周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

12月22―28日

2019年12月29日 | 日記・エッセイ・コラム

15日に益田から帰ってビックリ。何じゃこれは!聖餐台が真っ赤っ赤やがな。うちの教会員(婆さま)が取り付けたらしい。確かに赤はクリスマス基調色やが、これじゃまるで手品の余興か中国の旧正月や。その証拠に隅っこで鶴まで飛んでおる。まあご本人は良かれと思って作ってくださったんやろ。お気持ちは有り難いが、クリスマスが終われば直ちに取り外そっと。

 

12/22(日) 昨夜、中3女子4人が来たと書いたが高1の間違いでした。ま、中1であれ高3であれ、朝の4時まで大騒ぎするお年頃。そんな彼女たちに「午後の大島教会の礼拝にも出よ」とのミッションを課す。ミッションスクールちゅうくらいやから訳ないやろ。意外と素直について来てくれたが・・・なにやら元気が無いぞ。え?車に酔ったの?これやからな都会の子は。

 

23(月) キャンドル礼拝。ご近所の子連れママさんたちに加えて、旅館の女将さんや、隣町の神社の宮司さんまでが出席してくださった。柳井のコチャママ聖歌隊に来年ハワイへ留学するのあのラストフラ。皆の参加目的は礼拝後に催される無料ディナーパーティーであったにせよ、御来会感謝いたします!そして笑みが浮かんでくる。これで全ての行事が終わったぞ。

 

24(火) 柳井教会のキャンドル礼拝へ。礼拝後に野口ファミリーがフラを披露してくれた。まさかこんなチャンスが巡って来るとは。ここで逢うたが百年目、盲亀の浮木、優曇華の花、おかげさまで12/8の雪辱(何の雪辱かさっぱり分からんが)を果たせるぞ。さっそく踊りの邪魔をすべく、最前列で笑わせにかかる。ただ奥義の屁技を用いたのは少し下品やったかもしれんな。

 

25(水) 福祉訪問。大島で採れたみかんを携えて一人暮らしの高齢者宅を訪問する。木で実ったまま完熟した早生みかんなので「早いうちに食べてくださいね」とはお伝えしたが、すでにもう腐っている物もあった可能性は否めない。ま、そこはご愛嬌、腹が下れば腸の年末大掃除ということでご勘便を。後は1&2月の教会カレンダーを完成させると僕の御用納めなり。

 

26(木) まだやることがあった。録画したTV番組や。『水戸黄門』は先週観終えたが、『大岡越前』がまだ手つかずのまま溜まりに溜まって20週分。カレンダー作りはそれを観終えてからにするか、とテレビをつけたのはええが「越前を呼べ!」という将軍吉宗のセリフまでは覚えているけれど、そのまま眠りこんでしまう。どうやら御用納めは土曜日までずれ込むことになる。

 

27(金) 自治会仲間と三人で忘年会。9/21の飲み会では勘定の時に僕を羽交い絞めにして支払いをさせなかったが、今回は割り勘分をちゃんと支払った。とは言っても二千円(幻の二千円札で)やけど。それにしても、宮司さんと言い、このお二人と言い、この町で友人が出来るとは思ってもみなかっただけに嬉しい限り。さて、ええ気分のまま帰って越前の続きでも観るか。

 

28(土) 明日からの岸和田帰省のための準備をせにゃならぬ。僕は忙しいので、まずは友佳に昼食を作らせ、洗車もさせることにした。手伝ってやりたいのも山々やが、なんせ僕は忙しい。『大岡越前』を観にゃならぬ。とにかく20週分やからなあ。一話45分として15時間もかかるのか。それに『朝ドラ』も溜まっとるしなあ。なんのかんのと牧師様の年末は忙しいのじゃ。


12月15―21日

2019年12月22日 | 日記・エッセイ・コラム

左のたわわに実った状態から、右の緑葉となって収穫作業は終わった。一部だけの写真やが、1本の木からはみかん箱10ケース近くなる実を1時間以上かけて収穫する。40本はあるから、全労働時間は50時間前後か。昼に食べる500円の「うずしお母さん弁当」は実にうまい。さてまた来年、どこかの枝に引っかけて無くした老眼鏡を探しがてら収穫しに来るかな。

 

12/15(日) 教区の交換講壇。益田教会に向かい朝7時半に出発し、ひたすら日本海目指して北上。積雪も凍結も無かったのは幸いやが、工事用の無人信号がやたらと多い。しかもこの手の信号は待ち時間が長い。車も少ない田舎道で停められると信号だらけの大都会よりもイラつく。押しボタン信号で青に変わる前に渡るおばはんにもイラつく。だったら押すなよ!

 

16(月) みかん収穫作業6回目。先の見えなかった作業やが、ぼちぼち終わりが見えはじめて来た。お天気さえ良けりゃ、おそらく後一回ほどで終了できるやろ。そうなってくると不思議なもんで、終わるのが惜しい気持にすらなる。まだかまだかと来たことを後悔し、音を上げながら登り、山頂が近づいた途端に登り切るのが惜しいような気持ちになるのと似ているかも。

 

17(火) 昨日から彩七母子が泊まりに来ている。夕方みんなで広島に行き、帆波を誘って晩飯を食べに行く。帰りがけに広島ドリミネーションとやらを見物した。妙な名前やなと思ったら、ドリームとイルミネーションとを合体させた造語らしい。ちょっと待てよ。これってもしかしたら「クリスマスは忙しくてクルシミマスわ」とかいう親父ギャグレベルのネーミングとちゃうか?

 

18(水) みかん収穫とXマスカード作りで、もはや時間の余裕など無い。そんな中、益田の元牧師から「週報に載せるから明日までに説教要旨を書いて送って」との依頼。しかもたった400字でまとめてくれと。勘弁してよ。そもそも最初から説教原稿なんか無いし。それに毎回話した尻から内容を忘れるし。よし全然違う説教を書いたろ。どうせ誰も覚えてないやろからな。

 

19(木) みかん収穫作業7回目。最終日となるのに、頼みの福ちゃんは昨日部屋でぎっくり腰になったらしく戦線離脱。無駄に高い背を活かすベテランの狩り手を失って大打撃や。しかし天は我を見棄てず。たまたま遊びに来たK君を人身御供に引っ張り出すことにした。午後4時に全ての作業を終えて帰宅。さてこれから怒涛のカード書きが始まるぞ。徹夜は間違いない。

 

20(金) 朝9時過ぎ全てのカードを書き終えた。達成感でアドレナリンが噴出しとるが、それ以上に睡魔が襲う。災難なのは朝の来客。自分でもわかるくらい会話が寝ぼけとる。頭が回らん。こんな感覚は久しぶりや。若い頃、教会総会で活動報告を朗読しながら寝てしまうという離れ業を披露したことがある。教会員らが唖然とした顔つきで僕を見ていたのを覚えている。

 

21(土) 礼拝が良かったのではない。教会員が良かったのでもない。当然、牧師の説教が良かったのでは決してない。良かったのは亀事務に泊まり、修学旅行気分で明け方までの大ハシャギしたことや。夏に広島から来た高1女子がパワーアップして来会。一応、隣の住人に言っておくか。「今夜、隣の部屋から激しい幻聴が聴こえると思うが、病状を悪化させんように」


12月8―14日

2019年12月15日 | 日記・エッセイ・コラム

天語と有里からもらったアンガマのお面。左がウシュマイ(翁/オキナ)と言って爺さん。右がンミ(媼/オウナ)と言って婆さん・・・やったと思うが、人間70を過ぎて髪を全て剃ったら、ほとんど男女の区別がつかなくなる。サンタをした時、これを園児に「プレゼントだよ」と言って出してやった。一人くらい泣くと思ったが誰も泣かなかった。来年はナマハゲにしよう。

 

12/8(日) 出演者にいたずらをする目的でサンビームやないの最前列中央に陣取る。ターゲットはアロハ大島フラハーツの母子3人。その昔、妹の日本舞踊発表会で変顔をして笑わせてやった。後から僕の婆ちゃんにこっぴどく叱られたが、あの時味わった達成感は五十年経った今でも忘れられない。だが敵もさるもの。殺気を感じたのか僕と全く目を合わせないのだ。

 

9(月) みかん収穫作業2回目。きれいに晴れ渡った午前10時半過ぎの空を旅客機が飛んだ。おそらく沖縄行きの便に違いない。ひと月前、僕もあれに乗って沖縄に行ったんやなあ。また行きたいなあ。などと考えていると作業の手が遅くなる。同じ空を米軍の戦闘機が轟音とともに何度も横切る。「ボケ!」との怒鳴り声も轟音でかき消える。憤りで作業の手が雑になる。

 

10(火) 今日からみかん収穫作業の常連者、福ちゃんが参戦。彼の特技は無駄に高い身長を活かし、主に高い所にある実をもぐこと。ところでみかん畑には産卵して死を待つばかりのジョロウグモがたくさんいる。もはや獲物を捕まえる元気すらない。これらの巣をなるべく壊さないようにして実を収穫する。無駄に高い身長の福ちゃん、くれぐれも巣に引っかかるなよ。

 

11(水) スタッドレスタイヤを装着した。これで15日の益田行きと年末年始の大阪への帰省の備えが出来た。今まではスキーに行くだけのために履かせていたスタッドレス。思えば最後にゲレンデに行ったのは、もう6年も前のこと。最後に海で潜ったのが11年前やった。最後に空を飛んだのは23年も前になる。もっとも、空以外は記録を更新する機会はまだまだあるぞ。

 

12(木) みかん収穫作業4回目。決まった時間に集落にメロディーが流れる。中でも正午の昼休みを告げる『アロハオエ』は特に嬉しい。労働後の飯は格別に美味い。作業終了を告げる17時の『故郷』も疲れが癒される。問題は11時に流れる『埴生の宿』や。なんで11時なのかが分からんし、埴生の宿の意味は「みすぼらしい小屋」のこと。ほっといてくれと言いたくなる。

 

13(金) 柳井教会・柳美幼稚園のサンタの出番がやってきた。今年は衣装がおニューになっていた。昨年、角田牧師が着て尻を破ったのがその理由らしい。それにしてもなかなかええ衣装やなあ。まるで本格的なサンタやん。借りて帰ろかな。そんでもって、通報されるのを覚悟に今月の福祉員訪問の時に着て行こうかな。《サンタに化けた福祉員、高齢者をビビらせる》か。

 

14(土) みかん収穫作業5回目。今日はエビちゃん一家が参戦。みかん箱5つの土産を与えた代わりに、結構な労働も体験してもらった。しかし我がもの顔で往来するエビの末っ子はウリン子のごとく畑を踏み荒らし回っとる。それを察したのかジョロウグモの姿が見事に消えていた。夕方、益田教会の元牧師が来会。明日の素晴らしい説教を期待し、山賊と獺祭で歓迎。


12月1―7日

2019年12月08日 | 日記・エッセイ・コラム

今更ジタバタしても明日や・・・と検診前日に帆波と一緒に開き直って食べたメニュー。「次は頑張って努力して来ます!」と言った僕の職業を知っているドクターは「今月はクリスマスですねえ」と冷笑しながら見つめ返した。それが終われば正月が来るなあ。二月こそは!でも僕の誕生月や。三月は送別会。四月はイースター。五月・・・誰か止めてぇな。

 

12/1(日) 町内一斉清掃。今まではずっと妻が参加していました。だけど昨年自治会長をしたことにより、もし僕が参加しなくなったら、きっと世間は「あの牧師は会長を終えた途端また出て来なくなった」と思うに違いない。そう思われたくない一心で朝の早よから作り笑顔で天神さんの境内へ。偽善以外の何ものでもない僕の見栄がおのずと天神とキリストのバチを招く。

 

2(月) 今年もお歳暮の季節がやって来た。予算の問題はさておき「何を贈るか?」で毎回頭を悩ませる。貰って嬉しい品物ならええが、困る品物もある。かと言って「何が欲しいですか?」などと尋ねる訳にもいかん。そこで思いついたのが「自分が貰えば嬉しい品を選ぼう」という考え。なんて名案や!と思ったが、あいにく僕は悪趣味。貰った方は戸惑うに決まっている。

 

3(火) 朝から下松で愛隣幼児学園の礼拝をし、その足で午後から廿日市に行ってサービス向上委員会。それが終わって広島市内へと移動し、末娘の帆波と食事をしたが「そろそろおとんが食事に誘ってくれるはず」と予想していたらしい。すっかり見透かされていた。それもこれも将来僕のオムツを換えてもらうための投資や。どや?そこまで考えは及んでなかったろ?

 

4(水) 診療所へ。あかんやろなあ~と思ってはいたが、予想どおり数値が跳ね上がっていた。「なんせ沖縄で4kg太って帰りましたからね。アハハハ!」と医師に告げると唖然とされた。先生、そんな顔しないでくださいよ。ま、その代わりと言っては何ですが、11年ぶりにインフルエンザの予防注射を一発ブスリとやっておくんなせえ。医者のご機嫌とってどうすんねん。

 

5(木) ぼちぼちスタッドレスに交換する季節。もうひと冬くらいいけるやろと高をくくっていたが「17年前のタイヤで使い物になりませんよ」と修理屋に診断されてしまう。折しも15日は教区の交換講壇で日本海側の益田に行かねばならん。ましてや来週は寒波が襲来するという。雪や路面の凍結は避けられん。講壇を交換する前にタイヤの交換か。この出費はトドメやな。

 

6(金) みかん収穫作業が今日からスタート。今年は表年になるので、たわわという言葉では物足りないくらいの実が木を大きくしならせている。全部収穫するのに一週間はかかるやろな。振りかえってみりゃ今年で14年目。ある程度予測を立てることができるまでになった。それに今ではこの作業が師走の楽しみにすらなっている。頭によぎること「職業を間違えたかなあ」

 

7(土) 山口東分区信徒大会。収容50名がMAXの小教会周防に、今日は45名の来客がある。しかも全席にテーブルを備えなければならない。このミッションを受けて、昨夜遅くにパズルを組み立てるように座席の配置を考えた。昔から家具の配置をしたり、荷物をトラックの荷台ピッタリに積み込むのが得意やった。頭によぎることは「やっぱり・・・職業を間違えたよなあ」


11月24―30日

2019年12月01日 | 日記・エッセイ・コラム

天語と有里の結婚式には八重山伝統芸のアンガマーまでが祝いに来てくれた。そして宮古島の晋作さんも来てくれた。しかし彼が宮古→石垣便に乗ろうとしたら「介助者が居なけりゃダメ」と断られ、仕方なく宮古→那覇→石垣と大回りさせられた。信じ難い現実。天語!彼から祝いは受け取るなよ!

 

11/24(日) 大島教会の礼拝後、野口さんが見せてくださったスマホに驚く。天語が自らの結婚式の様子を恥ずかしげも無くドッサリ掲載しておるではないか。そもそもやで、親のまかり知らぬところで他人の方が我が子の情報をいち早く知ることが出来るSNSとやら言う超魔術的なシステムが気に食わん。これでますます「ガラ携を手離すものか」と心に誓うのであった。

 

25(月) 山口東分区牧師会の珍道中の始まり。ご高齢の牧師たちが、他界されたり、健康上の理由で参加できなくなったり、寂しい旅行とはなったけれど、来春、分区を去る2名の牧師とも最後のお別れ旅行になるので、今回は大盤振る舞いの旅やぞ!という気分だけでスタートした。岡山県の北、鳥取にほど近い所にある粟倉温泉という修学旅行生も泊まらぬような

 

26(火) さびれた宿やが、夕食に出された食い切れぬご馳走に、舌鼓どころか、鼓が打てそうなくらいに膨れた腹をかかえ、牧師たちは部屋で倒れ込む。二日目。あてのない行きあたりばったりの旅は続く。気がつきゃ兵庫県にまで足を踏み入れていた。無意識に山口から遠ざかろうとしてるんかも知れん。それでも時は過ぎ♪か~えりた~く~ないけど~さよならマ~チ♪

 

27(水) 今年で最後になる岩国幼稚園児の亀の里アパート訪問。まずは礼拝堂に園児を迎えて「こんにちは」と頭を下げたタイミングで、血走った模様の入っているレンズを目にハメ、顔を上げて園児たちを睨みつけてやった。なんと嬉しいことに一人ほど大泣きをしてくださった。おかげさまで最後に良い思い出が出来ました。これを愛隣幼児学園でやったら・・・首やろな。

 

28(木) 色んな人から聞かれるので石垣島での天語の結婚式のことを記します。時は16(土)15時から風の強い真栄里ビーチで行なわれました。僕が司式で、柳井教会の啓ちゃんが奏楽。半ズボンで入場してきた天語にゃ驚きましたが、かく言う僕もアロハとサンダルで司式。18時からの披露宴はホテルの式場。「お前は芸能人か?」と思ってしまう130人もの招待客。

 

29(金) それでも石垣島では全然少ないとのこと。アンガマー(八重山の伝統芸)が登場するわ、エイサーの乱舞はあるわ。スモークが焚かれるわ、僕は式の間中「いったいなんぼほどかけてんねん?」と震えながら終始算盤をはじいていました。そんな中、一番感動した出し物は、孫たちが踊った『パプリカ』とかいう曲。何が感動したかと言ってあんた!踊りの最中に

 

30(土) おひねりが投げ込まれた時のこと。おひねりなど知る由も無いチビらは、物を投げつけられたと勘違いし、一斉に固まってしまった。しかしそれがお金だと知ると、今度は争奪戦の始まり。司会者が「後で仲良く分けましょうね」と踊りの再開を促すも後の祭り。興奮する子供。いやが上にも盛り上がる披露宴。石垣島まで来たおかげでええもん見せてもらいました。