ・コラム

僕の誕生日祝いと称して、石垣島の次男が贈ってくれた『石敢當』(いしがんとう)。古来、中国から沖縄に伝来した魔除けの石で、魔物(マジムン)をやり過ごしてくれるという。さっそく教会の玄関脇に置いてみた。これで様々な魔物を追い払うことができるというものよ。ん?ということは・・・。礼拝に来る人がいなくなる!なんてことになりはしまいか?

 

2/12(日) -5℃の朝。礼拝堂の4基のエアコンがフル稼働しても温まらない。この気温じゃ効かんのか。あなどれんな、玖珂盆地の寒さは。ん?ありゃ?換気扇が回っとるがな!誰やスイッチをONにしたやつは!しかも2か所も回っとるぞ。これじゃ寒いはずや。気がついたのは礼拝が終わった後のこと。犯人探しはせんが、「こら!」くらいは言わせてくれ。

 

13(月) 広島社会館にて事業団のサービス向上委員会。会議を終えて、近隣の有料駐車場に停めていた車を出そうと精算機を操作していたら、お金を入れる前にロックが解除され、車止めが下がった。これって・・・もしかして、自動販売機でジュースを買ったら大当たり!もう一本!というたぐいのやつか?いずれにせよここで長居は無用。逃げるように帰った。

 

14(火) 保育園児の礼拝。今回は『イエスさまの苦しみ』という紙芝居。当然のことながら、そのまま読んだら園児がチンプンカンプンやろ。そこでまず、園児たちに「イエスさまのお弟子さんは何人?」と問うてみたが、弟子の意味が通じない。家来・・・いや子分の方が分かりやすいか?この段階でつまづくとは。イエスの苦しみより、話す僕が苦しむ礼拝になった。

 

15(水) 短期間の居候を連れて焼肉屋へ。見るからに入道のような大男なので、思い切って2時間食べ放題コースを注文。お、おい・・・どうした?もっと食え。見かけ倒しかよ。まだ15分しか経ってないぞ。えらい誤算や。僕が頑張らにゃ。元をとるために泣きそうになりながら死にもの狂いで食った。そして初めての経験。焼肉を食い過ぎたら頭が痛くなるんやな。

 

16(木) 僕のことをアパート経営で大儲けしていると勘違いし「社長さん」と呼んでいた入道君が朝早く旅立った。驚いたことに亀の里の客室はすっかりきれいに片づけられていた。人は見かけによらないとは、こんな事を言うんやなあ。許してくれ入道君。君のことを疑いの目で見ていた自分が恥ずかしい。しかし社長さんか・・・。そう呼ばれて悪い気はせんかった。

 

17(金) お国がまたイカれたことを言い出した。保育園の3歳児から君が代を歌わせて、日の丸を掲揚させる方針だという。その目的は一体何や?愛国心か?それとも東京オリンピックで応援させるための準備か?九条の改悪にせよ、共謀罪法案にせよ、誰もが懸念する中、何か得体の知れない恐ろしいマジムンが、ジワジワとこの国を包み始めている。

 

18(土) うちの青年の祥平の結婚式。周防教会で式を挙げたかったらしいが、諸事情で場所は広島の高級ホテル。司式は高級ホテルにふさわしい気品を持った牧師。自分で書いていて恥ずかしい気もするが、そんなことより祥平、僕が式をするということはどういうことか分かっとるな?謝礼は1億や。でも「生涯幸せに暮らす」と約束するなら全額免除してやる。


2月5―11日

2017年02月12日 | 日記・エッセイ・コラム

左は高千穂峡の男子便所の、右はうちの教会の小便器の注意書き。世の男どもよ。小便はあんたが思っている以上に飛び散ることを忘れるな!特に洋式便器を使用する時は『決して立ち小便をするべからず』。難しいことではない。何故なら、座り小便に慣れてしまうと、もはや洋式便所で立つことが罪とまで感ずるようになるからである。

 

2/5(日) 役員会で教区から借りた50万円について協議をする。今年度の繰越見込みは数千円。まだまだ届かない。三上寛作詞の歌に『俺の借金全部でなんぼや』という歌がある。友達同士で貸し借りをして忘れるという、まさにペンテコステ的なええ歌詞や。聖書には『返してもらうつもりで貸すな』と書いてある。ダメ元で教区に交渉してみる価値があるな。

 

6(月) 全てにおいて「好きな物を後に残す」という僕の性格は皆さんもご周知の通り。現代風に言いかえると、「僕って好きな物を後に残しておくタイプじゃないですかあ」となる。今、日本の動物文学集をひとまず置いて、先に外国の動物文学集を読み進めている。でも、もっと上手く訳してって感じぃ?早く読み終えて次に進みた~いって感じぃ?なのよね。

 

7(火) 携帯ショップから「誕生日プレゼントがあります」というメールを貰っていたので、いそいそと取りに行った。な、なんと豪華プレゼント『石川県と北海道の温泉』へ招待!されたような気分が味わえる温泉の素がふた袋。最近また温泉の素(硫黄成分)を入れて、その臭さゆえ家族に嫌がられているが、今日貰った温泉の素ならどうやら大丈夫そうや。

 

8(水) 祥平のアパートから冷蔵庫と洗濯機を運び出すため広島へ。今までにも、うちの青年たちの住居を尋ねたことがあるが、それぞれに個性的というか、凄まじいというか、驚くべき光景を見てきた。ある青年の風呂場には見事なコケが生えていた。またある青年宅はナウシカの腐海の如し!一方、祥平の部屋は・・・。内緒にしてやろう。結婚祝いじゃ。

 

9(木) 彩七から「今夜は湯豆腐」だと聞いていたが、やっぱり思った通りの湯豆腐やった。土鍋で煮ただけの豆腐をポン酢で食べるのなら、それはただの「豆腐鍋」や。湯豆腐をあなどるなかれ。湯豆腐は奥が深いのや。これでは海原雄山を納得させられんぞ。思わず不機嫌な態度を取ったところ、湯豆腐を食うどころか、家族から総スカンを食わされた。

 

10(金) 歯の定期検診。歯科衛生士さんに「上手に磨かれていますが、よくお茶を飲まれますね」と言われる。(なんで?)。そして「濃い目のお茶か烏龍茶ですか?それとも紅茶?」(あ、当たっとる)。なぜ分かるのかと聞くと、歯の隙間に茶渋がこびり付いているという。そう指摘された後、ピカピカの真っ白に磨いてくれた。また次回の茶摘み日を予約して帰る。

 

11(土) 恒さんからいただいたデロンギのオイルヒーターのおかげで実に暖かくなった。もしかして、ここは教会のあらゆる部屋の中で最も暖かい場所かも知れん。どれほど暖かいかと言うと、深夜にハッと気がつき「不覚じゃ!拙者としたことが、かような場所で半時も眠り込んでしもうたわい」と慌てるほど。おかげで肛門がカピカピに乾燥しておるではないか。


1月29日―2月4日

2017年02月05日 | 日記・エッセイ・コラム

このGジャンは僕が30年ほど前、母に買ってもらった物。最近娘が勝手に着る。そして色んな人に褒められたり、譲ってほしいとまで言われたこともあるとか。先月大阪に着て帰ったら、友人から「ええ歳して」と言われた。この違いは何や?ま、それはそうと。そのGパンこそ何や!かく言う僕も若い頃にもっとひどいのを履いていたが。

 

1/29(日) 来客が「猿を一匹捕獲したら3万円もらえる」と真面目な顔をして話し出した。「年間300匹で900万円」を力説する。確かに僕の年収の三倍以上やけど、そんなことより、このような話をされると、またイニシャルでしか紹介できませんよ、Tさん。生まれ変わったらマタギか香具師になりたい僕やけど、この話は聞かなかったということにします。

 

30(月) 亀の里献金の領収にこんな声が届いた。「家族に内緒で献金をくださる方もおられるので領収はハガキではなく封書にした方が」と。気になって他の団体を調べてみたら、領収書の要・不要に加え、封書かハガキかを選択できる方法を用いている所があった。名案や。でも思い切って言いますが、家族に内緒にしてまで献金しない方がええですよ。

 

31(火) 大島教会への所用のついでにアロハ・オレンジで昼食を取る。冬の平日とは言え、相変わらず順番表に名前を書いて待つ繁盛ぶり。おそらく稀勢の里も横綱になったことやし、その効果もあるんやろなあ。一見、強面で無愛想に見えるけれど、実は気の優しいここのシェフ友希のことを稀勢の里を見るたびに思い出す。どうぞぜひ見においでください。

 

1(水) 年末から撮りためた録画をやっと観終える。落語にドラマ、漫才、映画、新喜劇、ドキュメンタリーまで、ごちゃまぜに観たので、泣いたり笑ったり、感情のジェットコースターがキツかった。ところで古い『水戸黄門』を観る時の楽しみをひとつ。運が良ければ「チャンス」とか「プロ」なんて、江戸時代には存在しないセリフが聞けますよ。特に八兵衛にご注目を。

 

2(木) 夜遅くTさんが来会。いや、古い電化製品の献品を持ってきてくださったのでイニシャルじゃ失礼。恒さんが来会。四方山話しをしているうちに、今夜もまたぞろ猿狩りの話題が飛び出す。自治体によって差こそあるけれど、鹿16000円、猪8000円、カワウ1000円、カラス200円、ツチノコ1億円。そんなこんなで尽きぬ猿狩り談義は夜明け前まで続いた。

 

3(金) 今まで誕生日を祝ってくれる色んな言葉を頂いたが、先日もらった手紙は実に新鮮かつ強烈やった。「牧師さんがこの世に出没したことに感謝します」。以前、僕は熊みたいだと言われたことはあるけれど「出没」となりゃいよいよ熊やで。さしずめ冬眠に失敗し、里に現れて村人を困らせる「穴もたず」やろな。豆をぶつけられる側が似合う節分生まれ。

 

4(土) 大学などに出す軍事研究予算が18倍増になるというニュースを聞く。狂った安倍政権の下、この国は一体どこへ向かって行くんや。脅威はトランプの専売特許ではない。出来れば何も知らずに耳をふさいで気楽に生きて行きたい。安倍政権にとっては猿も人間も変わらんのやろ。そのうち「人間を狩ったら何万円」てなことにならねばええが。