周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

11月22―28日

2009年11月30日 | 日記・エッセイ・コラム

Photoこの写真を見て「相撲人気が低迷しているとは聞いたがこれほどとは」なんて思う奴はド素人。幕下以下の取り組みから観戦すると客の入りはこんなもん。閑散とした館内は咳払いをしても大きく響く。僕から言わせるとこんなチャンスは滅多とない。土俵にも届けとばかり屁をこいて響き渡らせた。だって退屈なんやも~ん。最低の客やな。

11/22(日) 夜、昨日オープンしたスーパーに行く。もちろん「これを買わなければ」という明確な目的など無い。もの珍しさだけ。そして結局「要らぬ物を買ってしまう」という形で、もっと国が努力をしなければ根本的な解決には至らないほど落ち込んだ経済の復興に、屁の突っぱりにもならん貢献をする庶民を演じて帰った。

23(月) 三日続けて行くのは気が引けたが(考えてみりゃ誰に気を遣うねん)胸を張って行くことにした。たかがスーパーに行くのに、勝ち名乗りを受けて花道を退場する高見盛じゃあるまいし、胸張ってちゅうのもおかしいな。でも昨日6本598円で買ったオロナミンCが今日498円なのを知って、負けた高見盛のようにショゲ帰る。

24(火) 夜、玄関でニャアニャア鳴く声がする。めかりかと思ったが若干声質がかわいい。電気を点けると黒い子猫。こいつ…天神さんで捨てられていた猫や。また天神さんに見棄てられたんか?あかんで!うちは猫は間に合っています。ああ、うちの子らの目が期待に満ちて爛々状態や。しょうない。今晩だけやからな。

25(水) 真夜中、玄関でニャアニャア鳴く声がする。めかりかと思ったが若干声質にドスがある。電気を点けるとトラ猫。こいつ…天神さんで捨てられていた猫で、たぶん昨日の子猫の育ての親や。そうか、探しに来たのか!感心感心…と戸を開けると子猫そっちのけで部屋の中に上がり込んできた。あかんて!何とかしてくれ天神!

26(木) 昼飯の後、4時に食う弁当は苦しいだけやったが「幕の内を観ながら幕の内弁当を食べる」という僕の夢は叶った。ただ一つだけ物言いがある。何で9200円の席のすぐ後ろが2000円やねん?値段差し違えやろ?一方、土産に軍配を買っていた保男。いつどこで使うのかは知らんが、お前が楽しんでくれりゃ僕は満足や。

27(金) ドイツから来た一家を宮島に案内。ゾフィーというウルトラマンのような名前の2歳の女の子が凄かった。焼きガキを食らい、ノンアルコールビールを飲み、ホラー人形を離さない。ヘンデルとグレーテルに出てくる魔女が好きだという。「ドイツの子ってこんなですか?」と聞くと「ドイツにもいません」と母親が答えた。

28(土) 明日小野田教会の礼拝に呼ばれているので、今夜は隣町のU市にあるグリーンブリッジ教会に泊まらせてもらう予定。昨夜電話で「明日僕の知人を泊まらせてもらえるかな?」と聞いたら快くOKしてくれた。忙しい土曜の夜やのにさすがやなT牧師。それでは間もなく僕の知人になりすました「僕」が訪ねて行きます。


11月15―21日

2009年11月22日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo アリーナ席は3人の観客で埋め尽くされている。久しぶりや。観ている方が照れくさい状況って。土曜に行なわれた天神祭りのイベントやが、綺麗どころが10数人も現れ出で曲に合わせて踊っている…と言いたいけれど、所々テープが伸びているので、曲に合わせるのも至難の業。ええなあ~ローカルは。でも…なんで『東京音頭』やねん?

11/15(日) 告白しますと…。先週、教区の牧師研修会でギンナンを売ったら、おかげさまでアッと言う間に完売しました。そこまではええねん。その後、誰かがトイレにギンナンを忘れているとの知らせを受けて回収したんやけど、持ち主を探さずにそのギンナンを再び売りさばきました。忘れた覚えのある方は…ご愁傷さまです。

16(月) 岩国教会にて牧師会。勉強会をやっている最中に、ここぞと電子タバコを吸ってやった。モクモクと出る煙(実は水蒸気)を見たK原K藏牧師が騒いでくれた。やった!こういうリアクションが欲しかったんや。昨今の、魔女狩りのごとき行き過ぎた嫌煙権運動に僕はこの電子タバコを振りかざして、こじんまり戦うぞ!オー!

17(火) 4年ぶりにお声がかかった時、担当者に「ほんまに僕で間違いないんですか?」と念を押したんやが…、今日広島女学院高校に呼ばれて90分の授業を行なった。この4年間に僕の不評は忘れ去られたのかもしれんな。これでもし来年も僕が呼ばれたら、女学院の中で何か大変なことが起こっていると判断すべきやで。

18(水) 夜明け前の4時。駐車場にマットを敷き、毛布を被って、今年の『しし座流星群』を観る。1時間で20個ほどの流れ星と、数個の人工衛星を観ることができた。しかし3℃を切った寒さはとてもやないが毛布一枚くらいでしのげるもんやない。また冬が来る。うちに時々来る野宿生活のおっちゃん。どうしてるやろ。

19(木) 一人9200円もするチケットを買った。しかもペアチケットときてる。それを携えて来週26日に朝から二人で出かける予定。ちなみに一緒に行くのは妻ではありません。場所は福岡国際センター。大相撲九州場所。同伴者は保男。この状況を相撲の決まり手で表現するとすれば…「肩すかし」以外にないな。

20(金) 業者からイチョウの枝切りの見積もりが出た。15万円也。そりゃないぜセニョリータ。せいぜい5万円くらいかと思っていた。こうなりゃ僕が木に登って枝切りしてやろうやないか。それにきっと徹巡査部長も「牧師様だけ死なせてなるものか」と、山口県警の威信にかけ、喜んで手伝ってくださると信じているし。

21(土) 田舎をあなどっとった。うちの近所に今日開店したスーパーマーケット『ザ・ビッグ』。先着500名にエコバッグを進呈。「余裕やろ」と9時の開店時にバイクで行きゃ千人近い客の列。どっから湧いて出たねん!でも開店セールっていう響きは夕方にも一人で行ってしまうほど魅力的。損得勘定に弱い自分がいとおしい。


11月8―14日

2009年11月15日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 笠戸島から見た瀬戸内に沈む夕日。最近「写真がキモい」という苦情を受けて綺麗なのを載せました。全盲のY君、すまんのう。でもキモい写真も見ないで済むから差引ゼロや。聖書に「天の父は悪い者の上にも良い者の上にも太陽をのぼらせる」とあるが、こういう美しい景色は誰にも見せずに独り占めして、みんなに自慢したくなるで。

11/8(日) 天神に猫の母子がいるが飼われている様子はない。ここにはよく猫が捨てられているけれど、教会に捨てに来る人はまずおらん。規模が違うからなあ。だがそんな天神にいくつかの貸しを持っている。境内に捨てられていた猫を何度か拾って育ててあげたのはうちだっていうことを忘れちゃいめえなあ、天神さん。

9(月) 今日から笠戸島で教区の牧師研修会。講師は釜ヶ崎「ふるさとの家」の本田哲郎神父。いきなり「私の話につまづく方もおられるでしょうが」で始まった聖書解釈は、“ある筋の牧師たち”にはパリサイ的反感をもたらす十字架磔もんの内容やった。誰や!こんな講師を呼んだやつは!面白くて居眠れんがな!

10(火) 楽しみにしていた…というよりも、これがあるから毎年参加しているんやと言っても過言ではないソフトボール大会が雨で中止。ただ残念な反面、ホッとしている自分がいる。思い当たるのはただ一つ。運動後のいたましい筋肉痛のこと。ホッとする思いが心の過半数を占めた時、僕は「爺」の仲間入りなんやろな。

11(水) 強風が吹き荒れたせいで庭のイチョウが町中に葉を撒き散らした。近所からも苦情が出たらしい。枝打ちをせにゃいけんなあ。そんな中、隣に住む保男の母さんだけが「風がやったことじゃからねえ」と笑っておられたというではないか。こんな仏のような母から生まれたのに保男はなんで罰当たりもんなんや!

12(木) 食肉処理場で働いている友希が時々店頭に並ぶことのないような珍しい肉をくれる。今回は牛の尿道を持ってきてくれた。大根と一緒に煮たが、際立って美味いという感じはしないがコリコリとした触感がええ。これがホンマのチン味!…と言いたいところやが、チンから少し離れている分、ひと味足らんのかもな。

13(金) ついに買った電子タバコ。以前は2万円以上もしとったので、値下がりを待つこと数ヶ月。ネットで1200円で手に入れた。「うちは周防(すおう)教会や」と豪語しながら7年半前までタバコを吸っていたが、これでまた堂々と吸おう教会や。禁煙席に駅のホーム、飛行機の中でも吸ってやる!なんか…意味無い抵抗やな。

14(土) 牛の尿管をオカズに昼食。おお、一昨日よりも味が染みていて美味しくなっているぞ。(もしかしてこの尿管には小便もたっぷりと染み込んでいたんかなあ)なんて考えていたら思わずオエッとなってしまった。今度家族が食べている時にこの話をしてやろう。人が嫌がることをする性格のおかげで僕はストレス知らず。


11月1―7日

2009年11月08日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 顔にパイを投げられたのではなく、これでもれっきとしたフェイスケアらしい。いわゆる「美顔」とかいうやつや。美しさを求めるためとは言え、一時的にもこういう悲喜劇的状態を人前に晒さなければならないとは。女心は不思議なものよ。…って、お前まだ中1やないか!10年早いわい!でも、おもろそうやなあ。今度父さんにもやってくれよ。

11/1(日) ハレルヤ!なんて挨拶を受けると、つい「ハ…腹減るや」とふざけたくなるほど僕には苦手な世界。今日は勢いで福音コンサートを聴きに行き、そういう空気の中で過ごした。最後列に隠れて座りながら歌を聴く。しかし苦手な空気に反して、つい涙を流してしまうのは、基本が浪花節人間である僕の性やろなあ。

2(月) 昨日から来泊中の大将がチャック全開で店のトイレから出てきた。「ビシッとせんかい!大将!」と注意をし、僕もトイレで用を足そうとしたら、すでにチャックが下がっとる。どうやら家を出た時から全開やったらしい。思わず「教えてくれんかい!大将!」と怒鳴った。この二人のうち神の国に近いのはどちらでしょう?

3(火) 最近、カルト被害相談が溜まる一方で、なかなか解決がなかったけれど、今日久しぶりに一件の相談が方向を見つけた。簡単に解決とは言っても、それは単に「悪い」とか「正しい」とかいうのを決めることではない。家族みんなで新しい生き方を見つけることに近い。失敗すれば責め合わずに何度でもやり直せばええ。

4(水) 腕が痛いのは洗車してワックス掛けをしたせいやけど、太ももまで痛い理由がわからん。ただそのせいでとても心配になってきたことがある。ワックスをかけたくらいで、こうも訳の分からん痛みがあちこちに発生するんやから、来週10日のソフトボール大会が終わった後、いったいどんな悲劇が待っていることやら。

5(木) 大阪の母から貰った風邪で鼻の粘膜がやられてしまったのか、今週の月曜から未だに食べ物の味が分からず、砂をかむような食事を送っている。だがそんな中で僕は悟りを開きました。あらゆる食事から味を無くしてしもうたらええねん!考えてみろ。美味いものほど摂取し過ぎた時のリスクが高い。肥満や病気の

6(金) 大きな要因にもなる。高級食材などは一部の金持ちしか食えんぞ。この世に美味い食いもんなんてあるからこんな悲劇が起こるねん。以上のような理由から僕は「味なんて要らない食事」を提唱する。鼻をつまんで食う食事法とか、鼻つまみグッズを考案して、ひと儲けして、満漢全席を食いに中国に行ったるねん。

7(土) 帰ったのは午前4時半。仕事でならまだしも、カラオケに行っていたなんて言うと閉口されるやろなあ。その上、僕と高校生二人は途中で寝てしまい、最後まで歌っていたのは小中学生の女の子二人やったなんて言うと、閉口ではなく開いた口がふさがらんやろな。寝不足のおかげで今日の墓掃除の辛かったことよ。


10月25―31日

2009年11月01日 | 日記・エッセイ・コラム

Photoオオスカシバ。ホバリングで空中停止し、長い吻(ふん)を伸ばして優雅に花の蜜を吸う姿はハチドリさながら。でも1秒に何回羽ばたくのかは解らんが実はメッチャ「せわしない」食事をしている訳や。羽化したての羽には鱗粉が付いているが成長すると飛び散って透明になるとか。子供の頃ハチドリに似たこいつを追いかけて溝に落ちたっけ。

10/25(日) 今日は僕が小さい頃から育った久米田教会で説教奉仕をした。ノンクリスチャンの母までが物見遊山に出席したのはええが、調子に乗って「また礼拝に来させていただきます」なんて大きなこと言いまくっとる。期待せんといてくださいね。単なるリップサービスですよ。なんせ「牧師の母」ですから。信用できまへん。

26(月) 土曜に里帰りした時から堰を切ったようにしゃべり続ける母。息継ぎするのを忘れとるんちゃうかと思わせるほどブレスがない。その昔、背泳ぎの鈴木大地がバサロと呼ばれる無呼吸潜水泳法で金メダルを取ったが、母のおしゃべりも金メダル級や。まあ、普段は一人暮らしなんやから、気の済むまでしゃべりんさい。

27(火) 『骨髄異形成症候群』という極めてやっかいな難病と闘っている親戚をお見舞いに行った。これからの治療法として臍帯血(サイタイケツ)の移植を考えているという。赤ちゃんと母親を結ぶ臍(ヘソ)の緒の中の血液や。こんな血液の存在をどこの誰が発見したんやろ?そう言えば、昔から雷さんが狙っているのもこれか?

28(水) 親戚・友人6人で昼食バイキングに行った。人気のある店らしく、女性客で溢れている。ところでここは65歳以上は2割引きとか。でも叔父らは僕よりもたくさん食ってたぞ。周囲の席のご婦人たちの食欲もハンパやなかった。思うんやけど、入店時と帰る時に体重を測って、『グラム×円』で計算した方が平等やで。

29(木) 今回の帰省でしなければならない事の一つにオヤジの納骨がある。今日やろうとしたら、「あかん!今日は友引や」とおふくろ。いつの時代に生きとんねん!と一笑に付したが、なんのかんのでとうとう日が暮れてしまった。それはそうと、どうやらおふくろの風邪が僕にも伝染ったみたいや。これも「友引」のひとつか。

30(金) 傷だらけのおふくろの車を補修し始めたのはええが、のめり込んでしまって、山口に帰る予定の時間がどんどん過ぎてゆく。「納骨は年末に延期や」と言うと、「寒い時期はかわいそうや」とおふくろ。「カイロを入れてやったらええねん」と応えたが、このようすやとオヤジの骨が納まるのはまだまだ先のことやな。

31(土) 教会に戻ったらドッサリ届いた郵便物の中に《神秘の健康力・高麗人参》というのがあり、サンプルが3粒入っていて「今すぐ飲んでください」と書いてある。もしも怪しい薬やったらどうすんねん!ところで徹巡査部長んちにも同じものが届いていて、もう飲んだとか。日本は平和やなあ…と感心しながら僕も飲んだ。