周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

10月23—29日

2022年10月30日 | 日記・エッセイ・コラム

うちの教会の真向かいにも教会がある。同じように教会とは呼ぶけれども、あちらは天理教会。そこで子ども食堂が開かれ、うちの教会もお手伝いをした。教会長夫婦も若い(でも僕ら夫婦はシニア割引が受けられる)。信徒さんもよく働く(でもうちの信徒はよく手を煩わせてくれる)。あちらは活気に満ちている(でもうちは妖気に満ちている)。まあ、引き分けってことで。え?負けとる?

 

10/23(日) アジア最大級の米軍基地がある岩国市の議員選挙。推している議員さんたちが無事全員当選したことが分かった。これが県会議員や国会議員選挙ともなると、ほぼ全戦全敗に終わっているだけに今日の結果は嬉しい。もちろん選ばれてほしくない人たちが圧倒的に当選していたが。まるで今の教団やな。

 

24(月) 遠く島根県から朝日新聞の記者が取材に来られた。統一協会のことについて知りたいとのこと。なにも僕なんか取材せんでも、もっとふさわしい人を紹介しますと断ったがそれでもいいとのこと。3時間ほど話をして「山賊に寄って帰ります」と言って立ち去った。やはり目的は山賊やったんやろなあ。

 

25(火) 診療所へ。僕「時々体の色んな部分が突然痛むんです。まるで神経痛みたいにズキズキと」。ドクターは「調べてみましょう」とパソコンを打ち出した。このドクターは何でもすぐに対応して下さる。ん?画面にウィキペディアという文字。そして「分からんねえ…」。そんなドクターが僕は好きです。

 

26(水) 保育園の礼拝が終わった後、昨日からの来客を連れて久しぶりにギャング丼で有名な大島の『アロハ・オレンジ』へ行く。オーナーの友希がパンケーキとコーヒーをごちそうしてくれた。までは良かったが、血糖値無視の大量飲食で苦しみながら帰路へ。それでもしっかり晩飯は食う。燃費の悪い体や。

 

27(木) 昼前、バイクで学校へ向かう。田舎ならではの川沿いの道はいつ走っても快適や。颯爽とカーブを回った時、突然飛び出した人影。しかもなにか旗を振っている。あ!っと思った時は既に遅し。18kmオーバー。罰金9000円。暴走爺さん捕まる!しかし最も驚いたのは牧師という職を知らない女性警官。

 

28(金) 今日からお向かいの天理教会で『こども食堂』が開催される。弁当を40個作るというのでうちの教会からも二人ほどお手伝いへ。若い会長夫妻が着任されてから色々と活発に活動されている。老化を感じる今日この頃。周防も若い牧師に譲らんといかん。バイクで暴走する活力だけはあるんやがなあ。

 

29(土) 溜まっていた原稿が5本。1本書いたら2本目、3本目と勢いづいてゆき、朝までかかったけれど4本を一気に書き上げた。作家ならば売れっ子やで。しかし「夜中に書いた詩は朝の光に耐えられない」と言う。そこで朝になって読み直してみた。現実を書いたつもりが、いずれもファンタジーやった。


10月16—22日

2022年10月23日 | 日記・エッセイ・コラム

聖光高校の愛校祭。クラスごとにダンスやコントまでが披露され、体育館は大盛り上がり。それとは反対にここで行なう礼拝は未だに暗い。重い。説教でジョークを言っても笑わってくれない。うけない芸人の気持ちが分かる。「笑いをこらえていた」という証言もあるがそんな時は笑ってくれよ!でなきゃ・・・僕が泣いちゃうよ。

 

10/16(日) 午後から光教会の応援礼拝へ。賑わいくらいにはなるやろと三匹の孫たちも連れて行くことにした。礼拝中うろうろし始めた孫たち。お前らには僕の説教のありがたみはまだ分かるまい。一方でお眠りになられている方の姿も見受けられた。おそらくありがた過ぎて恍惚状態となっているに違いない。

 

17(月) 下松幼稚園のバスの臨時運転手をした。とりあえず今日は運転コースの下見がてら園バスを走らせる。過去に、ある幼稚園の代理運転をした時のこと。いつもと違う運転手を見て戸惑う園児に「お前らを山に捨てに行ってやる」と言って泣かせてしまったことがある。今そんなことをすると大問題やろな。

 

18(火) 今日でバイク免許を取得して一年。すなわち「二人乗り解禁」の日や。さっそく妻を後ろに乗せる。♪タンデムシートに君の温もり~感じられるならそれでいい~♪この日のために僕は免許を取った。でもバイクの重量が186kg。僕と妻の体重を加えると300kgを超える。お、おも!それに、さ、さぶ~!

 

19(水) 朝6時半に家を出て下松幼稚園へ。今日は徳山動物園へ遠足。理事長から履歴書を提出するよう言われた時から何となく不穏な空気を感じはじめていた。そして園長から「これで正式に臨時職員となられました」。そんな大げさな!「運転手さんに何かあった時にのみ手伝う」ですよね?ハメられた?

 

20(木) 思えば安請け合いで高校の授業を引き受け、安請け合いで園バスの運転手を引き受け、そして7月に入って再燃してきた統一協会問題の相談が20年ぶりに急増。普通は定年退職の歳なのに「60過ぎてから忙しくなったね」と妻が言う。自由を満喫していた生活が崩れる。お年寄りは労わりましょう。

 

21(金) 昼休み。生徒に見つからないよう、校舎裏のベンチで横になって考えごとをしていた。うちの教会が教区からの援助を受けている限り僕がどんなバイトをしたところで結局収入の半分を援助金から減額されてしまうんやな。嗚呼、被援助教会。涙がチョチョ切れる。「さっちゃ~ん!」見つかってしもた!

 

22(土) 久しぶりに午前は何もないので『朝まで生テレビ』を観て寝た。が、朝から生デンワ。覚悟はしていたが災難なのは電話相手。最初は寝ぼけて半分ボ~ッと相談に応対していたのが、そのうち小便を我慢しつつ、目を血走らせながらの応対。大丈夫ですか?あなたが相談しているのはそんな牧師ですよ!


10月9—15日

2022年10月16日 | 日記・エッセイ・コラム

この夏、母を連れて行った和歌山の湯の峰温泉。左が泊った宿(日本秘湯を守る会)。つぼ湯(左から2枚目)というのが歴史的にも有名らしい。30秒ほど入った。コロナ除けの写真は熊野本宮。帆波が「わたしの方が上手い」と習字をけなしていた。右のバンビちゃんには滝の側で出会ったんやが近づいても逃げなかった。単にナメられたのかも知れんけど。

 

10/9(日) 明日から始まる研修会に参加するため新幹線に乗る。以前大阪に行った時にも感じたんやけど…。もうちょっとなんとかならんもんやろか。というのは車掌さんの英語案内アナウンスのこと。棒読みもええとこや。英語は苦手な僕の方がたぶんうまい気がする。ぜひ英語圏の人の感想を聞いてみたい。

 

10(月) ゆったりとしたタイムスケジュールなので気が楽。ただし参加者が少ないゆえ居眠りなどすると目立ってしまうのが玉に瑕(きず)。ところで自分でも驚いたのは枕が変わると眠れない僕が瞬時に眠れたこと。一方で皆さん朝6時から起きなはる。修学旅行じゃあるまいし。よし今夜は枕投げでもするか。

 

11(火) 事件は突然起きた。頭がクラクラして会議にも身が入らない。簡単に言うとダブルブッキングをしてしまっていたのだ。先月予約していた別の宿をキャンセルし忘れていた。失念した僕が悪いのは分かっているが、キャンセル料100%を考えると「おのれ〇〇旅館め!」と、どうしても恨みは宿に向く。

 

12(水) 本当は研修終了後、温泉に行ってゆっくり羽根を伸ばす予定やったが泣きながら帰りの新幹線に乗っていた。ところでひとつだけ気付いたことがある。それは例の英語アナウンス。JR東海の方が上手い。それと女性の車掌さんも上手い。棒読みは西日本のおっさん車掌。発音に関西弁なまりを感じる。

 

13(木) 今日は帆波の夫の誕生日。僕のことが苦手なようで、緊張して戸惑うやろなと思いながらも「おめでとう」メールを送り「帆波のことを頼むで」と書いたら「頑張ります」と返信があった。ん?もう頑張らんといけんような状態かよ?本人はそんなつもりではないやろうが緊張が伝わったので僕は満足。

 

14(金) 高校の創立記念礼拝の後、理事長から「部屋に来てください」と言われる。きっと先日すっぽかした通信制の入学式のことや。今日は僕が緊張する番か!昨日、進次郎(あだ名)を戸惑わせたバチやなあ。すごすごと理事長室に入る。え?聖書のことを知りたいだけって?今週は心臓に悪いことだらけや。

 

15(土) イチョウの木の下で長女の友佳が黙々とギンナンの実をしごうしている。しごうとは広島を中心に用いられる「さばく」という意味の方言。魚をしごうする=魚をさばく。しごうしちゃろうか!=ぶちのめしてやろうか等々。しかし臭いなあ。その隣でキンモクセイが香気を放つ。でもギンナンに軍配。


10月2—8日

2022年10月09日 | 日記・エッセイ・コラム

柳井教会の啓ちゃんに案内されて『茶臼山古墳』なるところに行って来た。古墳には親しみがある。幼少時、毎日のように遊びに行っていたからや。たしか久米田山古墳とか言ったような。しかしここは段ボールを尻の下に敷いて滑り降りる遊び場。名前なんて知ったことやない。けど・・・そこってお墓やん。寝小便が止まらんかったのはバチか?

 

10/2(日) 8月に召された中西さんから引き継いだ教会会計。今日の役員会で報告したところ小教会ならではの問題が発生。大島に行く時間がきて継続審議に。その問題とは僕の会計報告の仕方であります。こうなったら解決策はアレしかない。来年の夏、下北半島の恐山に行って中西さんを呼び出してもらお。

 

3(月) 大阪府議会で「議員を先生と呼ばない」議決がなされた。我が教団でもぜひ取り上げてもらいたいもんや。カタギの人の前で呼ばれた日にゃメチャ恥ずい。ご丁寧に牧師先生なんて言い方もある。ただし「先生と呼ばれるほどのバカでなし」という風刺的揶揄で用いられるのならばそう呼ばれるのは妥当。

 

4(火) 岩国市内の個人病院を紹介され心臓を診てもらうことに。今日はご挨拶だけと思ったのに「心電図を取りましょう」ということに。と言うことは足首にもセンサーを貼られるぞ。ヤバ!なぜなら自分でも「くっさ!」と顔をそむけるほど長い間はいている靴下を身に着けているからや。まあこれも愛嬌か。

 

5(水) 抱いている赤ん坊を布団に寝かせる時、ちょっとのことで目を覚まして泣かれるという経験を味わったが、それに似ているなあ。僕は本を読まないと眠れない質で、毎晩読んでいて眠くなった瞬間に電気を消すんやが、これがどうもうまくいかない。再び目が冴えてしまう。ただ僕は泣いたりはしません。

 

6(木) そろそろ次の歯科検診があってもええ頃やが…とスマホのスケジュールをチェックした。どこにも書いてない。首をひねっていたが、ハッと気づいてあわてて診察券を見直したところ、なんと9/20で予約しとる!スマホって万能ちゃうんか!ガラ携は古いって言われスマホにしたのに!え?逆恨み?

 

7(金) 歯医者へ。謝りながら再予約をする。「来ないなんて珍しいと思っていました」と言われた。「スマホが悪いんです」と言いたかったが我慢する。そして告げられた日は12/23。もろにクリスマス前。なんかヤバそうな気がする。その後、学校でヤバイでは済まされない事実を知ることになるのでした。

 

8(土) 思わず叫んだ「ええ~!」。先週の土曜日、通信制の入学式があったという。牧師として聖書朗読とプチメッセージを語らねばならなかった!あわてて校長に謝りに行く。笑って許して下さったが、恐ろしくてその日の顛末を聞く勇気がなかった。始末書もんや。一応書いておこうかな。「スマホが…」と。


9月25日—10月1日

2022年10月02日 | 日記・エッセイ・コラム

僕は足を机の上に投げ出してテレビを観るくせがある。ある時、そんな僕の足の上を丸太橋を渡るかのようにゴキちゃんが這って来た。以前なら反射的にぶち叩いていたかも知れないが、人間よりも遥か昔3億年以上前から存在することを知って以来、敬意を払っている。「どうぞお渡りください。アシダカグモにはくれぐれもお気をつけて」。

 

9/25(日) 彩七の誕生日も近いし奮発して焼肉屋に連れて行った。ここは彩七が高校時代バイトをしていた店でもある。もちろん学校にゃ内緒で。今の時代は親がOKしても学校の許可が必要だそうな。ビルの窓ふき。電気工事で電柱登り。競輪場でジュース売り。これらは僕が高校時代に堂々とやったバイト。

 

26(月) 徹夜で永眠者記念礼拝の案内チラシを作成。周防と大島それぞれのチラシを作らねばいけないので時間がかかってしまう!と言いたいところやが実は毎年同じものを送付するので時間はかからない。なぜ徹夜までしたのかと言うと溜まった録画番組を観ながら仕事したから。ああ牧師先生はお忙しい。

 

27(火) 診療所へ。雨が降っていたので車で向かった。午後から晴れたので徳山への所用はバイクで行く。思い出すなあ。去年の今ごろは毎日のように教習所に通ったなあ。予想していたよりも手こずって胃まで痛くしながら通った。間もなく一年経つから二人乗り解禁や。最初は軽い孫でも乗せて実験するか。

 

28(水) 学生時代に読んだ『遠野物語』を再読している。遠野では六十になった人を捨てるといういわゆる「姥捨て山」伝説がある。すなわち僕は該当者となって四年も経過する訳や。しかしいくら昔でも六十は早やかろう。よくよく読むと棄てられた人は時々里に現れ農作業を手伝ったそうな。どないやねん。

 

29(木) 学校でムカゴを見つけた。この茎を辿った先の地面を掘ると山芋が掘り出せるかも。学生時代先輩と掘ったことがあるがそれはとんでもなく重労働で何時間もかけ汗だくになって掘り出したのは細く短いゴボウのような山芋。しかし悲しかったのはそれを先輩が少しも分けてくれず全部持ち帰ったこと。

 

30(金) 4回目のワクチン接種。「16時までにお越しを」と診療所に言われたが授業が終わるのは15時半。どんなに急いでも30分以上かかる。先日ドクターに「バイクでぶっ飛ばして来ます」と答えた。さて3分遅れで診療所に到着。ドクター「飛ばして来たんじゃないの?」。いいえ、死ぬかと思った程度。

 

1(土) なんと!遠野の古い友人からサンマが送られてきた。遠野物語を読んでいる最中に遠野から贈り物が届くとは。まるで物語に出てきそうな奇想天外な出来事。なんでも僕が一年間無事に生きていたお祝いだとか。嬉しい!そこで相談なんですが、次は河童か座敷わらしを一匹お願いできれば、なお嬉しい!