周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

8月24―30日

2014年08月31日 | 日記・エッセイ・コラム

Photoそもそも僕の家系は揃って下戸である。天語は母方のわずかな遺伝子に助けられ、チョットだけなら飲めるらしいが所詮このザマ。8月初旬に里帰りした折、彼女から「振り出し」を宣告されたらしく、傷心の内、石垣に戻った。泡盛でもあおったのか情けない姿や。それをネタにする僕も情けない親よ。でもウヒョヒョやで。

8/24(日) ホトトギスの初鳴きを耳にした5月下旬以降、一度も聞いていない。どうしたんやろ?去年まで毎晩のように鳴いていたのに。アオバズクの声無きあとホトトギスお前もか?鳴くまで待とうとも思うが、鳴かぬなら鳴かせてみせようという訳にはいかん。天候不順でどっかに退散しとるのかな?天変、避ケタか?

25(月) 愛娘を送るT一家にくっついて島根県は愛真高校に行った。一度見学してみたかった学校や。その第一印象は「まるで農伝やがな!」。環境が我が母校、農村伝道神学校にそっくりや。しかし農伝は都心まで一時間チョイ。ここは人里に出るのにも陸の孤島。牧師を目指すような軟弱な神学生にゃとても暮らせんぞ。

26(火) MAXまで溜まってしまい、新たに録画が出来なくなった機器を前に必死で番組を見ては消去を繰り返した。8時間ほどの間に2回笑って9回泣いた。後半になると面白いのか悲しいのか分からなくなり、頭ん中が混乱して脳みそがまるで焼き豆腐状態や。感情のジェットコースター。精神的にはすこぶる悪いぞ。

27(水) 季節はまだ夏やったんやなあ。久しぶりの晴れ間を見て思う。後から気付いたんやが今年はキャンプ開催30周年の記念すべき年やった。過去は少々の雨でも決行していたが場所が河川敷ゆえ無理はできん。今回は教会泊まり。でも雨天完全中止は30年でたった二回。消化不良な気分で眺める空から再び雨。

28(木) 小学校の恩師に贈ろうと朝から蔵元まで獺祭を買いに行く。うちから車で15分なのでここ最近何度か通っては一人1本限定の品を買っている。もちろん売り切れている場合もある。食べるラー油ブームの時、発祥地の石垣島で小倉牧師が朝7時から並んで買っておられたのを知っている。地元って・・大変や。

29(金) 浪速高校の大先輩である弦川武山氏からFAXが届いた。このお方は日本でただ一人の天才書術家。明後日『24時間TV』に出演されるとのこと。31日午前6時16分55秒~6時21分20秒頃に放映されるという。「自販機でジュースを買う奇跡の天才猿」の後だとか。なんと言ってよいのか分からないが・・・トホホやで。

30(土) 朝から夕方まで頭の上にお日さんが照っていた。もしかして8月で初めてちゃうか?蝉まで嬉しそうに鳴いとる。僕も嬉しくなってネットで天気予報を見たが関東の情報ばっかりや。ニュースじゃ「東京は、東京は」と繰り返す。東京さえ無事ならええんかい!その時「都心では突然の雷雨が・・・」と予報士。よっしゃあ!


8月17―23日

2014年08月24日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo一般では入手困難な日本酒『獺祭』を贈ったら、こんなお返しが届いた。この熨斗書きはあまりに達筆なので印刷臭い。もしも手書きならば本人ではあるまい。発送は製造元かららしい。ということは本人が「こう書いてください」と指示したわけか。う~ん天晴!と感心してしまった。中身の高級うどんより熨斗紙がありがたいぞ。

8/17(日) 下松で開かれた『追悼と平和を求める集会』の講師、森田恒一さんは僕の母教会の恩師。当初は時間を忘れて話が止まらないのではないかと心配していたが、なんとほぼ時間内で見事に終了。まことにお見それいたしました。牧師+高齢+まだまだ元気。この三つが揃ってりゃ話が止まらなくなるのが普通なので。

18(月) 広島の清鈴園は現在リニューアル工事中で仮設トイレ。サービス向上委員会の最中に大きい方をもよおした。ウォシュレット慣れをしている僕には決断の時。しかし出もの腫れもの、つべこべ言ってられん。子供の頃はポッチャン便所。紙は新聞紙。尻を洗ってもらわないと気持ち悪く感じてしまう自分に退化を感じる。

19(火) 山下清展に行ったんだな。チケットの種類には『山下清展+コレクション』というのがあったので迷わずそれを買ったんだな。でもそれは県立美術館がコレクトしている作品も閲覧できますということだったんだな。ボクはてっきり山下清のコレクションが観られると思ったんだな。おかげで二百円も損をしたんだな。おわり。

20(水) 愛隣幼児学園の礼拝。ゴリアテを倒す少年ダビデ。人類を洪水で滅ぼすノアの方舟。出エジプト紅海シーン。イサクの燔祭。聖書の紙芝居はどれも残酷すぎて使いものにならん。そこで今日は『てんとう虫のテム』。次回は『おじいさんとオバケ』をやりま~す。後はこれをどうやって礼拝につなげるかや・・・。神様教えて。

21(木) 説教原稿が出来とらんまま講壇に立つ夢にうなされたのは二十年も前の事。ベテランの域に達した今は全く見ない。今朝は礼拝で居眠りをしていてハッと気づき慌てて講壇に立って祝祷を始めたら「まだ説教していませんよ」と信徒に大笑いされてしまった夢を見た。その手で来たか。僕の完敗や。脳っておもろいのう。

22(金) 広島で凄まじい豪雨被害。危険指定区域は広島3万ケ所。山口で2万。特に中国地方に集中。歴代総理の出身地は1位が山口。広島/岡山が5位タイと中国地方が多い。五年前と去年は山口で大被害があった。偶然か?有力政治家が多い県は道路,植林等の過剰な乱開発も多いことを思うとモヤモヤが拭えない。

23(土) 彩七がうちに帰ってきて言う。「誰もおらんじゃん」。誰もって・・・僕がおるがな。彩七が言うところの誰=家族の中にはどうやら僕は含まれていないらしい。前にも似た事があった。ある集会で僕がいたのに誰もおらんと言われた。実家に親戚が訪ねて来た時もそう言われた。僕もたまには「誰」の仲間入りがしたい。


8月10―16日

2014年08月16日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo岸和田の和菓子屋のお姉ちゃんが山口ナンバーに気付いた。「山口から来られたんですか?」「そう」「兄も山口に居るんですよ」「山口のどこ?」「岩国です」「僕も岩国や」「え~ほんまですか」ということで、何かあれば力になるでと名刺を手渡した。でも一体何の力になるんやろ?ちなみにお姉ちゃんも山賊を知っていた。

8/10(日) 近畿に向かっている台風11号を追いかけるように急な里帰り。今回は母を含め友人知人のお見舞いツアーが主な目的。実家の二階にある僕の部屋はまだ高校生時代の名残がある。先日、彩七夫婦が泊まったが夫の鯵男が部屋を見て「ぽい」と言ったそうな。そうか「ぽい」か。でも褒め言葉ではないな。

11(月) 梅田の街を歩いていたら複数の視線を感じた。その視線は僕の胸に集中している。もしかしたらTシャツいっぱいに描かれている目玉親父が珍しいのか?ここはかつて「日本のハキ溜め」の異名をとった大阪やぞ。走野んちに行ったら「その姿で来たん?」と言う。いつから大阪は常識の都に成り下がったんや!

12(火) 名古屋学院大学の福井さんと一緒に友人のお見舞いへ。ICUにいるので面会は出来ないと。ましてや家族でもないし、面会時間も終わっているし。福井さんは「やめとこ」という。ここは大阪やで。「山口と名古屋から来たんやぞ!」とゴネた。勢いとアロハに屈したのか面会許可。良い子は決してマネしないように。

13(水) 暑い中めんど臭かったが母にケツを叩かれ先祖代々の墓参り。しかも父方と母方両方。せっかくなんで「儲かりますように」と言って手を合わせた。「バチ当たんで!」と母。僕が牧師になったこと自体がバチのような気がするが、たぶんそれは僕に当たったんじゃなくて、親に当たったんやろなと思うのであります。

14(木) 竹馬の友たちに会う。音楽の話しに始まり、仕事のグチ、子供の頃の思い出話し、持病ネタ(みんな糖尿)、政治談議と話題は尽きない。最後に「日本はマルゴシになるべし。攻められて滅びるならそれもまた運命」という共通の結論に達する。右傾化,プチナショナリズム化してゆくこの国で心強い我が良き友らよ。

15(金) あちこちから盆踊りの太鼓や歌が聞こえてくる。子供の頃、配られた二十円の金券を手に町内の駄菓子屋で、菓子,関東煮,一攫千金のクジ,どれと交換するか迷いつつ、いつも無難な関東煮を選んだ。ヤグラの上で河内音頭を唄う兄ちゃんにも憧れた。でも河内と呼ばれたのは奈良時代まで。この辺は泉州です。

16(土)「出生前検査はしたのか?」。恐る恐る走野と彩七それぞれに尋ねた。二人とも「考えたことがない」と答えた。彩七に至っては「何それ?」と聞き返す始末。ちょっと待て。お前・・・看護師やろ。しかしお見それいたしました。安心と同時に、尋ねようか止めとこうか、ずっと思い悩んでいた自分の方が恥ずかしくなった。


8月3―9日

2014年08月10日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 連続して襲い来る台風と台風の合間とは思えない穏やかな瀬戸内海のビーチ。本来ならば海ではなく清流の写真が載るはずやったが、川は増水していて泳げるような状態ではなかった。しかし子供たちは水さえあれば何時間でも過ごす。夜は夜で蛾のように火に群がる。そして大人たちは夜、ビールサーバーに群がっていた。

8/3(日) 矢江子さんが働いているラーメン屋は昔その日のスープの味を採点し公表していた。その後、点数じゃなく「まあまあかな」とか「どうですか?」と、言葉での評価になったが、説教もそんな風にしたら・・・と考えたりする。そのラーメン屋は出来が悪い日は閉店していた。教会でそんなことをしたら毎週閉店ガラガラやな。

4(月) 朝早く「主人が亡くなりました」との知らせ。うちの信徒ではないが「最後の時」を僕に任されていた方である。ガンと闘いながらご自分の生い立ちを詳しく書き残され、完成とともに旅立たってゆかれた。「一神教は間違い。神は全ての存在を受け止める」という一節が広い心を表現している。高德宗忠さん/享年71。

5(火) 台風12号が対馬海峡付近を通過中。さすがに今日から二泊三日の河川敷キャンプは中止。となると遠く滋賀は水口からきた子供らの張り裂けんばかりのエネルギーをどうやって吐き出させるかが問題や。明日は下松のプールでエネルギー放出することに決定。僕は葬儀で頭も体力も回らず早々とリタイア。

6(水) 気象庁は一時間に80ミリ以上で「息苦しくなるような圧迫感があり恐怖を感じる」と定義しているが今朝未明の玖珂の降雨量は110ミリ。確かに深夜数時間続く豪雨に恐怖を感じた。市内では土砂災害も発生。今日は(代筆文ゆえ当然安倍本人の記憶に無いまま去年と同じスピーチをして人々を愚弄した)広島の日。

7(木) だめとは分かっていたが未練たらたら川に行ってみた。濁流を確認してやっとあきらめをつけ、海へ。大雨の影響で多少の濁りはあったが瀬戸内海は静かに子供らのエネルギーを迎え入れてくれた。夜、なじみの無宿氏が来会。「今夜は大騒ぎやで」と忠告したが「それでもいい」とザコ寝の会堂へ。さすが野宿の達人。

8(金) 朝、水口の子供らが帰途につく。礼拝堂が一気に静けさを取り戻した。水口台風が去った後、次の台風11号が接近中。休んでいる暇はない。キャンプの後始末をせにゃ。今回もみんな本当によく働いてくれました。しかし、今思うと、もしも晴れていて河原キャンプをしていたら・・・間違いなく僕はダウンしていたやろな。

9(土) 今日の長崎スピーチも使い回しやった。そりゃそうやろ。違った言葉を語ったりしたら、広島の愚弄を認めてしまうことになるからな。「集団的自衛権は平和憲法を踏みにじる暴挙!」と痛烈に語られた被爆者代表の城台美弥子さんの言葉を聴いたか安倍!どうせ心の無い代筆コピペなら、せめて全文暗誦して語れ。


7月27日―8月2日

2014年08月03日 | 日記・エッセイ・コラム

Photoさる書道家に書いていただいた周防教会恒久的標語。素晴らしい!の一言やが、もっと素晴らしいのは以前この書道家に賞状の名入れを頼んだ時「失敗しました」とおっしゃったこと。見ると確かに失敗やった。弘法にも筆の誤り。でも弘法なら自ら「失敗しちゃった」なんて言わんやろ。この書道家こそ真の弘法なり!そう思った。

7/27(日) 焼き鳥屋のあんちゃんがスイカを持って訪ねてくれた。夕飯時になったので一緒に帆波のバイト先のラーメン屋へ。昨日今日と開店十周年のサービス期間ゆえ普段と違って超満員。灼熱の甲子園で必死に声援を送る応援団のような顔をした帆波が厨房にいた。今日は変な注文をしてなぶるのはやめとこ。

28(月) 嫌な予感。はるか南方洋で熱帯性低気圧の卵が二つある。太平洋高気圧の張り出しはまだ弱い。このまま台風になると本州上陸か大接近は免れん。今誕生すると影響はモロに来週あたりか。神様どうかキャンプの期間だけは避けてください。なんちゅう勝手な祈りよ。でもね、祈りってたいていはこんな感じやろ。

29(火) まず市販のうなぎの表面にたっぷり塗られたタレを水で丁寧に洗い流す。それをトースターで5分程度焼く。うなぎのパックに付いているタレを丼に半分ほど入れた熱々ご飯にかけ、焼いたうなぎを乗せる。その上にそっと蓋をする如くご飯を重ね、残りのタレをかけて出来上がり。本場に近いマムシ丼。土用丑の日。

30(水) 屋形舟に鵜飼舟が接触し、飛び散った篝(カガリ)火で客の母子が軽い火傷を負った事故で岩国市長はすぐさま今シーズンの鵜飼中止を決めた。危険極まりないオスプレイを受け入れる市長が早い「ご英断」。どうせなら篝火がわりに米軍から強力サーチライトを借りてきて営業続行するくらいの機転をきかせてみろ。

31(木) 新しいクロスワードパズルの本を買ってきた。別に懸賞に応募するわけではない。いつものようにただ解くだけやが最近これを解いていると思い出すのは小学生時代の『夏の友』。ノートがどんどん埋められてゆく時の征服感。あとは親や先生のように褒めてくれる人がおれば完璧なんやが・・。おるわけないわな。

1(金) 年に一度、約3万円分の缶ジュースやカップラーメンを買い漁る季節がやってきた。とにかくキャンプ三日間で一人20本は飲む計算。ラーメンはあくまで副食やが一人5~6個は食べる。花火1万円。サーバービール1万円。三日間の食料6万円。その他諸々ウン万。とにかく年一度の大祭典。楽しいことだけは請け合い。

2(土) 台風12号の影響で錦帯橋の花火が順延。鵜飼は中止やわ、花火は延期やわ、観光ホテルの予約客は泣きっ面に蜂・・と言いたいとこやが蜂の方からは襲わんので泣きっ面に虻と言った方がええな。それはそうと12号の後に11号も続いとる。これでもしキャンプが中止になったら・・。神様!あなたを信じなくなるよ!