周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

9月23―29日

2018年09月30日 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりに夜の広島の街を歩いた。本通りは若者と外国人ばかりで僕のようなオッサンにはなんだか居心地が悪い。特に末っ子の帆波と二人でいると援交オヤジのような目で見られているような気がするので余計に居心地が悪い。路上ライブもええが、やっぱ草むらからうるさいほど聞こえる田舎で、懐中電灯を持って土上ライブの虫を探す方が楽しい。

 

9/23(日) 踊りの練習。とは言っても僕が練習したのは初日の一回だけ。当初「実行委員長は当日ヒマだから踊ってくれないと」と言われ練習したが、今ではそれが一転して「当日は忙しいのに実行委員長が踊ってる場合ではないでしょ」ということになり、隅っこでボーッと見学する立場となった。どっちやねん?こういうのを世間では「踊らされている」と言うんやろな。

 

24(月) 今夜は中秋。しかし残念ながら名月は厚い雲の上で輝いている。雨もパラついているので楽しみにしていた鞍掛山に登ることもできない。山頂で歌ってやろうと密かに『荒城の月』の二番を練習していたのに残念や。ところでその歌詞の中にある『植うる剣』の解釈には賛否あるみたいやが、晩翠(ばんすい)のオッチャン。ちゃんと説明を残して逝ってくれんと。

 

25(火) 岐阜の耕太ママから贈り物が届いた。開けてビックリ玉手箱!なんと、これでもか!というくらい霜が降りまくっている超上等な肉。こ、これは幻のA5ランクか?今夜は豪華スキ焼や!材料を買いそろえてイザ調理という段になってアッチョンブリケ。スキ焼肉ではなくてステーキ肉やった。ま、上等さが変わるわけでなし。いずれにせよ明日の晩はステーキや!

 

26(水) 歯医者へ。先週「アイーン」治療法を教えてもらったばかりやが、ドクターが今回も「アイーン」を勧めてきた。たぶん僕に教えたことを忘れとるんやろな。きっと来る患者全てに伝授しているんやろな。そこは僕も大人です。「アイーンですか?」と初めて聴くふりをして指導を受ける。それはそうと、声もそうやけれど、右手を首に当てる仕草もこの際いらんでしょ。

 

27(木) 石垣島にいる天語から「今日入籍したけえ」と電話。真冬に素っ裸で外で水遊びをしていた天語が!海水浴場で居なくなって必死に探していたら、よその家族の中に紛れ込んで遊んでいた天語が!牧師室のオモチャを「父さんが死んだら全部お前にやる」と言った日から、毎日「父さん。いつ死ぬの?」と何度も問うてきた、あの天語が入籍?天語のくせに!

 

28(金) 非常に強い台風24号が接近し、明後日には山口~広島が暴風圏内に入るみたいなので、足立牧師とも話し合った末、広島主城教会との交換講壇は延期することにした。それはええんやが、心配なのは21号の被害を受けた大阪の実家。あの台風と同じくらいの勢力なら補修した部分は吹っ飛ぶやろなあ。また大阪入りかなあ。銭まで吹っ飛ぶやろなあ。

 

29(土) 台風が明日に迫る中、益田市の『ねむの家・湖水園』の創立20周年記念会へ。会場に着いてビックリ。今日は記念会でしょ?なんで皆さん黒いスーツなんか着てはるの?まさか葬儀とかじゃないよね?ふっと浮かんだのは「あんたええ歳して何やそのかっこ。もう還暦やろ。ほんまに常識のない子やで。恥ずかしわ」。ここに居たらきっとそう言うであろう母の声。


9月16―22日

2018年09月23日 | 日記・エッセイ・コラム

大島から本州に入って少し走ると、国道から逸れた所にあるお寺の裏に『岩尾の滝』という小さな滝がある。一時流行ったマイナスイオンとかいうのが飛び交っていた。ような気がする。ま、要するに「涼しい~」ってことや。その近くに咲いていた彼岸花。今が最盛期で田のあぜ道に咲き乱れているが、チョコッと咲いていたこの花がなぜか僕の目を引いた。

 

9/16(日) 明日の敬老会の会場準備で公会堂へ。狭い空間に30人以上収容しなくてはいけない。テーブルや座椅子を並べた後、高齢者になった気持ちで歩いてみる。ちょっと狭いなあ。もしもここで転んだら大ごとやで。こっちに転んでくれたらええんやけど、あっちはあかんなあ。よし、こっちに転ぶよう、ここにこれを置いてと。しかしこんな準備で大丈夫かいな?

 

17(月) 敬老会当日。28人中ドタキャン5名。ご高齢の方々の集まりゆえ当初から予想はしていた。ところが内1名は失念しておられたとのことで途中から参加。さすがにこれは予想外。昼食会。ビンゴ大会。カラオケでは肩を抱いての銀恋。♪若い二人が~初めて~逢った~♪これが若けりゃ場合によってはセ〇ハラかも知れんけど・・・なんせ爺様と婆様や。セーフ。

 

18(火) 天神さまの総代会。みなさん戦前のお生まれで、協議のあとに始まったのが最盛期だった頃の祭りの思い出話し。所狭しと露店が立ち並んで、男たちは下帯一丁で暴れまくったとか。最後は酔っぱらって殴り合いの喧嘩になり、あとで世話役から大目玉を食らったという。聴いているこちらも次第に熱がこもってくる。会議15分、余談105分の総代会やった。

 

19(水) 先週から右のこめかみ付近が急に痛くなって、今日歯医者へ。どうやら顎関節症らしい。歯医者さんが「こんな時は志村けんがやっているアイ~ンが良いらしいですよ」「ア、アイ~ンですか?」「そう、アイーン。この前テレビでやっていましたが僕からもお勧めします」「アイ~ン」「そうそう」「アイ~ン」。あのお・・・。この際かけ声はいらないと思いますが。

 

20(木) 今日は朝から雨で車が2台とも出払っている。原チャリは面倒なので久しぶりに歩いて郵便局まで行くことにした。歩く速度で見えたり聞こえたりしたこと。道端に咲く秋の花。家々の軒先の置物。雨中に鳴くセミの声。知人と出会って短い会話。楽とスピードを求めていたら色んな事を見過ごすんやな。ところで「アイーン」をしていたら、なんと痛みが軽減した。

 

21(金) 受付でマックさんの面会に来たことを告げると「そのようなお名前の方はおられません」「ここに入院されているはずですが?」「ご入院名簿には載っていません」「退院されたんですか?」「ご家族にお確かめください」。そこで電話をすると今日退院したという。職員が僕と目を合わさなくなった。一言「今朝退院されましたよ」とも言えない。素敵な個人情報保護。

 

22(土) 第9回目の天神祭り全体会議。小会議や総代会を入れると会合は20回を超えた。毎回、楽しく前向き、かつ建設的な意見が交わされる。時々脱線しながらもカタギの社会で生きる人らの無駄のない話し合いからは大いに学ばされる。それとは逆に利己的で足を引っ張り合うキリスト教のなんとゆがんだ世界よ。やっぱ僕らはヤクザな世界で生きとんのやな。


9月9―15日

2018年09月16日 | 日記・エッセイ・コラム

教会の二階から見える、二本並ぶ高い木は天神さんのモミ。毎年5月頃になるとアオバズクが渡って来て、この木で鳴く。残念ながら今年は来なかった(もっとも娘は鳴き声を聞いたと言うが僕は信じていない)。あと二月後には天神祭りが行なわれる。その準備は着々と進んでいるが、今のところ牧師が実行委員長であることに対する苦言はどこからも無い。

 

9/9(日) 今日は久米田教会の創立80周年記念礼拝。午後の講演会では『亀の里アパート』の話しをさせて頂いた。驚いたことに小中学校の同級生までが来てくれていた。会の最後に参加者の自己紹介が始まって「枯れ木も山の賑わい」と冷やかしで参加していた母の番がきて、こんなことを言った。「話しが長すぎるで」。級友の前で恥かかせてくれておおきに。

 

10(月) 高校時代のアメフト仲間を訪問。外出することがあまり少ないという彼の車椅子を押して、ただですら坂の多い街をウロウロする。若い頃と違って押すのも一苦労というか後半は拷問状態。なのに「あっちや」「こっちや」「村田!もうアゴ出したんか!」と、わがままな指示が飛ぶ。「キツイのう!お前はクラブの指導コーチかよ」。そんなやり取りの天王寺周辺。

 

11(火) 農伝の先輩の迫田牧師が息子さんを連れて久米田教会の屋根の土嚢積みを手伝ってくださった。「僕は広島の農家出身だから高い所は平気なんですよ」などと言いながら(農家で高い所が苦手な人もおるで)、75歳で、視力が0.06の迫田牧師が子供みたいに嬉しそうに二階の屋根に登る。でも見ていて思った。このお方は全てを神にゆだねておられると。。

 

12(水) 昨日の夕方に帰山し、今日は朝から保育園の礼拝へ。年少の子に「早く紙芝居やってよ」とブーイングを受け「くそガキめ」と思いつつも「話しが長い」と直接文句を言うのは僕の母だけではなかったことに気付く。夕方、突然滋賀県水口の青年耕太が現れた。一週間の休暇で関西~中国地方山陰側~玖珂へ旅して来たという。お前の顔を見たらホッとしたぞ。

 

13(木) ひどい筋肉痛。特に肩がパンパンに張っていて熱までもっている。一昨日、土嚢に詰める砂を取りに海まで行ったのが最後のトドメやったなあ。子供の頃の夏休み、嬉々として泳ぎに行った二色ノ浜で、50年後にこんな苦しい作業をするとは夢にも思わんかった。奇妙奇天烈の摩訶不思議や。夜は耕太を連れて、息子の走野が修行をした小料理なかのへ。

 

14(金) 早朝滋賀に帰ってゆく耕太を見送る。また来てくれよ。気ぃつけて帰れ!午後は町内の『敬老会』で行なうビンゴ大会の景品を買いに町まで出かける。景品とは言っても乏しい予算の関係で全て百均の品。お年寄りが喜びそうで、かつ百円に見えない品を物色するのって容易なことではない。子供だましと言うのは知っているが、これはマジで年寄りだましや。

 

15(土) 筋肉痛はまだまだしつこく残る。昨夜のイカ釣りが天候不順で中止になって良かった・・・などと思う僕のHPは一桁。回復の呪文が追いつかない。次の一撃で棺桶や。今日から岸和田はだんじり祭りの九月例祭。こちらも今夜、二か月後の天神祭りに向けての寄り合い。ここ一番、せめてホイミでもかけておくか。HP,回復呪文,棺桶,ホイミはドラクエで検索を。


9月2―5日

2018年09月06日 | 日記・エッセイ・コラム

チョコボール(ピーナッツ)の安売りを大量に買った。牧師室の机の下に隠してチビチビ食べていたのを孫の希与に見つかってしまう。チョコが取られなかったのは、オマケのキョロちゃん人形をあげたからや。さて、2500~3000個に一つ出ると言われる金のエンゼルは無理やとしても、25個に一つ出ると言われる銀のエンゼルは出てくるのであろうか!

 

9/2(日) 説教で連帯保証人の定義を話したら、信徒から「牧師、それは間違っています」と指摘された。無礼者!そこに直れ!手討ちにいたす!なんてことは言いません。天晴じゃ!褒めてつかわすぞ!こうして異議を唱えてくれる人の存在はありがたい。牧師も間違うし嘘も言う。でも僕が36年間で語った間違いや嘘は、ほんの1800回くらいしか無いけれどね。

 

3(月) つわりで帰省していた彩七が昨夜自宅に帰った。しかし、つわりが治まったからではない。幼稚園が始まってしまうという理由の泣く泣く帰宅や。さすがに40日も子連れを預かると心身にこたえたなあ。特に紗与の口から超音波が出とるとしか思えない号泣が始まると、ガメラを呼びたくなった。だけど今夜は寂しいほどの静けさよ。ギャオスはもう寝たかな。

 

4(火) 昼過ぎに大型の台風21号が大阪上陸。実家の母は神戸の妹の家に遊びに行っているが、念のため電話をしてみた。僕「台風どうや?」。母「今な、窓から台風の動画撮ってたねん」。僕「海に泳ぎに行ったりしたらあかんで」。母「せっかく水着まで用意してたのに」。僕「9日の朝に久米田に帰るわ」。母「車がへしゃげてなかったら駅まで迎えに行ったるで」。心配をして電話したのに、まあこんな低レベルな会話。

 

などと関西人親子でのんきに『二人吉本』を演じていた後になって、実家の隣のおばちゃんから母に連絡が入ったという。「お宅えらいことになってまっせ」。すぐに竹馬の友が見に行ってくれた。停電で真っ暗なのでよく分からんが、部分的に瓦が飛び、樋が外れ、裏の物置の屋根も一部破損し、家の周囲には瓦礫が散乱しているとのこと。久米田教会も窓や屋根が破損したそうな。9日の80周年・・・中止にならんかな。

 

5(水) 今週の予定を全てキャンセルし、すぐにでも実家に帰ろうと思ったが、どうやら大阪の交通機関がマヒしているらしい。そこで今日の帰阪は取りやめて、とりあえず補修道具の準備をする。あちらでは売り切れ間違いないやろからな。昼前に久米田教会の小西牧師に見舞いの電話をしたら、「多少の損害はありましたが80周年はやります」と。本気で説教と講演内容を考えにゃいけんみたいや。明日は大阪へ。

 

9/6(木)~8(土)のジャーナルはお休みします。家の補修をしていると思います。

 

こんなに早よ週報の準備をしたら、スッポンポンで人前に出た夢を見た時(実際によく見る)のような気分になる。だから僕は全裸でお盆を持って出てくるピン芸人が好きではない。「安心してください。履いてます」と言うピン芸人の方は、まだ少しホンマに安心できるのである。


8月26日―9月1日

2018年09月02日 | 日記・エッセイ・コラム

『大岡越前』のテレビにこんな字幕が出た。どんな不適切な表現が出るんやろ?と楽しみに観ていたら、なんのことはない「よいとまけ」やった。そんな時代もあったなあ。と、過去のことにもできない。今でも一部の表現にはビクビクドキドキもんがいっぱいある。使う関係性や場面状況もある。しかし不快語への行き過ぎた指摘は逆に不快や。

 

8/26(日) 第2回目の踊り練習。2曲目の踊りは『岩国よいとこチャチャチャ』とか言って、やや演歌風なメロディーやが難易度が高く、皆さん戸惑い気味。僕も一緒に練習したが先週ぶつけた足が痛くなって途中でリタイヤした。その瞬間、思い出したのは高校時代のこと。ケガが痛んでアメフトの練習を休んだ時の後ろめたいのに、なぜか嬉しいような、あの感覚。

 

27(月) 教会の階段にカエルがいた。アマガエルやと思って、またいで行こうとした瞬間「ええ!」と足を止めてしまう。アマちゃんにしては大きいぞ。それに鮮やかな緑色。まさか?捕まえるとシュレーゲルアオガエルや。なんでこんな所におるの?どこから来たの?事情聴取をするため牧師室に連行し、約半時間の取り調べを終え、写真撮影をし釈放。元気でね。

 

28(火) 牧師をしていると誰しも経験があるのが連帯保証人。この半年で5回連帯保証人を頼まれた。中には収入に不安を抱いたのか、牧師という職業自体が怪しまれたのか、契約先に疑われたりもした。にもかかわらず、こんな僕を保証人として認めてくださったあなたの勇気にサインしちゃう。なんせこちとらバックにゃ神さんがおって保証してくれる!ですよね?

 

29(水) 9/9(日)は僕の母教会『久米田教会創立80周年記念式』。その日の礼拝説教と午後の集会を二年も前から頼まれている。畏れ多いのでちょっこし宣伝。礼拝は10時30分~。集会は13時30分~。場所は岸和田市大町4-6-15。JR久米田駅から徒歩10分。来れるものなら来てごらんというラビリンス(迷宮)のような場所。P無し。電話074(445)2368。

 

30(木) 回覧板の配布日。右足がまだ腫れていて結構痛む。原チャリに乗って配るので歩く必要はないが、やや足を引きずる僕を目ざとく見た町内会の方が「どうされました?」。ふふふ、尋ねてくださいましたね?「いやあ、実は・・・」と一席語る。人って、歳を取るとケガや病気の話をまるで自慢するかのようにここぞと話すのは何でやろ?しかも脚色付きで。

 

31(金) 車を修理に出している間、近くの墓地で暇をつぶす。子供の頃、墓地は格好の遊び場で墓石の間を飛び回った。一度墓石を倒してしまい、それを見た友達に「お前のお父ちゃん死ぬぞ」と言われ「そんなん嘘じゃ」と言いつつ緊張して父の帰宅を待った。父は無事に帰ったが不安は2~3日続いた。そんな父は9年前に他界したが、タタリでは無かったと思う。

 

1(土) 秋雨前線の影響か凄まじい落雷。夏の初めにはダンゴムシの大群が礼拝堂に現れたが、雷雨を避けるかのように秋の虫たちが入り込んできた。一時の雨宿りならええけど、何度も申すようですが、ここはあんたらにとって決して居心地の良い所ではありません。雨が上がったらスズムシさん以外は出て行ってね。それって・・・不快どころやない。さ、差別や!