周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

9月23―29日

2007年09月30日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo『蟷螂(とうろう)の斧』とは「はかない抵抗」をさす言葉ではあるが、このカマキリは少なくとも、そこに居た8人の人間の5人に悲鳴を上げさせた後、僕の肩にとまって、なお威嚇の構えを見せた。はかない抵抗どころか天晴な勇姿や!僕は人を「キャーキャー」言わせるたぐいの虫を応援する。(写真をクリックするとあなたも威嚇されるぞ)

9/23(日) 礼拝直後に来客があり昼食を食べそびれてしまった。大島教会の礼拝の最中、睡魔と空腹が一度に襲ってきて、司会者がお祈りしている短時間に弁当を食べる夢を見てしまう。もちろんほんの数十秒やったので食う間もなく目が覚めた。煩悩を退散できんまま、悔しさだけをかみしめて講壇に立つ。

24(月) 昨日今日と教会の駐車場にフライテントを立て食事をした。屋台みたいでええ雰囲気や。時折りパラつく雨も涼しさを運んでくれてありがたい。こういう時に「僕も一杯飲めりゃなあ」と思う。だが周囲の人から「あんたは飲めん方がよかったと思うよ」と言われるのは…なんでやろ?

25(火) 今宵は仲秋の名月。月を見て「あれ?」と思った人はたくさんいたやろ。どう見ても左半分がほんの少し欠けて見えたはず。今夜は暦の上での仲秋で本当の満月は27日や。「目が悪くなったのかなあ?」と心配する人もいたが、欠けに気付いた人はむしろ視力がええ証拠。まさに今宵は迷月なり。

26(水) 欠けていると言えば、僕の欠けていた前歯が治った。子どものころ、歯医者の前を通るだけで緊張し、消毒液の臭いすら嗅ぐまいと息を止めて走りぬけた時代がなつかしい。今は歯医者の技術もずいぶん進歩したもんやが、一度染み付いた「恐怖の記憶」は今でもなかなか抜けきれん。

27(木) 天語が顔を曇らせ下校してきた。読書感想文が学年の代表に選ばれたという。予測はしていたがえらいこっちゃ。あれはうちの青年に書いてもらったのである。さあ、どうする天語。正直に先生に告白するか。それともあくまでしらばっくれるか。それは自由だ~作文is freedom~♪ 作文is freedom~♪

28(金) 今日先生に告白したという。よくやった!それでこそ僕の子や!…と言いたいが「親に手伝ってもらった」と言ったって?こら、嘘つくな!青年に全部書いてもらったんやろが!苦し紛れにその場をしのぐとは…。やっぱ僕の子やな。だが教師も教師、「今さら取り消せん」と言ったとか。ピンチはまだまだ続くぞ天語。

29(土) 天語の落ち込みは激しく「生まれて今までこんなに悩んだことはない」と言う。僕は久しぶりに我が家に起こった騒動を満喫すべく、ことあるごとに「警察がくる」やら「退学になる」とか言っては不安をあおる。絶体絶命!悩める少年の運命やいかに?それではみなさん、次回をお楽しみに!


9月16―22日

2007年09月24日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_59 「大阪城建てたの誰か知ってるか?」「豊臣秀吉や」「あほ~!大工さんに決まってるやろ」という懐かしい会話がある。これを初めてかまされた時はとても悔しかった。この悔しさを解消するには同じことを誰かにかましてやる以外にない。しかし気をつけろ!もしそいつが知っていたら悔しさは倍増するぞ。この写真は我がふるさとの岸和田城。ところでこの城は1334年に楠木正成の家臣、和田高家が(大工さんを使って)建てた…はずや。

9/16(日) 逸れた台風11号が残していった南からの湿ったナマ温かい風は長引く残暑にさらに蒸し暑さを加える。暦の上だけの9月やが毎晩熱帯夜に近い状態。やたらと秋の虫が部屋に入り込んでは鳴く。こいつらクーラーが目当てちゃうか?まあおかげでこちらは生演奏が聴けてありがたいけど。

17(月) 3連休最終日、満席の新幹線で大阪へ。親父が入院している病院にたどり着いたのは夜の10時。僕を見て笑った親父の表情は、つい先日まで大暴れして母や職員まで困らせたようには見えない。疲労困ぱいした母と交替。野戦病院にあるような簡易ベッドは今夜からの僕の寝床。

18(火) 親父の病室は詰め所前の集中管理室。一晩中コールが鳴る。同室患者も30分毎に処置を受ける。おかげで昨夜は眠りが浅くどっさり夢を見た。看護婦さんと特急列車で旅をする夢なんて、昨日新幹線に乗り、病院に来たという行動がそのまま現れたわけや。おそろしく単純。

19(水) 親父の件で岸和田市役所へ。ここに来たのは東京に出る時、住民票を取りに来て以来。ということは31年ぶり?逆に言うと僕がふるさとを離れ31年か。大阪で府民を18年。東京で都民を6年。そして山口で県民を25年。後は北海道で道民を経験すりゃサイクルヒットやな。

20(木) 付添い3日目。本来は今日の朝、山口に帰る予定やったんやがこの寝床が気に入ってしまって帰山を延期した。ちゅうのは嘘やが、寝床が気に入ったのはほんま。電話も無ければ来客も無い。僕自身の休養みたいなもの。それにこんなに長い時間親父と居るなんて初めてのこと。

21(金) さすがに今日は帰山せにゃいけん。夕方の新幹線に乗る。途中下車し広島大学に寄ったので教会に帰ったのは夜11時。おふくろからメール。『透析から戻ってきたお父さんが「敏は?」と言って探していました』と。「こんなに長い時間」…か。親父からすりゃたったの4泊5日や。

22(土) 牧師室の二人掛けベンチとか、旅館の狭い板の間とか、キャンプ場の河原とか、そもそも眠りにくい場所で寝るのが好きな僕にとって簡易ベッドは快適やった。まだ大阪に思いは残るが、山口でも僕の家族が待っていた。うんにゃ!待っていたはずや!待っていたに違いない。 「お土産をね」(ほな)


9月9―15日

2007年09月16日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_57 商売繁盛の招き猫。日光東照宮の眠り猫。佐賀は鍋島の化け猫。猫にも色々あるけれど、これはなんと『笑い猫』!知人から送られてきた写メなんやが…。ほんまかいな?映画やテレビで「これでもか」とCGが乱用される時代、果たしてほんまに『笑い猫』なのか?まあ、真相はどうでも…なんと癒される表情やと思いまへんか?(クリックすると少し大きくなるよ)

9/9(日) 2週間ぶりの大島教会。なんと、あの殺人的な会堂の暑さが治まっているではないか!ほんとに今年の夏は暑かった。猛暑の中、婆ちゃんたちはまるでイタコの口寄せを求めて恐山に通う遺族のように教会に来られた。全く頭が下がる。せめてイタコ並のありがたさが僕にもありゃええんやが。

10(月) 4日連続のカルト被害相談。ところでパソコンで検索したカルト被害の中に「給料の10分の1の献金を迫られた」とか「夏冬に特別献金と称して捧げさせられた」「その他色んな名目でお金を要求されました」とあった。まさにわが教団やないか!そうか。世間じゃ我々もカルトなんやな。

11(火) あかん。亀の里オフィスの冷蔵庫のジュースが見る見る減っていく。夏期実習生ミッキーの存在がいかに大きかったことか。子ネズミも大ネズミも、とにかく次々と冷蔵庫に群がる。来年の実習生の条件は「車の免許所持者」ではなく「ネズミ番が出来る学生」にしようかと思っている。

12(水) 「サリン事件被告の死刑執行停止を求める署名」を教区の諸教会にお願いしたのは7月の終わり。送られてきたのは2教会だけ。「マインドコントロール」と「自己責任」を同レベルで考える風潮が教会の世界にも蔓延しとるようや。久しぶりにガックリ落ち込んでしまったよ、わしゃ。

13(木) 「父さん…お客が」と帆波(ホナ)が知らせに来て外に出たら、背広姿の男性が4人。ついに刑事が来たか!と思ったらギデオン協会の奉仕員やった。僕は昔『レギオン』と勘違いし「怪しげな反キリスト教集団」やと思っていた。「初めまして」と名刺を差し出した一番怪しそうな

14(金) 男性を見て「あ!」っと声が出る。名刺には西川武。30年前の大晦日、道路標識を外して盗もうとした時「こら!何してるんや!」と叱って、後からペンチを持ってきてくれた大阪の母教会の元信徒の西川さんや。20数年ぶりの再会。僕はてっきりあの日のことを咎めに来たんかと思った。

15(土) 大島教会の野口さんから「台風も逸れそうで…」とのメールが届き、それで非常に強い台風11号が日本列島を伺っていたことを今日初めて知る。今週は安倍辞任で台風どころやなかったからなあ。一方、「晋ちゃんまんじゅう」を買い占めようとオバはんたちが店に殺到。オバはんってのは…無敵やな。以上、地元山口からでした。


9月2―8日

2007年09月09日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_56 9月7日18時39分40秒に撮影した秋の到来を思わせる夕焼け。うちの真ん前の天理教会の庭に無断で入り込んで写した。でもここのおばあちゃんは大変やさしい方なので、決して僕を不法侵入で訴えたりはしない。いつも変な写真ばっかり掲載しているから、たまにはこんなんもええでしょ。(クリックして拡大したら「おお!」やで)

9/2(日) 三日間の留守を実習生のミッキーに任せ、大阪から帰ったのは夜9時。なんやら解放されたミッキーの姿に驚く。たった三日間でも責任を与えれば人は成長するんやな。任せたのは週報の印刷だけのつもりやったんやけど…単純なやっちゃ。んん、分かったぞ!もうすぐ実習が終わる嬉しさか!

3(月) 牧師会。マインドコントロールの怖さを理解してもらおうと、統一協会の元信者と元被害者家族の生の声を聴いてもらった。この教区においても初めての試みやがその証言の重さには僕も息を呑んだ。いつもの学習会とは桁違い。しかし涙の証言を前にして寝ている奴がおる。まあ…ある面こっちも桁違いやろ。

4(火) ミッキーの夏期実習最終日。僕のような牧師のもとで、39日間も逃げ出さずによくガマンしたということが今回の実習の大きな成果と言える。また、浴びるほど酒を飲む過去の実習生のように牧師家計にダメージを与えなかったのも賞賛に値する。ありがとう!感謝をミッキーに!

5(水) 眼科の受診に棚田さん(教会員)を徳山の病院へ。ご主人も付き添いで来られた。二人を見ていると大阪の両親を思い出す。そう言えば昨日オフクロから電話があってオヤジの聴覚障害認定を医者に拒否されたと落ち込んでいた。僕が居たら暴れてやったのに!ああ、棚田さんここでは暴れませんから。ご心配なく。

6(木) 亀の里オフィスの冷蔵庫のドリンク補給に柳井のスーパーへ。この夏は暑かったのにドリンクがほとんど減らんかったのは、ひとえにミッキーのおかげ。彼女がオフィスで寝泊りしていたから、子ネズミたちが出入りしにくくなったわけや。実習の評価に加えよう。「ネズミ番=極めて優」

7(金) 昨夜何度も目が覚めたのはギンナンのせい。イチョウの木の下にリフトバスを停めていたのがいけんかった。木から落ちたギンナンがバスの屋根でバウンドする音がボコ~ン!と結構大きく、深夜の駐車場に鳴り響く。たまたま通りがかった新聞配達のおっちゃんまで驚いとった。

8(土) 金さん。藤さん。もういいでしょう!と言いたくなる阪神巨人戦やった。昨日の試合も球史に残る名試合やったが、今夜も手に汗にぎるゲームでした。しかし12ゲーム差をひっくり返し今期初の首位に立った阪神。僕はそれで大満足や。強いタイガースって…やっぱ胃に悪いしな。 (金=金本,藤=藤川)


8月26日―9月1日

2007年09月02日 | 株式

Photo_55 「プラス20円で大盛りに出来ますよ」と言われりゃ「そうして」って答えるやろ。しかしコンビニのオバちゃんの動きが明らかにおかしい。背中ごしやからよく見えんかったけど、怖ろしいことをしている素振りや。新幹線の中で開けてビックリ幕の内弁当!「どんだけ~!」と叫びそうになった。さすがの僕も人目が気になって隠しながら食う始末。さて今回は夏期実習生のミッキーのジャーナルを楽しんでくれい。

《ミッキージャーナル》

8/26(日) 周防にきてちょうど一ヶ月。今日の奏楽、色々とやらかしてしまった。楽譜を見ていながら違うものを弾きだす・・・ボケてたんやわ。大島への車内の中での帆波ちゃん。道端や民家に咲いている花の名前を頑張って言ってる姿を後から眺めてた。大島の礼拝は、本当に暑い。

27(月) 友希君も一緒にジャマイカ料理を食べに行った。なんともこんな所に道があるんかいなという道に入り、急斜面を上がり、小屋を発見。やっぱりあったんや。店。とってもおいしかった。しかも貸切。夕方、ものすごい雷。バリバリバリ・・・ドーン。あわてて布団に潜り込む。

28(火) どうやら、今日も雷がゴロゴロ。しかも停電。昨日ほどではないけどやっぱり怖い。心臓が止まりそう。誰か、助けて・・・・。亀事務にゴキブリとクモが現れる。でも、うちは殺しません。見逃してあげた。

29(水) 慰労の旅に山口観光。しかし今日も雷。雨。本当にもぅ!!落ち着いた頃に、出発。道の駅に立ち寄り、お蕎麦を食べ、川の水音に浸る。不思議な構造の萩のガラスを見て、カルスト台地に感動し、涼しい秋芳洞の中を夢中になって観る。面白かった。でも、外に出た瞬間の気温の差。せっかく涼しくなったのに・・・まぁいいっかかぁ~☆しかし、帆波と天語と彩七ちゃんは、亀バスで川の字になってよぉ寝とったわぁ。

30(木) 一日、パソコンとにらめっこ。と言っても、集中力を持っていないので何かしらやりながらだったけど。突然、帆波ちゃんから顕微鏡の使い方教えて~って。一緒に解説書見ながら格闘。何とか物が見えるようになった。しばらく様子を見て満足。夜、ぶっちゃけさん登場。

31(金) 牧師が大阪へ行ってしまった。一応牧師代理かなぁ。朝、牧師とあった時、ものすごく違和感を持った。だって、いつも短パンなのに、長いジーンズを履いているだもん!!そりゃビックリ。別人のようです。見送りの時、雅子さんにこの事を言って笑ってしまった。ごめんなさい。

9/1(土) 昨日の夜から、えらい涼しぃわ。もう夏も終わりかなぁ。決して早くは無かったけども実習もあと3日で終わりに。周防のリズムに慣れてきたのになぁと思いつつ。久々にオルガンを気分転換に弾く。手が鈍らんようにせんといかんので。今夜は、一体何が起こるんやろぅか。