当初、教会には3本の銀杏があり、1本は台風で倒れ、1本は新築時の邪魔になるので切り倒してまな板を作り、ご近所に配った。そしてこの木だけ残すことにした。がや、ジャックと豆の木かよ!と思うくらい伸びるわ伸びる。根も張ってアスファルトを盛り上げ、コンクリートを割る。でも、鳥が巣をかけるし、夏場に作ってくれる木陰は最高の愛すべき銀杏。
2/19(日) 分区年度協議会の前に牧師会が開けなかったので、「根回し」をする時間が無かった。根回しとは「次期分区委員長を誰にするか?」という、現在、教団のあらゆる選挙で行なわれる恥ずべき行為で、「お前らそれでもキリスト者か!」と罵声を浴びせたくなる悪行やが、我が分区内で行なうと、実に平和的、かつ合理的な選出方法なのである。
20(月) 免許の交付講習へ。講師の署員が「高齢ドライバーの事故が急増している」ということを、一方的な上、偏ったデータだけで説明する。携帯電話のこと、飲酒運転のこと、質問すらできぬまま30分の講習が終わる。負けるな高齢者!携帯よりもカーナビやカーステの操作の方が危ないやろ!それに飲酒の取り締まりを出勤時にせんのはなんでや!
21(火) 明日で彩七の実家での産後療養が終わるので、今夜はお別れ?の外食に出かける。先週食べ過ぎて頭痛まで体験し「もう焼肉はごめんや!」と心に誓ったのに、会場は柳井の焼肉屋。要するに、二日酔いの人が「もう酒はこりごりや」と言った尻から、また飲むのと同じことなんやな。人間は飲み過ぎ食い過ぎに関する限り、学習能力を持たんようや。
22(水) 先月の19日から同居していた彩七が徳山の自宅に帰って行った。ここに居る間は誰かが子供の面倒を見てくれていたが、今日から彩七夫婦だけでの子育てや。思えば当時の流行語にまでなった「家付き・カー付き・ババ抜き」に始まった核家族化は半世紀以上前のこと。待機児童問題まで起きる現代。果たしてこれは人類の進化か?はたまた退化か?
23(木) ブチ切れるくらい頭に来ていたが、うどんを食って腹がふくれたら、潮が引くように気分が穏やかになった。「物言わぬは腹ふくるるのわざなり」か。え?それは意味が違う?ま、腹が減っては戦ができぬとも言うし、ストレスが溜まったり、頭に来た時は、腹を満たすと大抵のことはうまくいく。悩み事は牧師に相談するよりも、何か食った方がよろしい。
24(金)「このままじゃ事故ってしまいますだあ~」と院長に直訴をした。ちなみに水戸黄門をはじめ、多くの時代劇では「直訴は死罪」に扱われるが、時代考証からするとそれは間違い。その証拠に僕は山吹色の菓子折りを用意することなく、当初600番待ちやった白内障の手術日を二ヶ月も早めてもらって、無事に眼科から生還した。え?証拠になってない?
25(土) 昔、テレビのチャンネルは手で回した。その後、プッシュ式が出て、驚く間もなくリモコンになった。携帯とテレビのリモコンとを間違えたことは何度かあるが、今日、帆波が自分のスマホでTV画面を操作しとった。ところで余談やが、その昔、友達んちのウルトラマンに色が付いていたのを見て、子供ながらに腰が抜けるほど驚いたのを覚えている。